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ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー監督没後30年
「ファスビンダーと美しきヒロインたち」
「マリア・ブラウンの結婚」1979年 西独 監督:ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー
敗戦前夜に結婚式をあげ、わずか一夜で夫を戦地におくり出した女、マリア・ブラウンの波乱に富んだ半生を描く。
「マリア・ブラウン」の前に・・・
ユーロスペース、何て事するんだ!![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase1.gif)
ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー「ベルリン・アレクサンダー広場」
全14話・15時間の圧倒的体験!
劇場上映全話鑑賞で6,000円(前売り)は嬉しいけれど、この期間ファスビンダー漬けになるわけにも行かず、スケジュール的にも体力・気力的にもこれはキツいよ。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_shock2.gif)
かといってBOXは高いしね・・・
何て事するんだユーロスペース、ファスビンダー![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ari_1.gif)
さて「マリア・ブラウンの結婚」鑑賞から随分時間が経ってしまいました。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase2.gif)
第二次世界大戦末期からドイツの復興の兆しが見え始める1954年までの約10年間を生き抜いた女の半生記。
ファスビンダー監督の代表作というだけあって、したたかな女性の愛を描きながらも比較的大衆に受け入れやすい物を感じる名作。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hikari_blue.gif)
ハンナ・シグラも本作で一躍有名になったそうで、相変わらず丸いですがなかなか魅力的。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hikari_pink.gif)
黒人兵との情事を急に帰国したヘルマンにみつかり平手打ちをされ、芝居がかって倒れ込む所。セクシーなストッキングで体操の平行棒にスタンと飛び乗りポーズを取る所。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_en2.gif)
しかし、この役ですから一番は列車で出会った酔っ払いのアメリカ兵を遣りこめるシーンが素敵ですね。これを期にビジネス方面で才能を開花させていくマリア。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hikari_pink.gif)
マリア・ブラウンの象徴的な台詞
愛人となった実業家オズワルドに対して
「あなたが私と関係したのではなく、私があなたと関係したのよ。」・・・スンゴイですね。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_shock1.gif)
あくまで愛しているのは自分の身代りで獄中にある夫。
夫のためにバリバリ稼いでくれるんだけど、ヘルマンの方も男のプライドがあるので甘んじる事ができない。この関係の解決方法が・・・。結局マリアのおかげなんですけどね。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_tehe.gif)
夫婦が再び生活を始めようとする場面では、1954年ワールドカップ決勝のラジオ中継が。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/soccer.gif)
マリアの自殺とも事故とも取れるラスト。この終盤の夫婦の会話に並行してワールドカップの実況がかさなるもんで、字幕も両方をかなり忠実に訳しているから読むのが大変。どうしたってワールドカップの方が気になるってもんです。マリア夫妻はラジオをつけているだけで、ちっとも聴いてやしないんですけど。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase2.gif)
自殺なのか、事故なのか・・・、個人的には事故の方が好ましい。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_nika.gif)
マリアも凄いがおっ母さんもすごいよ。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_en4.gif)
マリアの親友の夫役で「007ゴールデンアイ」にも出ていたゴッドフリート・ジョン。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/heratss_blue.gif)
この人の顔はインパクトあるのでもっと活躍してほしい役者さん。
今回はマリア・ブラウンと怪しい関係になりそうでならなかったのが残念。
「ベルリン・アレクサンダー広場」にも出ているんですね。
ドイツの戦後を描いた映画は初めて見たと思うが、流石に同盟だけに日本の戦後映画と被るので共感を持てる。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/rabi_smile.gif)
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1954 FIFA World Cup Switzerland
とにかく半生が面白いのでgoo映画からあらすじを・・・(結末に触れています)
1943年、マリアはヘルマン・ブラウンと、爆撃下の戸籍登記所で結婚式をあげた。しかし、半日と1夜の新婚生活のあとヘルマンは東部戦線に出発した。戦争が終ってもヘルマンは帰ってこなかったが、マリアは、夫の生存を信じて、尋ね人のプラカードをさげて駅にかよった。そして駅で米軍がくれたタバコを基に衣裳をそろえ、アメリカの占領軍のGIバーにつとめた。帰還兵の最後のグループで、親友べティの夫ウィリーが帰った時、マリアは、夫ヘルマンの戦死を知らされる。マリアは黒人兵ビルの愛を受け入れ、暮しは豊かになった。平穏に暮していたマリアが妊娠した頃、死んだと思っていたヘルマンが帰還した。ビルにたちむかう惨めなへルマンを見て、マリアはつい酒瓶でビルを殴り殺してしまった。そして、ヘルマンは、マリアの罪をかぶり自ら入獄した。マリアは牢獄を訪れ、ヘルマンに、2人の新しい人生を出発するために働くと誓った。そして、ビルの子供は流産した。夜汽車で知り合った実業家オスワルトの秘書兼愛人になったことも獄中のヘルマンに報告した。オスワルトの事業はマリアのおかげで発展した。しかし、ヘルマンのことを知らないオスワルトは、週末ごとに姿を消すマリアの行先をつきとめマリアには内諸でへルマンと契約を結んだ。急に出獄することになったヘルマンは、しかしマリアの前には現われず、一人前の男になったら戻ってくると置き手紙をして旅に出ていった。そして、生きている証拠に毎月バラを1本ずつ贈ると約束した。1954年、オスワルトが死に、ヘルマンが戻ってきた。しかしマリアは、事故とも自殺ともつかぬ死でその一生を閉じるのだった。
渋谷 シアター・イメージフォーラム
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「ファスビンダーと美しきヒロインたち」
「マリア・ブラウンの結婚」1979年 西独 監督:ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー
敗戦前夜に結婚式をあげ、わずか一夜で夫を戦地におくり出した女、マリア・ブラウンの波乱に富んだ半生を描く。
「マリア・ブラウン」の前に・・・
ユーロスペース、何て事するんだ!
