「映画史上の名作番外編 サイレント小特集」
「キートンの蒸気船(Steamboat Bill Jr. )」1928年 監督:バスター・キートン、チャールズ・ライズナー
久しぶりにミシシッピーの父親の元へ帰ったキートン。そこで再会した幼馴染のメアリーは、実は父親の仕事敵の娘で…。
ハリケーンの中でのノー・スタントのキートンで有名な本作。全編を初めてまともに観た。
蒸気船ビリーの船長である父親の乱暴ぶりも面白い。久しぶりに会う息子がさぞや大きな青年になって戻ってくるだろうと期待していると、なんともチンケな小男が息子でガッカリ。それでも親子、だんだんとキートン君を可愛い息子として鍛えようとする。まずはチョビ髭を落とさせて、帽子選び。
帽子選びのシークエンスも可笑しい。次から次へと乗せられる帽子。7割方は似合っているキートン。
キートンの方も父ちゃんの横にちょこんと居る姿が可愛い。
牢獄に捕われの身となった父を救い出そうとするキートン・・・って脱獄幇助ですけど。
いよいよハリケーンが襲ってきて・・・
後のドタバタに多大なる影響を与えたであろう各シーン。(まずは「マルクス二挺拳銃」を思い浮かべますな)
この手のドタバタを数々見てきた現代の観客からすると、返って肩透かしをくらわす展開が新鮮。次は当然こうなるんだなと思ってみているけど、キートン先生そうは行かない。
楽屋に飛び込んだキートン。足にロープがからまり・・・逆さ釣りになるんだなと期待していると、あっさりロープを解いて天井から重りが落下して頭に直撃。
なんとも可笑しい腹話術人形との対面もシツコク何度も押すという事はしないで2回目はキートンに倒れ掛かっておしまい。
ただ、マジックの仕掛け台に上がる時に一瞬ラッパがアップで写るのでなどんな風に使うのかと思っていると完全に無視されていたのは編集上のミス?尤もサイレントなのでBOOと鳴らす事もできませんやね。
ハリケーンギャグの中では病院のベッドに乗ったまま風にツーっと押し流されるキートン。
馬小屋で一瞬停止した後、後ろの扉が観音開きしてまたツーッと押し流されご退場。このキートンの無表情がトボけてて思わず爆笑。
恋人、父、敵である恋人の父親を大活躍で助けるキートンの最後にとった行動(落ち)が秀逸。
DVDなどだと、よく映像にマッチしないピアノ曲が流れていたりする事があるけど、今回の上映のBGMは良く合っていて良かった。
シネマヴェーラ渋谷
「キートンの蒸気船(Steamboat Bill Jr. )」1928年 監督:バスター・キートン、チャールズ・ライズナー
久しぶりにミシシッピーの父親の元へ帰ったキートン。そこで再会した幼馴染のメアリーは、実は父親の仕事敵の娘で…。
ハリケーンの中でのノー・スタントのキートンで有名な本作。全編を初めてまともに観た。
蒸気船ビリーの船長である父親の乱暴ぶりも面白い。久しぶりに会う息子がさぞや大きな青年になって戻ってくるだろうと期待していると、なんともチンケな小男が息子でガッカリ。それでも親子、だんだんとキートン君を可愛い息子として鍛えようとする。まずはチョビ髭を落とさせて、帽子選び。
帽子選びのシークエンスも可笑しい。次から次へと乗せられる帽子。7割方は似合っているキートン。
キートンの方も父ちゃんの横にちょこんと居る姿が可愛い。
牢獄に捕われの身となった父を救い出そうとするキートン・・・って脱獄幇助ですけど。
いよいよハリケーンが襲ってきて・・・
後のドタバタに多大なる影響を与えたであろう各シーン。(まずは「マルクス二挺拳銃」を思い浮かべますな)
この手のドタバタを数々見てきた現代の観客からすると、返って肩透かしをくらわす展開が新鮮。次は当然こうなるんだなと思ってみているけど、キートン先生そうは行かない。
楽屋に飛び込んだキートン。足にロープがからまり・・・逆さ釣りになるんだなと期待していると、あっさりロープを解いて天井から重りが落下して頭に直撃。
なんとも可笑しい腹話術人形との対面もシツコク何度も押すという事はしないで2回目はキートンに倒れ掛かっておしまい。
ただ、マジックの仕掛け台に上がる時に一瞬ラッパがアップで写るのでなどんな風に使うのかと思っていると完全に無視されていたのは編集上のミス?尤もサイレントなのでBOOと鳴らす事もできませんやね。
ハリケーンギャグの中では病院のベッドに乗ったまま風にツーっと押し流されるキートン。
馬小屋で一瞬停止した後、後ろの扉が観音開きしてまたツーッと押し流されご退場。このキートンの無表情がトボけてて思わず爆笑。
恋人、父、敵である恋人の父親を大活躍で助けるキートンの最後にとった行動(落ち)が秀逸。
DVDなどだと、よく映像にマッチしないピアノ曲が流れていたりする事があるけど、今回の上映のBGMは良く合っていて良かった。
シネマヴェーラ渋谷
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