
「官能の帝国3~田中登作品をめぐって~」
「㊙色情めす市場」1974年 日活 監督:田中登
大阪のドヤ街、売春で知的障害の弟を養いながら生きるトメ。ぼろぼろのワンピースを身にまとい、裸足で裏路地を彷徨い客をとるトメの姿が、モノクロの画面に幻想的に映しだされる。初めて弟と交わる場面ではパートカラーになり、神々しいまでのトメの表情、肉体が見るものに迫る。
ポルノ映画の傑作というか、日本映画の傑作。
ラピュタで初めて観た時、この映画ならかかる度に観てもいいなと思ったくらいだから、今回又観る。2回目。
特集「官能の帝国・田中登作品をめぐって」の目玉と言えよう。
やっぱり最初っから映像的魅力に溢れている。
絵沢萌子と芹明香との階段のシーンから、路面電車の線路上で日本刀で紙を切る芸を見せる男、一瞬手前を横切るちんどんのラッパ・・・
芹明香のとめは商売でもって行うので気がない時があって「スーとかハーとか言えよ」なんて言われます。
それでもエロ担当の宮下順子とも遜色ないエロさがあり神懸り的。
そしてまた幻舟。
「月夜の晩ばかりやないぞ、憶えておけ!」売春宿を飛び出し坂道で帯を直しながら振り返り「けった糞悪い!」
手配写真の男に似ている奴の台詞回しもとぼけていて良い。
大阪弁って何でこんなに面白いんだろ。大阪弁の魅力に溢れている。
今後もポルノ特集の目玉として上映機会があるだろうからまた観よう。
シネマヴェーラ渋谷
2008年鑑賞
「(秘)色情めす市場」

「㊙色情めす市場」1974年 日活 監督:田中登
大阪のドヤ街、売春で知的障害の弟を養いながら生きるトメ。ぼろぼろのワンピースを身にまとい、裸足で裏路地を彷徨い客をとるトメの姿が、モノクロの画面に幻想的に映しだされる。初めて弟と交わる場面ではパートカラーになり、神々しいまでのトメの表情、肉体が見るものに迫る。
ポルノ映画の傑作というか、日本映画の傑作。

ラピュタで初めて観た時、この映画ならかかる度に観てもいいなと思ったくらいだから、今回又観る。2回目。

特集「官能の帝国・田中登作品をめぐって」の目玉と言えよう。
やっぱり最初っから映像的魅力に溢れている。

絵沢萌子と芹明香との階段のシーンから、路面電車の線路上で日本刀で紙を切る芸を見せる男、一瞬手前を横切るちんどんのラッパ・・・
芹明香のとめは商売でもって行うので気がない時があって「スーとかハーとか言えよ」なんて言われます。

それでもエロ担当の宮下順子とも遜色ないエロさがあり神懸り的。

そしてまた幻舟。

「月夜の晩ばかりやないぞ、憶えておけ!」売春宿を飛び出し坂道で帯を直しながら振り返り「けった糞悪い!」

手配写真の男に似ている奴の台詞回しもとぼけていて良い。
大阪弁って何でこんなに面白いんだろ。大阪弁の魅力に溢れている。
今後もポルノ特集の目玉として上映機会があるだろうからまた観よう。

シネマヴェーラ渋谷
2008年鑑賞
「(秘)色情めす市場」


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