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「ホドロフスキーのDUNE」2013年 米 監督:フランク・バビッチ
1975年、アレハンドロ・ホドロフスキー46歳(映画監督)、ミシェル・セドゥー28歳(映画プロデューサー)。2人の男は荒唐無稽で壮大な映画を企画した。
1975年にホドロフスキーによって企画されるも、撮影を前に頓挫したSF大作、ホドロフスキーの『DUNE』。「映画化不可能」と言われた小説、フランク・ハーバートの「DUNE」を原作に、そうそうたる面子をキャスト・スタッフに配し、莫大な予算と、12時間にも及ぶ上映時間を予定していたというその企画は“映画史上最も有名な実現しなかった映画”と言われ、伝説となっている。
本作は、ホドロフスキー版『DUNE』の顛末と、ホドロフスキー、プロデューサーのミシェル・セドゥー、ギーガー、『ドライヴ』のニコラス・ウィンディング・レフン監督等のインタビュー、膨大なデザイン画や絵コンテなどの資料で綴る、驚愕、爆笑、感涙のドキュメンタリーである。
「この映画に携わる全ての人間は魂の戦士だ。最高の戦士を探す」と、ホドロフスキーによって集められたのは、スタッフにバンド・デシネのカリスマ作家メビウス、SF画家のクリス・フォス、『エイリアン』『トータル・リコール』の脚本で知られるダン・オバノン、画家、デザイナーのH・R・ギーガー、73年の『狂気』をはじめ現在まで絶大な人気を誇るサイケ/プログレの代表的バンド、ピンク・フロイド、キャストにシュルレアリスムの代表的作家サルバドール・ダリ。『市民ケーン』など映画監督としてのみならず俳優としても知られるオーソン・ウェルズ、ミック・ジャガーなど、様々なジャンルから非凡な才能を持つアーティストたち。
映画は未完となったが、ホドロフスキーが作ったストーリーボードは、ハリウッドの様々なスタジオに持ち込まれ、その構図や設定などのアイデアはスターウォーズやエイリアンを始めとしたSF映画に多大なる影響を与えた。
本作の監督であるフランク・パヴィッチはこう語る。「ホドロフスキーは映画を完成させたかったのか、世界を変えたかったのか。もし世界を変えたかったのなら、それは達成されたのだ」
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「エル・トポ」「ホリー・マウンテン」のホドルフスキーだけに興味はあったもののインタビュー中心のドキュメンタリーだし、これはスルーかなと思っていたんですが、あまりに評判が良いようなので。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_en2.gif)
・・・・結果、観て良かった。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kirakira.gif)
これはやられた。はっきり言って感動して泣きそうになりました。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_naki.gif)
それには、ある個人的な事情が背景にあるんですけど、そこはひとまず伏せて。
ドキュメンタリーにして、現在のところ、今年1番でしょう。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/star.gif)
ここまで力のあるドキュメンタリーは「ゆきゆきて神軍」以来かも。
図らずも強烈爺ぃドキュメントじゃないか。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_nika.gif)
カルト映画の元祖みたいな「エル・トポ」を撮った人だからどんな変人かと思いましたが、これが意外と強烈ではあるものの言っている事はいたって全うなんですね。
監督自体が非常に魅力的なキャラであり、説得力半端ない。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/heratss_blue.gif)
アレハンドロ・ホドロフスキー
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そしてホドロフスキーが主役の映画ですから、そこには確実に笑いの要素がある。これが素晴らしい所です。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_warai.gif)
ピンク・フロイドのマック・バーガー
ダリの時計(このエピソードはすげぇカッコ良い)
デヴィッド・リンチの「デューン 砂の惑星」を息子と観に行った時の素直な感想・・・
そして後半、ホドロフスキーが熱く語るシーン![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_shock2.gif)
感動の裏には嫉妬の感情もない交ぜになってるのは事実。
その迫力には、説教されてるみたいな気もする。
「貨幣経済というシステムは、私たちを奴隷にする。しかし映画には心がある。精神も、無限の力も、大きな志もだ!」
「私は300歳まで生きたい。 最高に芸術的な映画を作りたいなら、作ればいい。失敗しても構わない。挑戦するんだ!」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/9f/4e1b6bc073cae6b73f378c9d7868b255.jpg)
サイバーパンクのギーガー氏が生出演。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hikari_blue.gif)
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なんかサイバーパンクそのまんまと言った声、しゃべり方、狙いじゃないだろうな。貴重ですぞ。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_nika.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/eb/cb4593ece867cb1b3fa4905cf2e2aeda.jpg)
「人生で何か近づいてきたら”イエス”と受け入れる。離れていても”イエス”だ。『DUNE』の中止も”イエス”だ。失敗が何だ?だからどうした?」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/fe/e8602aa85736b917d06b4d8f62ff4b5d.jpg)
ところで、このホドロフスキーが手作りした分厚いストーリーボード集。出版されませんかね。されたとしても高くて手が出ないだろうけど1ページ、1ページ堪能してみたい。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/book.gif)
SF映画についての知識とかはあまり無くても大丈夫ですね。
ただ、かく言う私、「エイリアン」や「ブレードランナー」をごく最近になってやっと観たんだけど、それは観ておいて良かった。
「スターウォーズ」に関してはいまだに、これっぱかりも観ていません。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/dogeza.gif)
