
「ロシア革命アニメーション1924-1979/ロシア・アヴァンギャルドからプロパガンダへ」Bプログラム
この日は眠くて、絶対眠ってしまうという自信(?)があったんだけど17:00からのBプログラムを見れる機会はこの日だけ。そんで、強行。タラソフだけでも良いのだ。
珍しく満員盛況のUPLINK Xの席についた途端、案の定うつらうつら。
起きてはいても意識朦朧。
とても貴重なプログラムだけに勿体無かったか・・・
ラストのタラソフに合わせて体調を持っていく。
予告編でタラソフのアニメを見て、断然見たくなったプログラムだったけど、タラソフの他にも楽しみな絵柄のアニメがあるようだからそっちもちょっと楽しみにしていた。
驚いた事にタラソフ以外で興味をそそるアニメーションと思っていたもののほとんどがタラソフ以外でなく、タラソフそのものだったのだ。
厳しい制約の中でやりたい手法は全部詰め込みましたという贅沢な前衛作品。
テリー・ギリアムズを思わせるコラージュ。ガチガチのプロパガンダといった兵隊の赤き行進・・・
音楽の選曲がまた、好み。
交響曲の中でも取り分け好きなマーラーの5番が使われていて嬉しくなる。
「前進せよ、今がその時だ」と歌うテーマもご機嫌で何を洗脳しようとしているのか判らずとも高揚してくる。その後もこの曲がずっと頭から離れない。
プログラムを立読みしたら、タラソフ氏、相当、真剣にプロパガンダに取り組んでいたようで、結局ソヴィエトかからは何も生まれなかったと大層落胆しているご様子。マジだったんだ・・・
「惑星間革命」1924年 ロシア 監督:ゼノン・コミッサレンコ、ユーリー・メルクーロフ、ニコライ・ホダターエフ
地球を逃げ出したブルジョワ階級を追って革命軍が宇宙船で火星へと向かう。そして火星でも共産主義革命を成就するのだった。ロシア・アヴァンギャルド美術のごった煮アニメーション。
「レーニンのキノ・プラウダ」1924年 ロシア 監督:ジガ・ヴェルトフ
1924年レーニン死去。しかし共産主義革命の足取りは止まらない。10万人ものソ連人民が共産党に入党したのだ。
「勝利に向かって」1939年
監督:レオニード・アマリリク、ドミートリー・バビチェンコ、ウラジーミル・ポルコヴニコフ
スターリンによる5ヵ年計画の達成を讃えたポリティカル・シネマ・ポスター。資本主義に毒された富農階級の駆除を宣言し、ノルマの14倍もの採掘量を達成し神格化された炭鉱夫スタハノフの超人的偉業を讃え上げる。
「映画サーカス」1942年 監督:レオニード・アマリリク、オリガ・ホダターエワ
スラップスティック・コメディさながら、身の程知らずにもソ連侵攻を企てたヒトラーとそのクローンたちをこっぴどく笑いのめす。
「ツイスター氏」1963年 ロシア 監督:アナトーリー・カラノヴィチ
ソ連に人種差別など存在しない。レニングラードを訪れたアメリカ白人ツイスター氏は、宿泊先のホテルに有色人種も泊まっていることを知り予約をキャンセル。そんな彼をいさめるため、どのホテルも彼に部屋を貸さずついにツイスター氏は異国の地で宿無しに…。
「株主」1963年 ロシア 監督:ロマン・ダヴィドフ
アメリカ人工場労働者のチェイス氏は何でもローンで買い揃え豊かな暮らしを満喫。しかしひとたび首を切られるや財産全て差し押さえられ家も奪われ、自分の骨まで売る羽目に。45年も前にサブプライム問題の発生を見事に予言。
「生かされない教訓」1971年 ロシア 監督:ワレンチン・カラヴァエフ
東西ドイツが再統合するとナチスの悪夢が甦ると煽りベルリンの壁を正当化するプロパガンダ。元ナチ信者がドイツの復権を夢見て東へ向かい行進するが、ベルリンの壁に阻まれてすごすごと退却する。
「前進せよ、今がその時だ」1977年 ロシア 監督:ウラジーミル・タラソフ
ロシア・アヴァンギャルドを代表する詩人ウラジミール・マヤコフスキーの詩や、彼がロトチェンコと共に制作したポスターなどをベースにした、刺激に満ちた前衛アニメーション。
前進せよ
祖国よ
急げ
祖国よ
古い物は朽ちて消え去れ
前進せよ、今がその時だ
急げ! 一緒に前に進もう


