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「渋谷実のおかしな世界 The Bizarre Warld of Minoru Shibuya」
「バナナ」1960年 松竹 監督:渋谷実 35mm
華僑の御曹司で大学生の竜馬と、バナナ仲介人の娘でシャンソン歌手志望のサキ子。恋人同士の二人は車欲しさにバナナ輸入の商売を始めるが・・・。竜馬のグルメ・パパ役の尾上松緑がいい味を出している。裕福でモダンな華僑家庭を背景に、とぼけたバナナ騒動を描く都会派コメディ。
美しきコメディエンヌ岡田茉莉子の1960年の作品。例によってサバサバした現代(当時の)娘。当時、こんなにも同じような役ばかりやっていたとは。
このお嬢さんシャンソン歌手になりたいとか、バナナ貿易で商魂たくましくしたり、とても自由で行動的。ちょっとわがまま。合理的な考えを持っているから損得勘定から恋愛は赤字で割に合わないわと一蹴するほど。
華僑の裕福な一家、パパ(尾上松緑)は悠々自適でグルメ道楽。ママ(杉村春子)はシャンソン歌手(仲谷昇)と危ういヨロメキ。オエェ~。
息子(津川雅彦)はイカす自動車を手に入れたくてしょうがないボンボン。2つの中国の存在の中、政治的にアカの青年(小池朝雄)からしてみれば堕落しきった俗人たち。
やっぱり小池朝雄がいい味出してんですよね。
品があるんだか無いんだかの杉村春子の有閑マダムっぷり。どうもこの方は苦手。
息子竜馬の逮捕という危機に際して、現代感覚のサキ子がどうした事か恋心を抱いてしまったとの告白「あの人のためなら赤字になってもいいわ」に、今まで自分の道楽の事しか考えていなかったパパが立ち上がり息子を助けに行くというラストが肝だけれど、若い息子の身代わりになるってのはどうよ。どこまでいってもボンボンはいいね。嵌められたとはいえ、少しお灸を据えた方が良いんじゃないの。
後半、津川雅彦による空手大立ち回りアクションになったりするのが、いかにも妙な感じ。
岡田茉莉子がリサイタルで気もそぞろに歌い始める「青ぶくの歌」が聞けるのが貴重。
青ぶくとは青いうちに輸入して当地で熟成させるバナナの中で皮は青いが中身はぶくぶくの奴。
ちょと面白く聞き慣れない語彙なので、こっちを映画タイトルにしても良かったんじゃないかな。勝手に意味深な感じが生まれるし。
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そろそろ岡田茉莉子にも飽きてきたかもしれない。今度は熟女の岡田さんに怖いもの見たさで行きたいと思う。
シネマヴェーラ渋谷
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「バナナ」1960年 松竹 監督:渋谷実 35mm
華僑の御曹司で大学生の竜馬と、バナナ仲介人の娘でシャンソン歌手志望のサキ子。恋人同士の二人は車欲しさにバナナ輸入の商売を始めるが・・・。竜馬のグルメ・パパ役の尾上松緑がいい味を出している。裕福でモダンな華僑家庭を背景に、とぼけたバナナ騒動を描く都会派コメディ。
美しきコメディエンヌ岡田茉莉子の1960年の作品。例によってサバサバした現代(当時の)娘。当時、こんなにも同じような役ばかりやっていたとは。
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このお嬢さんシャンソン歌手になりたいとか、バナナ貿易で商魂たくましくしたり、とても自由で行動的。ちょっとわがまま。合理的な考えを持っているから損得勘定から恋愛は赤字で割に合わないわと一蹴するほど。
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華僑の裕福な一家、パパ(尾上松緑)は悠々自適でグルメ道楽。ママ(杉村春子)はシャンソン歌手(仲谷昇)と危ういヨロメキ。オエェ~。
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やっぱり小池朝雄がいい味出してんですよね。
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品があるんだか無いんだかの杉村春子の有閑マダムっぷり。どうもこの方は苦手。
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息子竜馬の逮捕という危機に際して、現代感覚のサキ子がどうした事か恋心を抱いてしまったとの告白「あの人のためなら赤字になってもいいわ」に、今まで自分の道楽の事しか考えていなかったパパが立ち上がり息子を助けに行くというラストが肝だけれど、若い息子の身代わりになるってのはどうよ。どこまでいってもボンボンはいいね。嵌められたとはいえ、少しお灸を据えた方が良いんじゃないの。
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後半、津川雅彦による空手大立ち回りアクションになったりするのが、いかにも妙な感じ。
岡田茉莉子がリサイタルで気もそぞろに歌い始める「青ぶくの歌」が聞けるのが貴重。
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青ぶくとは青いうちに輸入して当地で熟成させるバナナの中で皮は青いが中身はぶくぶくの奴。
ちょと面白く聞き慣れない語彙なので、こっちを映画タイトルにしても良かったんじゃないかな。勝手に意味深な感じが生まれるし。
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そろそろ岡田茉莉子にも飽きてきたかもしれない。今度は熟女の岡田さんに怖いもの見たさで行きたいと思う。
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シネマヴェーラ渋谷
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