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「前田陽一の世界」
「ちんころ海女っこ」1965年 松竹 監督:前田陽一
東京から程近い為朝島の観光会長・助徳は、海女による海中レビューで観光客を集めて島を日本のハワイとして盛り上げようとしていた。しかし肝心の海女たちは大反対で、味方についたのは助徳の財産を狙うショウ子ただ一人。そんな中、ショウ子の妹で海女のお玉があるストリッパーと出会ったことから、為朝島の行く末に大きな変化が…。
題名からも判るとおり、原案は富永一朗。オープニングでは富永一朗のマンガも使われています。
そして主演は中村晃子。「虹色の湖」を発表する2年ほど前ですね。
実を言うと、幼き頃テレビに出ている女の人を見て、「なんかいいなぁ」と仄かな恋心を抱いた最初の人が中村晃子だったかもしれない。
容姿というよりもテンガロンハットやブーツといったファッションに魅入られていたフシがある。昔から帽子に弱いようだ。
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中村晃子は歌手だとばかり思っていました。歌手活動の前に元々女優で売り出していたんですね。ちっとも知らなかった。
流石にすらりとした海女姿、クール・バージンぶりは他の女優とは比べ物にならない所があって、御赦免花が咲くシーンなんてこれ見よがしの白いスーツですから・・・
他にサービスシーンとしては、村の男に夜這いされたり(実は少し期待していたようです)村の大納言様(浜村淳)にまで襲われそうになったり、自分の出生の秘密、淫乱の血に悩んで海へ疾走、裸で身体を清めたりする後姿のシーンくらい。
アイドル映画然としておりますが、反面、この中村晃子が完全に浮いてしまって、妙なことになってます。
富永マンガのキャラに無いでしょうからね。
そういう意味では、姉役のホキ徳田がピッタリ嵌っている。ちんころ姐ちゃん、って感じで良い。
中村晃子は後に「待ち濡れた女」で大胆演技を見せたようですが、この頃から思い切ってやっていればまた価値が出たのに、残念。売り出し中のアイドルとしてはこのあたりが限界か。
中村晃子の起用と八丈島ロケ、海女ストリップの巨大看板を磯におっ立てて、最後には燃やす。このアイデアだけの映画で別段面白くも無く、妙な艶笑喜劇。
海女映画というのは昔からあまり関心が無かった。子供の頃、テレビに出てくる本物の色黒な海女のおばさんや、お婆さんを見ていて、そこにはエロとは大きくかけ離れた、何か見てはいけない物を見てしまったような気になったものですから・・・
でも、今なら、過去に量産された海女もの映画、片っ端から観たいと思います。まずは三遊派宗家・藤浦敦のものが観たいですね。来夏シネマヴェーラさんよろしくお願いします。
「海女の戦慄」「人喰海女」「海女の岩礁」「海女の化物屋敷」「怪談海女幽霊」「海女の怪真珠」「性艶みだら海女」「(秘)海女レポート 淫絶」「色情海女 乱れ壺」「夜這い海女」「淫絶海女 うずく」「潮吹き海女」「若後家海女 うずく」「色情海女 ふんどし祭り」「くいこみ海女 乱れ貝」「絶倫海女 しまり貝」これに三島の「潮騒」数本でどうでしょう。
シネマヴェーラ渋谷
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「ちんころ海女っこ」1965年 松竹 監督:前田陽一
東京から程近い為朝島の観光会長・助徳は、海女による海中レビューで観光客を集めて島を日本のハワイとして盛り上げようとしていた。しかし肝心の海女たちは大反対で、味方についたのは助徳の財産を狙うショウ子ただ一人。そんな中、ショウ子の妹で海女のお玉があるストリッパーと出会ったことから、為朝島の行く末に大きな変化が…。
題名からも判るとおり、原案は富永一朗。オープニングでは富永一朗のマンガも使われています。
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そして主演は中村晃子。「虹色の湖」を発表する2年ほど前ですね。
実を言うと、幼き頃テレビに出ている女の人を見て、「なんかいいなぁ」と仄かな恋心を抱いた最初の人が中村晃子だったかもしれない。
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中村晃子は歌手だとばかり思っていました。歌手活動の前に元々女優で売り出していたんですね。ちっとも知らなかった。
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流石にすらりとした海女姿、クール・バージンぶりは他の女優とは比べ物にならない所があって、御赦免花が咲くシーンなんてこれ見よがしの白いスーツですから・・・
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他にサービスシーンとしては、村の男に夜這いされたり(実は少し期待していたようです)村の大納言様(浜村淳)にまで襲われそうになったり、自分の出生の秘密、淫乱の血に悩んで海へ疾走、裸で身体を清めたりする後姿のシーンくらい。
アイドル映画然としておりますが、反面、この中村晃子が完全に浮いてしまって、妙なことになってます。
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富永マンガのキャラに無いでしょうからね。
そういう意味では、姉役のホキ徳田がピッタリ嵌っている。ちんころ姐ちゃん、って感じで良い。
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中村晃子は後に「待ち濡れた女」で大胆演技を見せたようですが、この頃から思い切ってやっていればまた価値が出たのに、残念。売り出し中のアイドルとしてはこのあたりが限界か。
中村晃子の起用と八丈島ロケ、海女ストリップの巨大看板を磯におっ立てて、最後には燃やす。このアイデアだけの映画で別段面白くも無く、妙な艶笑喜劇。
海女映画というのは昔からあまり関心が無かった。子供の頃、テレビに出てくる本物の色黒な海女のおばさんや、お婆さんを見ていて、そこにはエロとは大きくかけ離れた、何か見てはいけない物を見てしまったような気になったものですから・・・
でも、今なら、過去に量産された海女もの映画、片っ端から観たいと思います。まずは三遊派宗家・藤浦敦のものが観たいですね。来夏シネマヴェーラさんよろしくお願いします。
「海女の戦慄」「人喰海女」「海女の岩礁」「海女の化物屋敷」「怪談海女幽霊」「海女の怪真珠」「性艶みだら海女」「(秘)海女レポート 淫絶」「色情海女 乱れ壺」「夜這い海女」「淫絶海女 うずく」「潮吹き海女」「若後家海女 うずく」「色情海女 ふんどし祭り」「くいこみ海女 乱れ貝」「絶倫海女 しまり貝」これに三島の「潮騒」数本でどうでしょう。
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シネマヴェーラ渋谷
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