JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

映画 「痴人の愛(1949)」

2007-12-25 | 映画(DVD)
ラピュタ阿佐ヶ谷「荷風と谷崎 -麗筆、銀幕に咲く。」より

「痴人の愛」 1949年 大映京都 監督:木村恵吾

やたら映画にされやすい谷崎作品の中でも過去4度も映画化された人気作。
増村保造の「痴人の愛」は昔TVで観た。

映画と原作は別物なのだから別々に楽しめばよいというものの・・・
谷崎潤一郎の原作を題材に何が撮りたかったのでしょう?
ずいぶんまともな作品です。
こんなナオミはいけません。
譲二さんにお灸を饐えられて結局もう遊びませんと改心してこれから本当の幸せを教えてと抱擁で終わるなんて。

確かに谷崎作品の魅力として形勢逆転というのはあるけれど、逆転する事によって尚一層深みへ狂気へと行くから凄いんだけど、そういう逆転でもない。
結局、譲二とナオミの関係は何も変らなく深みに陥っていくであろうと想像できるのはこの話が有名であるからなんでしょう。

木村恵吾は11年後に自らの作品をリメイクしていて今回の特集でも上映される。
こうなると観てその違いを確認したくなります。

浜辺で「もっと振れ、腰振れ」と踊る京マチ子とか当時の湘南海岸の海水浴風景とかが見所。

あと、三枚目の関役の三井弘次の声と演技が面白い。

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2 コメント

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なおみさん (GS)
2007-12-26 20:07:56
「痴人の愛」は中学時代にめっさオナニーさせてもらえた究極のズリネタ本でした。映画版は安田道代版(また保造かよ)を3度ばかり見ましたが、ど~も小説バージョンを自分の頭で組み立てたのとかなりのズレがありチンコの勃ちが悪かったです。京マチコ版は未見ですが、時代が時代だけにどんなもんでしょうか?チンコが勃ち自信がないんですが・・・
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49年版 (imapon)
2007-12-31 22:15:29
そのような見地から見るとがっかりします。

谷崎は原作をネタにするのが一番良いと思いますね。

GSさんの「下衆」で充分ネタになりますよ。
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