観て来ましたぁ~
今敏監督初体験「オ・ソ・レ・イ・リ・マ・シ・タッ!」
実相寺昭雄を失って悲しみにくれた翌日に「パプリカ」を観て興奮しております。
観客なんてのはつくづくゲンキンな者であります。
お若い頃から自分の小説のライバルはマンガなどというような事をおっしゃっていた(?)筒井大先生が自らオファーを出しただけの事はありますね。
なんと大先生は「もしかするとこの作品、おれの一番の傑作だったのかもしれない」と思ってしまったそうです。
直前でなく、夏頃に原作を読んでおいたのはある意味正解。とは言っても、原作と映画の関係には何度か触れてきましたが、この映画に関してはそんな事は「ドーデモイィー」と感じる程です。原作読まずに観てもまったく問題はありませんよ。
あの原作を忠実になぞる事をせず表現しやすいところをエンタテイメントにしてくれたのは正解でしょう。
オープニングからアイデアとイマジネーションに溢れていますね。夢の世界のスラプスティックをアニメを使って縦横無尽なのは勿論、言うまでもないのですが、脚本も良いです。
この題材でも決して粉川刑事の撮った映画のように「実験的」になっていない。
科白も冴え渡った物が多々ありました。
ネットと夢の共通性を粉川刑事に説くパプリカとか、
好きな事ばかり優先させて、やらなければならない事を放り出す時田を諭す千葉敦子とか・・・
うーむ、ギクッとしますよ。
時田の「素敵ですよね~」「僕たちの夢」もGOOD
他にもいっぱいありました。
夢と現実の交錯、執拗なリフレイン、どこからどこへ戻って繋がっていくのやら。
私の見た回の後、もう1回上映がありましたが、入替え制でなかったら、シートに留まりもう1回見たことでしょう。DVD化が待ち遠しい。
筒井康隆「パプリカ」の映像化はこのスタッフだからこそ出来たのでしょう。だから尚、文章だけでこれを表現した筒井大先生にも再び驚愕させられちゃいます。
キャラクターが一瞬「おや?どこかで見た顔」と実在の俳優さんに似ていたりして、実現不可能な実写版を想像してみるのも楽しいかも。
芳山くんは原田知世によってその魅力を確立しました。
パプリカもこのアニメ・キャラで、一層魅力が増しました。女優さんでないだけに、さほどイメージの邪魔にもならないんじゃないかしら。
千葉敦子とパプリカ、あなたはどちら派?
私は圧倒的にパプリカちゃんに1票
そんなパプリカちゃんにこれだけ興奮していても、私の夢には出てきてくれそうにない。グッスン。
人気blogランキングへ公式サイトもアイデアいっぱいで楽しいです。
12月1日 池袋テアトルダイヤ
現在東京での上映はこの池袋と、新宿のテアトル新宿のみ。
残念なのはもっともっと良い環境の劇場で上映して欲しかったカナ。
はぁ~♪原作も面白そうですよねぇ。
私も観終わった瞬間に、もう一度観たくなりました。入替え制でなかった頃が懐かしい!
公式サイトのぐちゃぐちゃバージョンのほうが、正常バージョンより好きな私です
面白そうですね!見に行かなきゃ。
大阪では「テアトル梅田」で上映してまして、先日「日本以外全部沈没」を見に行ったところです。
何が何だか・・・夢の世界でジェットコースター感覚でした。
まっ、夢の中・・・って、なんでもありの世界ですからね。
ひらりん的には、充分楽しめました。
原作は原作で違った良さがあります。専門用語も出てくるけれど夢と現実が交錯する(映画の中心)前の段階が丁寧に書かれているのでアンチ筒井でなければ、映画見た後でもおすすめできると思いますよ。
ぐちゃぐちゃバージョンいいよね。遊び心いっぱいの公式HPも大好き。
Daawさんへ
今年は筒井作品の映画化ラッシュでしたね。どれも見たかったのだけれど、劇場では「パプリカ」一本に絞りました。「時かけ」や「日本以外全部沈没」も見たかった。
・・・どうでしたか?
ひらりんさんへ
ようこそ、いらっしゃいませ。
原作のある一点に焦点を絞って、今敏アニメでこそ出来る作品に持っていったのは大評価ですね。
この映画によって原作もまた光るんじゃないでしょうか。ご本人もおっしゃっていますし・・・
オフィシャルHPの出来もいいですよね。存分に遊べて世界に浸れる。あのバーに行けたのは感動しました。
TBさせてください。
そう、この映画は映画好きの人にはたまらないお遊びも沢山盛り込まれていましたね。
何度も見なおすと、新たな発見がありそうで、もう一度見たくなっちゃうんですよね。
めそさんへ
はじめまして!
パプリカちゃんに一票、ありがとうございます。
お礼を言うのも変ですが・・・
私の想像力が貧困なのか、原作でのパプリカの魅力がこのアニメによって決定的なものになりました。
コスプレ最高。