この日は眠くて、絶対眠ってしまうという自信(?)があったんだけど17:00からのBプログラムを見れる機会はこの日だけ。そんで、強行。タラソフだけでも良いのだ。

珍しく満員盛況のUPLINK Xの席についた途端、案の定うつらうつら。

起きてはいても意識朦朧。

とても貴重なプログラムだけに勿体無かったか・・・

ラストのタラソフに合わせて体調を持っていく。
予告編でタラソフのアニメを見て、断然見たくなったプログラムだったけど、タラソフの他にも楽しみな絵柄のアニメがあるようだからそっちもちょっと楽しみにしていた。
驚いた事にタラソフ以外で興味をそそるアニメーションと思っていたもののほとんどがタラソフ以外でなく、タラソフそのものだったのだ。

厳しい制約の中でやりたい手法は全部詰め込みましたという贅沢な前衛作品。

テリー・ギリアムズを思わせるコラージュ。ガチガチのプロパガンダといった兵隊の赤き行進・・・
音楽の選曲がまた、好み。

交響曲の中でも取り分け好きなマーラーの5番が使われていて嬉しくなる。
「前進せよ、今がその時だ」と歌うテーマもご機嫌で何を洗脳しようとしているのか判らずとも高揚してくる。その後もこの曲がずっと頭から離れない。
プログラムを立読みしたら、タラソフ氏、相当、真剣にプロパガンダに取り組んでいたようで、結局ソヴィエトかからは何も生まれなかったと大層落胆しているご様子。マジだったんだ・・・

「惑星間革命」1924年 ロシア 監督:ゼノン・コミッサレンコ、ユーリー・メルクーロフ、ニコライ・ホダターエフ
地球を逃げ出したブルジョワ階級を追って革命軍が宇宙船で火星へと向かう。そして火星でも共産主義革命を成就するのだった。ロシア・アヴァンギャルド美術のごった煮アニメーション。
「レーニンのキノ・プラウダ」1924年 ロシア 監督:ジガ・ヴェルトフ
1924年レーニン死去。しかし共産主義革命の足取りは止まらない。10万人ものソ連人民が共産党に入党したのだ。
「勝利に向かって」1939年
監督:レオニード・アマリリク、ドミートリー・バビチェンコ、ウラジーミル・ポルコヴニコフ
スターリンによる5ヵ年計画の達成を讃えたポリティカル・シネマ・ポスター。資本主義に毒された富農階級の駆除を宣言し、ノルマの14倍もの採掘量を達成し神格化された炭鉱夫スタハノフの超人的偉業を讃え上げる。
「映画サーカス」1942年 監督:レオニード・アマリリク、オリガ・ホダターエワ
スラップスティック・コメディさながら、身の程知らずにもソ連侵攻を企てたヒトラーとそのクローンたちをこっぴどく笑いのめす。
「ツイスター氏」1963年 ロシア 監督:アナトーリー・カラノヴィチ
ソ連に人種差別など存在しない。レニングラードを訪れたアメリカ白人ツイスター氏は、宿泊先のホテルに有色人種も泊まっていることを知り予約をキャンセル。そんな彼をいさめるため、どのホテルも彼に部屋を貸さずついにツイスター氏は異国の地で宿無しに…。
「株主」1963年 ロシア 監督:ロマン・ダヴィドフ
アメリカ人工場労働者のチェイス氏は何でもローンで買い揃え豊かな暮らしを満喫。しかしひとたび首を切られるや財産全て差し押さえられ家も奪われ、自分の骨まで売る羽目に。45年も前にサブプライム問題の発生を見事に予言。
「生かされない教訓」1971年 ロシア 監督:ワレンチン・カラヴァエフ
東西ドイツが再統合するとナチスの悪夢が甦ると煽りベルリンの壁を正当化するプロパガンダ。元ナチ信者がドイツの復権を夢見て東へ向かい行進するが、ベルリンの壁に阻まれてすごすごと退却する。
「前進せよ、今がその時だ」1977年 ロシア 監督:ウラジーミル・タラソフ
ロシア・アヴァンギャルドを代表する詩人ウラジミール・マヤコフスキーの詩や、彼がロトチェンコと共に制作したポスターなどをベースにした、刺激に満ちた前衛アニメーション。
前進せよ
祖国よ
急げ
祖国よ
古い物は朽ちて消え去れ
前進せよ、今がその時だ
急げ! 一緒に前に進もう


むーん、そんなに眠い中観られてても、ちゃんとタラソフ堪能されてますね!
私も最近デーモンラヴァー見ましたよ。UPしないかも・・なんて思ってたんですが、あの触手アニメちょうど今話題的にちょうどいいし、UPしようかな、て思ってます。また来ますね
どのぐらい作品あるのか知らないけど「タラソフ集」観たいですね。
とらねこさん、記事UPしてないお蔵入りがまだまだ沢山さるのですね。少しづつ蔵出ししてくださいよ。