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ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー「ベルリン・アレクサンダー広場」
全14話・15時間の圧倒的体験!
劇場上映全話鑑賞で6,000円(前売り)は嬉しいけれど、この期間ファスビンダー漬けになるわけにも行かず、スケジュール的にも体力・気力的にもこれはキツいよ。
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かといってBOXは高いしね・・・
何て事するんだユーロスペース、ファスビンダー
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さて「マリア・ブラウンの結婚」鑑賞から随分時間が経ってしまいました。
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第二次世界大戦末期からドイツの復興の兆しが見え始める1954年までの約10年間を生き抜いた女の半生記。
ファスビンダー監督の代表作というだけあって、したたかな女性の愛を描きながらも比較的大衆に受け入れやすい物を感じる名作。
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ハンナ・シグラも本作で一躍有名になったそうで、相変わらず丸いですがなかなか魅力的。
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黒人兵との情事を急に帰国したヘルマンにみつかり平手打ちをされ、芝居がかって倒れ込む所。セクシーなストッキングで体操の平行棒にスタンと飛び乗りポーズを取る所。
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しかし、この役ですから一番は列車で出会った酔っ払いのアメリカ兵を遣りこめるシーンが素敵ですね。これを期にビジネス方面で才能を開花させていくマリア。
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マリア・ブラウンの象徴的な台詞
愛人となった実業家オズワルドに対して
「あなたが私と関係したのではなく、私があなたと関係したのよ。」・・・スンゴイですね。
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あくまで愛しているのは自分の身代りで獄中にある夫。
夫のためにバリバリ稼いでくれるんだけど、ヘルマンの方も男のプライドがあるので甘んじる事ができない。この関係の解決方法が・・・。結局マリアのおかげなんですけどね。
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夫婦が再び生活を始めようとする場面では、1954年ワールドカップ決勝のラジオ中継が。
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マリアの自殺とも事故とも取れるラスト。この終盤の夫婦の会話に並行してワールドカップの実況がかさなるもんで、字幕も両方をかなり忠実に訳しているから読むのが大変。どうしたってワールドカップの方が気になるってもんです。マリア夫妻はラジオをつけているだけで、ちっとも聴いてやしないんですけど。
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自殺なのか、事故なのか・・・、個人的には事故の方が好ましい。
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マリアも凄いがおっ母さんもすごいよ。
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マリアの親友の夫役で「007ゴールデンアイ」にも出ていたゴッドフリート・ジョン。
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この人の顔はインパクトあるのでもっと活躍してほしい役者さん。
今回はマリア・ブラウンと怪しい関係になりそうでならなかったのが残念。
「ベルリン・アレクサンダー広場」にも出ているんですね。
ドイツの戦後を描いた映画は初めて見たと思うが、流石に同盟だけに日本の戦後映画と被るので共感を持てる。
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1954 FIFA World Cup Switzerland
とにかく半生が面白いのでgoo映画からあらすじを・・・(結末に触れています)
1943年、マリアはヘルマン・ブラウンと、爆撃下の戸籍登記所で結婚式をあげた。しかし、半日と1夜の新婚生活のあとヘルマンは東部戦線に出発した。戦争が終ってもヘルマンは帰ってこなかったが、マリアは、夫の生存を信じて、尋ね人のプラカードをさげて駅にかよった。そして駅で米軍がくれたタバコを基に衣裳をそろえ、アメリカの占領軍のGIバーにつとめた。帰還兵の最後のグループで、親友べティの夫ウィリーが帰った時、マリアは、夫ヘルマンの戦死を知らされる。マリアは黒人兵ビルの愛を受け入れ、暮しは豊かになった。平穏に暮していたマリアが妊娠した頃、死んだと思っていたヘルマンが帰還した。ビルにたちむかう惨めなへルマンを見て、マリアはつい酒瓶でビルを殴り殺してしまった。そして、ヘルマンは、マリアの罪をかぶり自ら入獄した。マリアは牢獄を訪れ、ヘルマンに、2人の新しい人生を出発するために働くと誓った。そして、ビルの子供は流産した。夜汽車で知り合った実業家オスワルトの秘書兼愛人になったことも獄中のヘルマンに報告した。オスワルトの事業はマリアのおかげで発展した。しかし、ヘルマンのことを知らないオスワルトは、週末ごとに姿を消すマリアの行先をつきとめマリアには内諸でへルマンと契約を結んだ。急に出獄することになったヘルマンは、しかしマリアの前には現われず、一人前の男になったら戻ってくると置き手紙をして旅に出ていった。そして、生きている証拠に毎月バラを1本ずつ贈ると約束した。1954年、オスワルトが死に、ヘルマンが戻ってきた。しかしマリアは、事故とも自殺ともつかぬ死でその一生を閉じるのだった。
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