JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

黒門亭 秘密兵器がトリ!

2010-02-14 | 落語
吉川潮「突飛な芸人(芸人奇行録)」で紹介されていたものを読み、一度は体験しておかねばと思っていた小三太が黒門亭に、しかも主任という事で駆けつけてみる。
題して「秘密兵器がトリ!」とものものしい。
吉川潮の単行本から数えると22年越しの念願て事になる。

黒門亭
第一部 秘密兵器がトリ!
落語協会2F

開口一番
春風亭一左 「家見舞」
橘家円十郎 「禁酒番屋」

中入り

林家しん平 (映画次回作予告)
柳家小三太 「厩火事」~手ぬぐい百態~各国の歌

円十郎は亀蔵時代以来の遭遇。
この人を見ていると大師匠の円蔵師はまさに紙一重の絶妙なところで演じている事が良く判る。本寸法でないけれど大師匠の芸に似ている空気感は微笑ましい。

「家見舞い」、「禁酒番屋」と尾篭なところが続き、しん平を挟んでお目当て小三太と・・・
恐怖の初体験にはうってつけの流れか?・・・

凄い!
百聞は一見にしかず。是非、生で見て下さい。
通常の寄席、落語会とは明らかに違う類の笑いに会場が包まれる。
普通、寄席、落語会は皆さん笑いに来るわけですから大いに発散して笑えばよいのですが・・・何故か自分も含めて必死に笑いを堪えようとする。

嘘か真か落語は3席だけだ(厩火事は入るのか?)と言っていたがそれならコンプリートしてみたくなる。

まくらから凄い。夫婦の噺なので自身の新婚当初のエピソード。
一度だけ手を掛けたことがあって未だにそのことを思い悩んでいる。落ちも何もないただそれだけの話。よほど後悔している。いい人だ。

落語のあとの余興がまたバカバカしくってしかたない。これは確かに落語協会の秘密兵器だ。

blogram投票ボタン

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ディアゴスティーニの陰謀 | トップ | 「日本沈没」(1973) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

落語」カテゴリの最新記事