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「マキノ雅弘 生誕100年記念上映会」
「侠骨一代」 1967年 東映 監督:マキノ雅弘
男一代でっかく張った!その名は龍馬、坂本龍馬と同じ名。ドスの雨にも負けない男!蛮勇と腕力だけの暴れん坊が、軍隊生活を皮切りに、度胸と実力で悪徳やくざと対決し、遂には恩を受けた親分の組を継いで大事業を成し遂げる。
古い邦画を中心に映画を鑑賞しているわけですが、実はマキノ雅弘監督作品はあまりまともに見たことがありません。時代劇や任侠映画に馴染みが薄いのでなかなか足が向きません。
もう1本を目当てにこの作品も観てみる。
任侠映画は好きな友人のお供で2,3見ている。その中にマキノ雅弘作品もあったように思う。
これは健さんのカッコ良さもさることながら、なんと言っても牛乳飲んでる藤純子ですね。
緋牡丹博徒さえもまともに見ていない(任侠の中ではこれは見たい)んですが、ここでの酌婦役は女侠客以上に任侠そのもの。
また、高倉健がなぜ金だけ置いていってなにもしないのか。その真相(幼い頃生き別れた母親の面影を見ていた)を知ったときの複雑な心を見事に演じきっていて驚く。
そして母親代わりのつもりの決心。
憎いまでの科白の数々。
ただ、髪を降ろして床にいる絵はいただけない。
志村喬の棟梁が、これまた格好良いのなんの。
高倉健の戦友で今は対抗する組の代貸、大木実の役柄が組織の一員として切ない。
あぁ、しかしやっぱり任侠映画、客席に座っていると何だか場違いな感じで落ち着かないなぁ。
それでもストーリーに引き込まれちょっと感動すらしてしまったじゃないのさ。
ラストの決着のつけ方は任侠映画としてサービス的に当然なんだろうけど、ちょっと取って付けたように感じられた。やっぱり、そうなるか・・・そうならざるを得んわなぁ。
世の腕っぷしの強い男性諸君は弱きを助け強きを挫く任侠映画を見るべきです。
ヤクザさんたちも「任侠」と呼んであげるべきだとも・・・
非力の自分には関係ありませんが。
池袋・新文芸座
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「侠骨一代」 1967年 東映 監督:マキノ雅弘
男一代でっかく張った!その名は龍馬、坂本龍馬と同じ名。ドスの雨にも負けない男!蛮勇と腕力だけの暴れん坊が、軍隊生活を皮切りに、度胸と実力で悪徳やくざと対決し、遂には恩を受けた親分の組を継いで大事業を成し遂げる。
古い邦画を中心に映画を鑑賞しているわけですが、実はマキノ雅弘監督作品はあまりまともに見たことがありません。時代劇や任侠映画に馴染みが薄いのでなかなか足が向きません。
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もう1本を目当てにこの作品も観てみる。
任侠映画は好きな友人のお供で2,3見ている。その中にマキノ雅弘作品もあったように思う。
これは健さんのカッコ良さもさることながら、なんと言っても牛乳飲んでる藤純子ですね。
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緋牡丹博徒さえもまともに見ていない(任侠の中ではこれは見たい)んですが、ここでの酌婦役は女侠客以上に任侠そのもの。
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また、高倉健がなぜ金だけ置いていってなにもしないのか。その真相(幼い頃生き別れた母親の面影を見ていた)を知ったときの複雑な心を見事に演じきっていて驚く。
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そして母親代わりのつもりの決心。
憎いまでの科白の数々。
ただ、髪を降ろして床にいる絵はいただけない。
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志村喬の棟梁が、これまた格好良いのなんの。
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高倉健の戦友で今は対抗する組の代貸、大木実の役柄が組織の一員として切ない。
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あぁ、しかしやっぱり任侠映画、客席に座っていると何だか場違いな感じで落ち着かないなぁ。
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それでもストーリーに引き込まれちょっと感動すらしてしまったじゃないのさ。
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ラストの決着のつけ方は任侠映画としてサービス的に当然なんだろうけど、ちょっと取って付けたように感じられた。やっぱり、そうなるか・・・そうならざるを得んわなぁ。
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世の腕っぷしの強い男性諸君は弱きを助け強きを挫く任侠映画を見るべきです。
ヤクザさんたちも「任侠」と呼んであげるべきだとも・・・
非力の自分には関係ありませんが。
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池袋・新文芸座
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