JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「書道ガールズ!! -私たちの甲子園-」

2010-06-03 | 映画(DVD)
書道ガールズ!! -私たちの甲子園-」2010年 ワーナー・ブラザーズ映画 監督:猪股隆一

縦横10メートル以上もある紙の上で、音楽に合わせ書をしたためるパフォーマンスがテレビ番組で放送され、大反響を呼んだイベント「書道パフォーマンス甲子園」を映画化した青春ドラマ。紙の生産高日本一を誇りながら不況で停滞した町の活気を取り戻そうと、「書道パフォーマンス甲子園」を開催すべく奮闘する女子高生たちの姿を描く。

「武士道シックスティーン」の時の予告通り、本年2本目の成海璃子部活映画。
それにしてもここまで役柄が重なるとは思ってなった。竹刀を筆に変えての大奮闘。

実を言うと、今年の正月、何気なく回したチャンネルで書道パフォーマンス甲子園に出会い、すっかり感心してしまったのです。
書としての芸術。そしてそれがパフォーマンスとしてかなり見るものを引き付ける要素を備えている。これはますますブームを呼ぶ予感。
お隣の川口でのライブ・パフォーマンス。炬燵に入ってる場合じゃない、知ってりゃ生で見に行ったのに・・・
その時から春公開される映画が駄作であっても見に行こうと決めていた。成海璃子にも興味があったし・・・

あまり期待していなかったのだけど、これは思いの他、良かったです。

この手のものは当然、クライマックスの書道パフォーマンスが一番の見せ所となるはず。
実際に書道パフォーマンス甲子園に出場した高校生たちと成海等キャストの四国中央高校によるパフォーマンスはそこそこの見ごたえはあったど、正月に見た衝撃からすると肩透かし。あれれ、どうした?

墨汁を使ったスラプスティックをふんだんに盛り込み笑いの中で進む展開。

里子(成海璃子)たちのパフォーマンスを始める動機付け。好きな物、大切な物を守る。育った地への郷土愛。この郷土愛がとても良いのです。
字の上手な女子高校生の郷土愛。
部活、パフォーマンスを通じて廃れていく商店街、不況にあえぐ製紙工場を「あきらめない」のキーワードで盛り上げようとする心が尊い。
これ、実話ですからね、愛媛県立三島高等学校に拍手。

パフォーマンスの魅力を充分に伝える事に成功しているとは言えないのに良い作品に仕上がっていると感じるのは、この郷土愛のおかげです。

好長清美(高畑充希=極めて重要な役割)実家の文房具店の閉店セールで初めて行ったパフォーマンスは失敗したけれど、こりゃ父ちゃん嬉しいわ。感謝の未完成の謝の字。「父ちゃんの宝物」の言葉に号泣する清美にまずは涙腺決壊。

手紙 ~拝啓 十五の君へ~
アンジェラ・アキは楽曲以外の面で感心させられた人だが、この曲を使うのはチョットずるい。・・・っていうか、あまり好みじゃないな。

その清美も転校してしまい大会では応援席。里子たちのピンチにいきなり歌い出すのは兎も角、第2回大会に書道部を結成(そうか転校先には書道部無かったんか)して写メで挑戦状を送ってくるのがGood!

ベタ展開の割りに最後、里子の先生(金子ノブアキ)への思いの伝え方がシンプルで地味なのがまた良し。



主役はあくまで女子部員。後輩の男子部員3人組(森崎ウィン・森岡龍・坂口涼太郎)がいい味出してます。彼らの書く唯一の文字(自分の名前)もレギュラー女子に比べ初々しい。先輩の女子に「声が小さい!」などと叱られながら、今流の草食系。

このまま書道パフォーマンスがブームを巻き起こせば次は「ソフトボーイ」(予告編やってました)ならぬ「書道ボーイズ」だね。

新宿 バルト9

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