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ユーロスペース、ファンタスティック!チェコアニメ映画祭関連企画のレイト・ショーでヤン・シュワンクマイエルの「悦楽共犯者」を鑑賞。
シュワンクマイエルの長編は「ファウスト」をビデオソフトで持っている。面白いんだけれど短編に比べるとちょっとダルいので心配していたが全くの杞憂。
シュワンクマイエルの超ド変態映画でした。
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「悦楽共犯者」1996年
Conspirators of Pleasure (Spiklenci slasti)
快楽原則を追及し、フェティッシュな「自慰機械」の発明製作の虜となった男女6人の密やかな行為をシュールかつグロテスクに描き出す。
偏執的快楽追求者の6人は、ハゲの青年、その隣人のおばさん、ヒゲの中年(後に刑事と判明)、その妻でありニュースキャスターの女、郵便配達の女、本屋の店主。
とにかく、何を作ろうとしているのか何かに突き動かされて製作に没頭する様子が科白無しで無言のうちに進む。
制作物は人目を憚る自慰機械なので、隠れた場所で行われ、その製作に焦燥感があり極めてガサツに作られてるのだけれど、出来上がる物は精巧な道具。皆それぞれとても良い表情をなさる。
ハゲの青年と隣人おばさんはシチュエーションによる自慰道具の製作。怪鳥になっておばさんに見立てた人形を脅かす。ハゲ青年に見立てた人形を鞭うつSおばさん。
ヒゲの中年は触覚により快楽を得る。ブラシや毛皮や釘のチクチク。この中年が「これは使える」と感じて製作機械とそれを使った快楽を想像する場面の度、交響曲オペラ曲が大音量で流れるのが笑える。
亭主が製作に没頭して構ってくれない年増のキャスターを慰めるのはお口パクパク2匹の鯉。
本屋の店主が一番直接的な自慰機械で基盤を半田付けしたりのハイテク・マシーンを製作。郵便配達女は仕事の合間を盗んで只管パンをほじくり丸薬状に小さく丸める。彼女も触覚に部類するのか、このパンを使う時の目がいっちゃってる。
やがて6人が微妙に絡み合い・・・後半それぞれが隠微なアイコンタクトをしちゃったりして、悦楽共犯者。珍しく上手い日本語タイトルだ。
ラスト、ハゲ青年とSおばさんの妄想と現実が交錯してミステリアスに終わるのだけれど、個人的にはここまでやられるとちょっとコッテリし過ぎるかなと感じた。
前半の物作りへの拘りはクレイ・アニメーションの巨匠、シュワンクマイエルならでは。コツコツ駒撮リアニメを作るなんてのは凡人から見れば彼等の自慰機械の製作に通じるものがある。
また、シュワンクマイエルに欠かせない、不潔、不衛生要素もふんだんで満足度が高い。
倒錯した快楽がとても解りやすく共感さえ覚える(危ないぞ!
)そこに人間という不思議な動物の本性が浮き上がる。
自慰機械は精巧に作られた物ほど、使用は1回こっきりの運命にあるようだ。ヒゲ中年の道具はまだ使えそうだが、本屋の店主は一度憧れのキャスターを相手に絶頂を体験してしまうと、すぐ、次なる自慰機械製作に走るのだ。
とても気に入った映画なのでDVDが欲しくなってしまうが、果たしてこの映画は何回使用に耐えられるだろうか。
女性ニュースキャスター役のアナ・ヴェトリンスカは、実際にチェコのTVで活躍する人気美人キャスターとのこと。目尻のシワがチャーミングで・・・
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シュワンクマイエルの長編は「ファウスト」をビデオソフトで持っている。面白いんだけれど短編に比べるとちょっとダルいので心配していたが全くの杞憂。
シュワンクマイエルの超ド変態映画でした。
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「悦楽共犯者」1996年
Conspirators of Pleasure (Spiklenci slasti)
快楽原則を追及し、フェティッシュな「自慰機械」の発明製作の虜となった男女6人の密やかな行為をシュールかつグロテスクに描き出す。
偏執的快楽追求者の6人は、ハゲの青年、その隣人のおばさん、ヒゲの中年(後に刑事と判明)、その妻でありニュースキャスターの女、郵便配達の女、本屋の店主。
とにかく、何を作ろうとしているのか何かに突き動かされて製作に没頭する様子が科白無しで無言のうちに進む。
制作物は人目を憚る自慰機械なので、隠れた場所で行われ、その製作に焦燥感があり極めてガサツに作られてるのだけれど、出来上がる物は精巧な道具。皆それぞれとても良い表情をなさる。
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ハゲの青年と隣人おばさんはシチュエーションによる自慰道具の製作。怪鳥になっておばさんに見立てた人形を脅かす。ハゲ青年に見立てた人形を鞭うつSおばさん。
ヒゲの中年は触覚により快楽を得る。ブラシや毛皮や釘のチクチク。この中年が「これは使える」と感じて製作機械とそれを使った快楽を想像する場面の度、交響曲オペラ曲が大音量で流れるのが笑える。
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亭主が製作に没頭して構ってくれない年増のキャスターを慰めるのはお口パクパク2匹の鯉。
本屋の店主が一番直接的な自慰機械で基盤を半田付けしたりのハイテク・マシーンを製作。郵便配達女は仕事の合間を盗んで只管パンをほじくり丸薬状に小さく丸める。彼女も触覚に部類するのか、このパンを使う時の目がいっちゃってる。
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やがて6人が微妙に絡み合い・・・後半それぞれが隠微なアイコンタクトをしちゃったりして、悦楽共犯者。珍しく上手い日本語タイトルだ。
ラスト、ハゲ青年とSおばさんの妄想と現実が交錯してミステリアスに終わるのだけれど、個人的にはここまでやられるとちょっとコッテリし過ぎるかなと感じた。
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前半の物作りへの拘りはクレイ・アニメーションの巨匠、シュワンクマイエルならでは。コツコツ駒撮リアニメを作るなんてのは凡人から見れば彼等の自慰機械の製作に通じるものがある。
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また、シュワンクマイエルに欠かせない、不潔、不衛生要素もふんだんで満足度が高い。
倒錯した快楽がとても解りやすく共感さえ覚える(危ないぞ!
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自慰機械は精巧に作られた物ほど、使用は1回こっきりの運命にあるようだ。ヒゲ中年の道具はまだ使えそうだが、本屋の店主は一度憧れのキャスターを相手に絶頂を体験してしまうと、すぐ、次なる自慰機械製作に走るのだ。
とても気に入った映画なのでDVDが欲しくなってしまうが、果たしてこの映画は何回使用に耐えられるだろうか。
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女性ニュースキャスター役のアナ・ヴェトリンスカは、実際にチェコのTVで活躍する人気美人キャスターとのこと。目尻のシワがチャーミングで・・・
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