JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「三池監獄 凶悪犯」

2010-06-13 | 映画(DVD)
「誘惑の女優列伝Part3 ひし美ゆり子 第二弾」

「三池監獄 凶悪犯」1973年 東映 監督:小沢茂弘

明治36年、北海常こと友時常次は20人の仲間とともに釧路集治監から三池集治監に移された。そこでは囚人たちからは生きては帰れぬ地獄と恐れられ脱獄を企てる者が後を絶たなかったが、二重三重の鉄壁の警備に阻まれ未だ成功したものは居なかった。日露戦争の危機が迫るにしたがって石炭増産の必要に追われる政府は採炭量の増加を指令。三池監獄の典獄は囚人に一人当たりの割り当て増加を命じたが第七監房班長の郡司は「暴動になる」とこれに反対。典獄らは北海常と郡司の牢名主争いを上手く利用しようとするが・・・

これは炭坑映画の隠れた名作?
採掘という過酷な作業に当たらせられる囚人たち。褌一丁で汗と泥と炭まみれ。特に郡司班長(宍戸錠)のたくましい肉体。北海常(鶴田浩二)の年齢による適度のたるみの中であくまでたくましさを保つ肉体が見事。なにしろ鶴田浩二、眉毛がほとんど無く凶悪そのもの。

脱獄を企てる囚人が隣接の炭坑で半裸で作業に当たる夫婦者炭坑夫たちの女房を強姦するシーンの圧巻な事。

ところがこの映画そのようにプロセスはとても良くワクワクする展開なんだけど結末がお粗末・・・というかヤケクソの相打ちでもって果てる北海常。一体何だったんだよ、北海常よ!
爽快感はなく、後味悪く、空しさばかりが残ってしまって、どうも・・・

ひし美ゆり子は脱獄を失敗して真冬の特別房に晒され瀕死の北海常を温める湯たんぽ女郎役でちょっとだけ出演。
チラシによると横山リエで決まりかけていた役を横取りしたんだとか。この役なら、横山リエもまぁ大目に見たのかな・・・

ひし美ゆり子以上に萌えの女優さん発見。
胸を患う囚人今西の妻役の堀越光恵
いいように看守に手篭めにされ夫の死を知ると首を吊っちゃうのですが、貞淑純情そうな薄幸若妻が良いですぞ。

銀座シネパトス

にほんブログ村 映画ブログへ blogram投票ボタン

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「キートンの蒸気船」 | トップ | アル・ナイ対決は今回もアル... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

映画(DVD)」カテゴリの最新記事