こいつはもう1回、金払って見てもいいな。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_eye.gif)
シネマカリテ新宿
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1975年、アレハンドロ・ホドロフスキー46歳(映画監督)、ミシェル・セドゥー28歳(映画プロデューサー)。2人の男は荒唐無稽で壮大な映画を企画した。
1975年にホドロフスキーによって企画されるも、撮影を前に頓挫したSF大作、ホドロフスキーの『DUNE』。「映画化不可能」と言われた小説、フランク・ハーバートの「DUNE」を原作に、そうそうたる面子をキャスト・スタッフに配し、莫大な予算と、12時間にも及ぶ上映時間を予定していたというその企画は“映画史上最も有名な実現しなかった映画”と言われ、伝説となっている。
本作は、ホドロフスキー版『DUNE』の顛末と、ホドロフスキー、プロデューサーのミシェル・セドゥー、ギーガー、『ドライヴ』のニコラス・ウィンディング・レフン監督等のインタビュー、膨大なデザイン画や絵コンテなどの資料で綴る、驚愕、爆笑、感涙のドキュメンタリーである。
「この映画に携わる全ての人間は魂の戦士だ。最高の戦士を探す」と、ホドロフスキーによって集められたのは、スタッフにバンド・デシネのカリスマ作家メビウス、SF画家のクリス・フォス、『エイリアン』『トータル・リコール』の脚本で知られるダン・オバノン、画家、デザイナーのH・R・ギーガー、73年の『狂気』をはじめ現在まで絶大な人気を誇るサイケ/プログレの代表的バンド、ピンク・フロイド、キャストにシュルレアリスムの代表的作家サルバドール・ダリ。『市民ケーン』など映画監督としてのみならず俳優としても知られるオーソン・ウェルズ、ミック・ジャガーなど、様々なジャンルから非凡な才能を持つアーティストたち。
映画は未完となったが、ホドロフスキーが作ったストーリーボードは、ハリウッドの様々なスタジオに持ち込まれ、その構図や設定などのアイデアはスターウォーズやエイリアンを始めとしたSF映画に多大なる影響を与えた。
本作の監督であるフランク・パヴィッチはこう語る。「ホドロフスキーは映画を完成させたかったのか、世界を変えたかったのか。もし世界を変えたかったのなら、それは達成されたのだ」
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「エル・トポ」「ホリー・マウンテン」のホドルフスキーだけに興味はあったもののインタビュー中心のドキュメンタリーだし、これはスルーかなと思っていたんですが、あまりに評判が良いようなので。
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・・・・結果、観て良かった。
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これはやられた。はっきり言って感動して泣きそうになりました。
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それには、ある個人的な事情が背景にあるんですけど、そこはひとまず伏せて。
ドキュメンタリーにして、現在のところ、今年1番でしょう。
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ここまで力のあるドキュメンタリーは「ゆきゆきて神軍」以来かも。
図らずも強烈爺ぃドキュメントじゃないか。
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カルト映画の元祖みたいな「エル・トポ」を撮った人だからどんな変人かと思いましたが、これが意外と強烈ではあるものの言っている事はいたって全うなんですね。
監督自体が非常に魅力的なキャラであり、説得力半端ない。
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アレハンドロ・ホドロフスキー
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そしてホドロフスキーが主役の映画ですから、そこには確実に笑いの要素がある。これが素晴らしい所です。
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ピンク・フロイドのマック・バーガー
ダリの時計(このエピソードはすげぇカッコ良い)
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そして後半、ホドロフスキーが熱く語るシーン
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感動の裏には嫉妬の感情もない交ぜになってるのは事実。
その迫力には、説教されてるみたいな気もする。
「貨幣経済というシステムは、私たちを奴隷にする。しかし映画には心がある。精神も、無限の力も、大きな志もだ!」
「私は300歳まで生きたい。 最高に芸術的な映画を作りたいなら、作ればいい。失敗しても構わない。挑戦するんだ!」
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サイバーパンクのギーガー氏が生出演。
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なんかサイバーパンクそのまんまと言った声、しゃべり方、狙いじゃないだろうな。貴重ですぞ。
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「人生で何か近づいてきたら”イエス”と受け入れる。離れていても”イエス”だ。『DUNE』の中止も”イエス”だ。失敗が何だ?だからどうした?」
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ところで、このホドロフスキーが手作りした分厚いストーリーボード集。出版されませんかね。されたとしても高くて手が出ないだろうけど1ページ、1ページ堪能してみたい。
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SF映画についての知識とかはあまり無くても大丈夫ですね。
ただ、かく言う私、「エイリアン」や「ブレードランナー」をごく最近になってやっと観たんだけど、それは観ておいて良かった。
「スターウォーズ」に関してはいまだに、これっぱかりも観ていません。
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こいつはもう1回、金払って見てもいいな。
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映画を作るのにあんなに夢が膨らむなんて、本当に素敵だなあ…。
ところで、個人的な思いに駆られたというところが本当は知りたかったりして。
デヴィッド・リンチが起用された時のホドさんの落胆、見に行った時の反応…面白かったなあ~。
久しぶりに面白いドキュメントでした。ホドちゃんのキャラが好いですよね。
記事に思わせぶりな事書いちゃって、すんません。内緒、内緒・・・
こうなると「リアリティのダンス」公開、楽しみですね。