訃報 鈴木清順監督

「ツィゴイネルワイゼン」「けんかえれじい」などで知られる映画監督、鈴木清順（すずき・せいじゅん、本名・鈴木清太郎＝すずき・せいたろう）さんが13日午後7時32分、慢性閉塞性肺疾患のため東京都内の病院で死去した。93歳。葬儀・告別式は近親者で執り行った。喪主は妻、鈴木崇子さん。故人の遺志で偲ぶ会は予定していない。日活が22日、発表した。
1923（大正12）年5月24日、東京・日本橋の呉服店に生まれた。43年、旧制弘前高校に入学するも秋には学徒出陣でフィリピン、台湾を転戦。復員後の48年に助監督として松竹大船撮影所入社した。
54年に日活撮影所に移り、56年「港の乾杯、勝利をわが手に」で監督デビュー。以後、「関東無宿」「肉体の門」「けんかえれじい」「殺しの烙印」など40作品を手がけた。
意表を突く大胆なカットや超現実的な色彩で映画ファンを魅了し、作品は後に“清順美学”と呼ばれたが、「難解な映画ばかり作る」として68年に日活を解雇された。
77年「悲愁物語」で復帰。80年の「ツィゴイネルワイゼン」が内外で多くの賞を受けるなど、世界的な評価を得て“巨匠”と呼ばれる人気監督となった。2005年公開の「オペレッタ狸御殿」が遺作となった。
ＮＨＫの名物アナウンサーだった鈴木健二さん（88）は実弟。

サンケイスポーツ
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偉大な監督が亡くなりました。
浪漫3部作と日活解雇事件が有名ですが、鈴木健二の兄だったとは知りませんでした。それが一番の驚き。


観賞作品

8時間の恐怖
すべてが狂ってる
探偵事務所２３　くたばれ悪党ども
野獣の青春
関東無宿
肉体の門
河内カルメン
東京流れ者
殺しの烙印
ツィゴイネルワイゼン（ブログ開設前）
陽炎座（ブログ開設前）
木乃伊の恋


Branded To Kill – Koroshi no rakuin (Blu-ray Trailer, deutsch)

今後追悼特集などが組まれるでしょう。観ておきたいのは50年代の初期作品、春婦伝、けんかえれじい、ピストルオペラ、それと浪漫3部作の再観賞ですね。

ご冥福をお祈りいたします。