JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「赫い髪の女」

2009-06-24 | 映画(DVD)
「神代辰巳レトロスペクティブ」

「赫い髪の女」1979年 日活 監督:神代辰巳

トラック運転手の光造と孝男は、ある雨の夜に道で赫い髪の女を拾う。一夜限りの情事を楽しむつもりで女を部屋に連れ込んだ光造だったが、いつしか愛欲の深淵に堕ちていく二人だった。一方の孝男は、三ヶ月前に光造と一緒に強姦した社長の娘・和子が妊娠し、駆け落ちを迫られていた。

この映画を観るのは2回目。いや、3回目かもしれない。随分久しぶり。
シネマヴェーラの特集コピーは「神代監督のねちょねちょした魅力に、さあ、あなたもハマろう!」だ。これはまさにねちょねちょ。
印象としてはもっと憂歌団の歌が沢山流れていた記憶があるけど、勘違い。ポイントで効果的に使われているだけ。憂歌団、良いですよ。

79年ともなると宮下順子の年増の魅力ぷんぷん。今では当たり前の髪を染めた女。アパートでの情事の際、窓の外のネオンが反射して本当に髪が赤く輝くシーンが1カットある。エロ綺麗。

怒る、泣く、怯える、甘えるとコロコロ変わる宮下順子のキャラはかなり引いてしまうものがある。こんな女に捕まったら楽しいけど厄介そう。

ここでは宮下順子よりも脇の役者の好演に注目。
ちん○の七不思議なる歌を口ずさむ石橋蓮司の土方運転手。
相棒の若くてスリムな阿藤海。赤いタートルネックと鉢巻が似合う。
「あれっきりなんて殺生や」と阿藤海に抱きつく亜子。この女優さんの良さは当時より今見ると良く判る。いいです。
泡まみれで逆ソープをねだる絵沢萌子姉さんと亭主の山谷初男。名コンビ。
唾つけて励む酒場の女、山口美也子。その父ちゃんで酒代200円を乞うのはいつも通りの三谷昇。
極めつけは階下のシャブ中女房(石堂洋子さんですか?)頭上にパンティ落とされて怒って宮下順子の部屋を襲撃するシーンでは笑いを堪えるのが辛かった。

女の化粧瓶の匂いを嗅ぐ。落ちた赤い毛を拾って鏡に貼り付ける。女のルージュでチン化粧する。
男のトランクスを履いている。即席ラーメンが不味そう。

匂いを感じさせる程の表現のねちょねちょ女に拍車をかけるのが雨の情景。
土方だから雨が続くと、やる事は唯一つ・・・

梅雨の季節、ねちょエロの傑作を楽しませていただきました。

シネマヴェーラ渋谷

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