
結局、国立科学博物館の大恐竜展は行かずじまいで終了してしまった。
Hero-Nと行こうと楽しみにしていたのだけど、Hero-Nが急遽「阿修羅展」を選んだため・・・チャンスがあれば恐竜展もと思ったが、意外と反応が悪く断念・・・
怪獣ほど恐竜に興味を持てないのか?否、彼が興味を持っているのは怪獣よりもむしろヒーロー(ウルトラマン)の方であるからして、いたしかた無いところか。
これは「読みなおす一冊」で関心を抱き、大恐竜展前に読んでみようとamazonのマーケットプレイスで入手。今年の初め頃に読んだもの。
旧作から書き下ろしまで、世界的に知られるSF作家レイ・ブラッドベリの恐竜ものの短編小説と詩を、一流イラストレーターたちの見事な挿絵つきで集大成したもの。

そういえば、レイ・ブラッドベリを読むのは恥ずかしながら初めてかもしれない。SFは専ら、筒井康隆のみに委ねていましたんで。海外SFはほとんど読まずに来ました。
「恐竜のほかに、大きくなったら何になりたい?」
「いかづちの音」
「見よ、気のいい、気まぐれ恐竜たちを」
「霧笛」
「もしもわたしが、恐竜は死んでいない、と言ったとしたら」
「ティラノサウルス・レックス」
これに序としてあのシンドバットシリーズのレイ・ハリーハウゼンが文章を寄せている。
この2人のレイが場所を隔てて「ロストワールド」1925年に触発されてSF作家と映画制作のそれぞれの道を歩む。
2人を映画制作の場で結びつけたという「霧笛」が特に印象的。怪物小説の傑作。
霧笛の音を仲間の声と聞き、深淵から、一千万円の昔からゆっくりとやってくる。せつなくもロマンチックな恐竜物語。
「いかづちの音」は古典的なタイムトラベルもの。過去に遡った恐竜ハンターが犯した過ちは現在の世界にどのような影響を与えたか・・・
書きおろし「恐竜のほかに、大きくなったら何になりたい?」
恐竜になりたいという少年の夢は教会で牧師から聞いた「お願いするとそうなる」という言葉によってますます実現に向かっていくというファンタジー。興味の対象が少しづつ変わっていきながら成長していく少年期の物語が優しい祖父との関係で紡がれる。次なる対象の選択に祖父の作為があるところがちょっと気になるけれど比喩を多用したストーリーは魔法のような力に満ちている。
大恐竜展にあまり興味を示さなかったHero-Nがなんだか寂しかったけど。少しづつ変化していくのですね。
さて、この夏のウルフェスは付き合ってくれるかな。
「ティラノサウルス・レックス」では前出のハリーハウゼンとの交友を想像させる恐竜映画制作の話。これまた微笑ましい。
いかづちのイメージとともに恐竜物語のロマン・・・


Hero-Nと行こうと楽しみにしていたのだけど、Hero-Nが急遽「阿修羅展」を選んだため・・・チャンスがあれば恐竜展もと思ったが、意外と反応が悪く断念・・・
怪獣ほど恐竜に興味を持てないのか?否、彼が興味を持っているのは怪獣よりもむしろヒーロー(ウルトラマン)の方であるからして、いたしかた無いところか。

これは「読みなおす一冊」で関心を抱き、大恐竜展前に読んでみようとamazonのマーケットプレイスで入手。今年の初め頃に読んだもの。
旧作から書き下ろしまで、世界的に知られるSF作家レイ・ブラッドベリの恐竜ものの短編小説と詩を、一流イラストレーターたちの見事な挿絵つきで集大成したもの。

そういえば、レイ・ブラッドベリを読むのは恥ずかしながら初めてかもしれない。SFは専ら、筒井康隆のみに委ねていましたんで。海外SFはほとんど読まずに来ました。
「恐竜のほかに、大きくなったら何になりたい?」
「いかづちの音」
「見よ、気のいい、気まぐれ恐竜たちを」
「霧笛」
「もしもわたしが、恐竜は死んでいない、と言ったとしたら」
「ティラノサウルス・レックス」
これに序としてあのシンドバットシリーズのレイ・ハリーハウゼンが文章を寄せている。
この2人のレイが場所を隔てて「ロストワールド」1925年に触発されてSF作家と映画制作のそれぞれの道を歩む。
2人を映画制作の場で結びつけたという「霧笛」が特に印象的。怪物小説の傑作。

霧笛の音を仲間の声と聞き、深淵から、一千万円の昔からゆっくりとやってくる。せつなくもロマンチックな恐竜物語。
「いかづちの音」は古典的なタイムトラベルもの。過去に遡った恐竜ハンターが犯した過ちは現在の世界にどのような影響を与えたか・・・
書きおろし「恐竜のほかに、大きくなったら何になりたい?」
恐竜になりたいという少年の夢は教会で牧師から聞いた「お願いするとそうなる」という言葉によってますます実現に向かっていくというファンタジー。興味の対象が少しづつ変わっていきながら成長していく少年期の物語が優しい祖父との関係で紡がれる。次なる対象の選択に祖父の作為があるところがちょっと気になるけれど比喩を多用したストーリーは魔法のような力に満ちている。

大恐竜展にあまり興味を示さなかったHero-Nがなんだか寂しかったけど。少しづつ変化していくのですね。
さて、この夏のウルフェスは付き合ってくれるかな。

「ティラノサウルス・レックス」では前出のハリーハウゼンとの交友を想像させる恐竜映画制作の話。これまた微笑ましい。

いかづちのイメージとともに恐竜物語のロマン・・・


読書は好きなのですが、英語を解さないがゆえに「翻訳」に頼るしかないのが嫌で、洋書をことごとく敬遠してしまっているダメおやじです。
最後に読んだ洋書は映画に感動して読んだ「ブロークバック・マウンテン」です。
ちなみにこの映画では「ダークナイト」でも痛快な演技をみせた故・ヒース・レジャーが素晴らしい演技を見せています。
おっとっと、余談はともかく、何かお薦めの洋書はありますか?
不躾ですみません・・・(笑)
残念ながら、人様に物をお薦めできるような輩でござんせんのでお赦しくだされ。
私も翻訳に全てを委ねるしか術のない語学ゼロ男です。レイ・ブラッドベリの作品を読んだというよりレイ・ブラッドベリの原作を題材にした伊藤典夫の作品を読んだと思うようにして割り切ってます。
言葉の壁はあまりに大きいけれど、日本人の日本語で書かれた作品だって、どこまで理解できてるか判りゃしませんので、良しとしてます。