JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

映画 「レディ アサシン」

2008-08-11 | 映画(DVD)
フランス映画でありながら、イタリア人女優とアメリカ人俳優を主演に据え、パリと香港を舞台にして英語とフランス語と広東語とが飛び交う「レディ アサシン」

アメリカ映画であるよりアメリカの友人でありたいって事で「特集オリヴィエ・アサイヤスとアメリカの友人たち」

「レディ アサシン」2007年 フランス 監督:オリヴィエ・アサイヤス
原題:BOARDING GATE

サンドラ(アーシア・アルジェント)は経済界を仕切るマイルズ(マイケル・マドセン)とパトロンの関係を結んでいた元娼婦。クラブ経営の夢を実現させるため資金が必要となった彼女は、再びマイルズの前に姿を現し、巧みな誘惑で金を引き出そうとする。一方サンドラの愛人である中国人貿易商のレスター(カール・ン)は、闇で麻薬密輸と殺しの仕事を引き受けていた。サンドラはレスターの言われるがままにマイルズを殺害。全ては愛のためだった。初めての殺しに震えながらも、心の中で密かに燃え上がる激情。香港へ逃亡をはかるサンドラだったが、レスターと合流するどころか、謎の組織に命を狙われ追いつめられていく。

アサイヤスさんなんて知らなかったけど、この目まぐるしいカメラワークが爆音と相まって暴力的でお下劣なB級映画として楽しめました。最初はカメラワークに気持ち悪くなるもやがて慣れましたから。
身体中に落書き(tatoo)の女殺し屋のお話なんですが、要はクスリとSM変態野郎のお話なんだろうけど・・・孤独な女の悲しさと愛を描いたってところでしょうか。
アーシア・アルジェントは時に醜く別段美形とも思えませんが下品な顔とボディはなかなかよろし。
首の後ろの23番が気になります。殺し屋としてハードボイルドにカッコ良いのですが基本的にいつでも被害者って所も良いですね。

特に香港でのアクション・シーンやカラオケパブでのシーンはB級グラインドハウス感に溢れ嬉しくなります。

ナイフを持ったサンドラのラストシーン(またしても目一杯ピンを甘くしてのエスカレーター上昇)なんかはある意味泣ける映画でもあるように思えます。勿論泣きませんが・・・

大きな音で聞きましょう。音楽担当はあのブライアン・イーノ、フリップ&イーノ等ですから、個人的にはそれだけで満足。21世紀のENOミュージックはこうなっておったのかと・・・
それに加え、エンディング・テーマにはスパークスの「No.1 Song in Heaven」
もう、これだけで鑑賞する価値ありじゃないですか。

オリヴィエ・アサイヤス。もっと見たくなりました。特に20日の「デーモンラバー」・・・
だけどスケジュール的に無理なのでこれまた断念!

吉祥寺バウスシアター 初体験。

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