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手塚治虫の「どろろ」実写版映画化のニュースを聞いた時、思わず拍手をしたくなったけれども、冷静に考えると実写版で裏切られる事よりも、子供の頃見たアニメをもう一度観たいという気持ちが強くあった。
実は1月13日に新・文芸座のオールナイトにて「どろろ」アニメが上映された。これは昨年から是非行こうと楽しみにしていたのだが、なんと翌日曜日に大事な会議が入ってしまい、会議で居眠りするのもヤバいので自重せざるを得なかった。
こうなると益々、観たい気持ちは強まるばかり。
調べるとDVDBOXが破格の値段で販売されている
・・・しかし、安いといっても7千円・・・
どろろ Complete BOX
という事で未だ読んでいない原作を読むことに。
これが、映画化されるというのになかなか入手困難で、探し回ってしまった。
書店では実写版のノベライズは平積みされているのに、肝心の手塚治虫原作の在庫が手薄。
便乗してどんどん増版しないのかしら。
子供の頃見たアニメは衝撃的でした。しかし、あまりにも幼かった。
室町時代末期、武士の醍醐景光は天下取りの代償としてこれから生まれる自分の子を48体の魔神に差し出す。赤ん坊は体の48箇所を欠損したまま生まれ、異形の物としてそのまま捨てられてしまう。医者に拾われた赤ん坊はサイボーグのように義眼、義手、義足等を施され成長して百鬼丸と名乗り幸せを求め旅に出る。魔神を倒すたびに、奪われた48箇所の体が一つずつ復活していく。
なんという凄まじい設定でしょう。この話の魅力を充分理解するには至っていませんでした。むしろ、このアニメに嵌っていたのはチャンバラ好きの父親だった事からも大人でも充分鑑賞に値するアニメだったのでしょう。
常に再放送を期待していたものですが、なかなか差別等、微妙な問題から再放送されにくい作品でした。
少年マンガを読むなんて実に久し振り。想像していたよりも、これは明らかに少年マンガですね。多少刺激的すぎるかもしれないけれど・・・
自分の身体のパーツを取り戻す時の痛み、苦しみ。取り戻した時の喜び、身体パーツへの慈しみ。
後半からエンディングにかけて少し駆け足気味に感じますが、当初の構想からエンディングは変更されたのでしょうか。当初から想定した終わり方だったのかな。百鬼丸の旅は続く・・・含みを持たせた終わり方もまた良しです。
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読んだのは秋田文庫
当時の少年マンガって以外と吹き出しのセリフが多い。文庫では老眼にはチト辛かった。
この作品を実写映画化した快挙だけでも褒めるに充分値します。あまり期待せずに観に行ってみましょうか。まだ迷っています。
手塚治虫原作、塩田明彦監督、妻夫木聡、柴咲コウ出演・・・当然メジャーな作品である程度の興行成績を収めるでしょう。
でも、この作品、マニアックな監督がカルト映画として撮ったらまた違った味わいが・・・
そっちの方が断然惹かれるけどなぁ・・・
実は1月13日に新・文芸座のオールナイトにて「どろろ」アニメが上映された。これは昨年から是非行こうと楽しみにしていたのだが、なんと翌日曜日に大事な会議が入ってしまい、会議で居眠りするのもヤバいので自重せざるを得なかった。
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こうなると益々、観たい気持ちは強まるばかり。
調べるとDVDBOXが破格の値段で販売されている
・・・しかし、安いといっても7千円・・・
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という事で未だ読んでいない原作を読むことに。
これが、映画化されるというのになかなか入手困難で、探し回ってしまった。
書店では実写版のノベライズは平積みされているのに、肝心の手塚治虫原作の在庫が手薄。

便乗してどんどん増版しないのかしら。
子供の頃見たアニメは衝撃的でした。しかし、あまりにも幼かった。
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室町時代末期、武士の醍醐景光は天下取りの代償としてこれから生まれる自分の子を48体の魔神に差し出す。赤ん坊は体の48箇所を欠損したまま生まれ、異形の物としてそのまま捨てられてしまう。医者に拾われた赤ん坊はサイボーグのように義眼、義手、義足等を施され成長して百鬼丸と名乗り幸せを求め旅に出る。魔神を倒すたびに、奪われた48箇所の体が一つずつ復活していく。
なんという凄まじい設定でしょう。この話の魅力を充分理解するには至っていませんでした。むしろ、このアニメに嵌っていたのはチャンバラ好きの父親だった事からも大人でも充分鑑賞に値するアニメだったのでしょう。
常に再放送を期待していたものですが、なかなか差別等、微妙な問題から再放送されにくい作品でした。
少年マンガを読むなんて実に久し振り。想像していたよりも、これは明らかに少年マンガですね。多少刺激的すぎるかもしれないけれど・・・
自分の身体のパーツを取り戻す時の痛み、苦しみ。取り戻した時の喜び、身体パーツへの慈しみ。
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後半からエンディングにかけて少し駆け足気味に感じますが、当初の構想からエンディングは変更されたのでしょうか。当初から想定した終わり方だったのかな。百鬼丸の旅は続く・・・含みを持たせた終わり方もまた良しです。
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読んだのは秋田文庫
当時の少年マンガって以外と吹き出しのセリフが多い。文庫では老眼にはチト辛かった。
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この作品を実写映画化した快挙だけでも褒めるに充分値します。あまり期待せずに観に行ってみましょうか。まだ迷っています。
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手塚治虫原作、塩田明彦監督、妻夫木聡、柴咲コウ出演・・・当然メジャーな作品である程度の興行成績を収めるでしょう。
でも、この作品、マニアックな監督がカルト映画として撮ったらまた違った味わいが・・・
そっちの方が断然惹かれるけどなぁ・・・
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私もこれ、秋田文庫で出た当初に、読んだのですが、手塚治虫の中でも、ベストに入ります!
>でも、この作品、マニアックな監督がカルト映画として撮ったらまた違った味わいが・・・
>そっちの方が断然惹かれるけどなぁ・
そうなんですよね、キャストとか、イマイチ見る気になれないんですよね。
私も原作読んで、映画はDVD待ちかな、っていう印象です・・・。
いつも映画レビュー楽しませていただいています。
今回の「どろろ」はエンタテイメント映画でかなりアクション重視のようですね。
でも、やっぱり百鬼丸ってフリークスですからねぇ。
これは手塚漫画としても妖怪漫画としてもベストに入りますね。