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今年「オシムの言葉」で脚光を浴びた木村元彦のサッカーとユーゴ(バルカン)事情を書いたノンフィクションは「誇り」が文庫化され書店に並んだ頃から読んでみたいと思い続けていました。
この次読もう、この次読もうと後回しになったのは
あまりに複雑なユーゴスラビアの事情について全く基礎知識が無い不安とヴィッチヴィッチの連続に恐れ戦いていたからであります。
セルビア・モンテネグロとして最初で最後の出場となったドイツW杯。
4年後はどのような形になっているだろうか。
私は何をどこでどう勘違いしたのか「誇り」よりも「悪者見参」が先に書かれたと思い込み、「悪者見参」から読み始めてしまった。
ちょっと確認すればすぐ判る事なのに身共の粗忽・・・
読み始めたのが新幹線の車内なのでもう仕方がない。
ピクシー、ストイコヴィッチのプレイに魅せられた著者が1998年から2000年のユーゴスラビアに潜入して体験したルポで実に生々しい。
当時ニュースで流れるコソボの情勢について、さして関心を抱く事もなかったし、あの複雑な民族の問題はかなり積極的に知ろうとしないとわかる物ではない。私は何も知らない。
情報というのはいつだって捻じ曲げられ伝えられる事が可能なわけで、なぜ彼等が「悪者」になったのか?・・・大国のクソったれ正義・・・欺瞞欺瞞!
「絶対的な悪者は生まれない。絶対的な悪者は作られるのだ」
ミロシェヴィッチ逮捕の報を知り大統領官邸に駆けつけた著者(外国人にとってかなり危険)
「安心しろ、お前は日本人だろう。俺達の味方だ。」
味方なんかじゃない。あんたたちが思っているような国じゃない。
アメリカの戦争に協力する法案を国会で通し、ユーゴ空爆に理解を示した国なんだ、我が日本は!-追章「ミ・ニスモ・ツルビ」より
地図、年表、人物解説付きなので、それらを確認しながら読めば理解の度合いが深まるでしょう。なにしろヴィッチばかりで誰がサッカー選手で誰が政治家なのかすぐ解らなくなりますから。
その辺りをあまり気にしないで読んでも充分楽しめますが・・・
まともに読むにはかなりの労力を要する本。
やはり圧巻は第3章の「矜持」
NATOの空爆に翻弄されるユーゴ出身のJリーガーたちの様子。舞台が日本なので解りやすい事もありますが、鼻がツンとなって涙を堪えるのが大変なくらいでした。
こんなにもユーゴ出身のJリーガーが居たんですね。
今やサッカー・ファンとは言えない私ですので、こちらの事情も知らない事も多かった。
我々は経験からスポーツと政治が残念ながら実は別物で無い事を知っている。
しかし、スポーツがいい意味でメッセージや希望を伝える役目を果たす事ができるのも事実。
そして、木村元彦氏も雨中でのピクシーのリフティングを見てバルカンに飛んだ。
今では『終わらぬ「民族浄化」セルビア・モンテネグロ 』なんて新書まで出版するバルカン事情の専門家(?)
私も多少ではあるけれど複雑なバルカン事情を知る事ができたのは、ピクシーのプレーに魅せられたファンであるためにこの本を手にした偶然なわけです。
ピクシーのプレーを1度だけ生で見た事がある。
1999年の元旦。天皇杯決勝。彼だけ次元の違うプレーで、まったくサッカーを知らないかみさんまで魅せられていました。
その年、NATOによるユーゴ空爆が始まったのですね。
「NATO STOP STRIKES」
早い所「誇り-ドラガン・ストイコヴィッチの軌跡」にとりかからなければ・・・
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サッカー選手以外ではアルカンという人物に興味を抱きました。もう少し知りたい・・・
この次読もう、この次読もうと後回しになったのは
あまりに複雑なユーゴスラビアの事情について全く基礎知識が無い不安とヴィッチヴィッチの連続に恐れ戦いていたからであります。
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セルビア・モンテネグロとして最初で最後の出場となったドイツW杯。
4年後はどのような形になっているだろうか。
私は何をどこでどう勘違いしたのか「誇り」よりも「悪者見参」が先に書かれたと思い込み、「悪者見参」から読み始めてしまった。
ちょっと確認すればすぐ判る事なのに身共の粗忽・・・
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読み始めたのが新幹線の車内なのでもう仕方がない。
ピクシー、ストイコヴィッチのプレイに魅せられた著者が1998年から2000年のユーゴスラビアに潜入して体験したルポで実に生々しい。
当時ニュースで流れるコソボの情勢について、さして関心を抱く事もなかったし、あの複雑な民族の問題はかなり積極的に知ろうとしないとわかる物ではない。私は何も知らない。
情報というのはいつだって捻じ曲げられ伝えられる事が可能なわけで、なぜ彼等が「悪者」になったのか?・・・大国のクソったれ正義・・・欺瞞欺瞞!
「絶対的な悪者は生まれない。絶対的な悪者は作られるのだ」
ミロシェヴィッチ逮捕の報を知り大統領官邸に駆けつけた著者(外国人にとってかなり危険)
「安心しろ、お前は日本人だろう。俺達の味方だ。」
味方なんかじゃない。あんたたちが思っているような国じゃない。
アメリカの戦争に協力する法案を国会で通し、ユーゴ空爆に理解を示した国なんだ、我が日本は!-追章「ミ・ニスモ・ツルビ」より
地図、年表、人物解説付きなので、それらを確認しながら読めば理解の度合いが深まるでしょう。なにしろヴィッチばかりで誰がサッカー選手で誰が政治家なのかすぐ解らなくなりますから。
その辺りをあまり気にしないで読んでも充分楽しめますが・・・
まともに読むにはかなりの労力を要する本。
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やはり圧巻は第3章の「矜持」
NATOの空爆に翻弄されるユーゴ出身のJリーガーたちの様子。舞台が日本なので解りやすい事もありますが、鼻がツンとなって涙を堪えるのが大変なくらいでした。
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こんなにもユーゴ出身のJリーガーが居たんですね。
今やサッカー・ファンとは言えない私ですので、こちらの事情も知らない事も多かった。
我々は経験からスポーツと政治が残念ながら実は別物で無い事を知っている。
しかし、スポーツがいい意味でメッセージや希望を伝える役目を果たす事ができるのも事実。
そして、木村元彦氏も雨中でのピクシーのリフティングを見てバルカンに飛んだ。
今では『終わらぬ「民族浄化」セルビア・モンテネグロ 』なんて新書まで出版するバルカン事情の専門家(?)
私も多少ではあるけれど複雑なバルカン事情を知る事ができたのは、ピクシーのプレーに魅せられたファンであるためにこの本を手にした偶然なわけです。
ピクシーのプレーを1度だけ生で見た事がある。
1999年の元旦。天皇杯決勝。彼だけ次元の違うプレーで、まったくサッカーを知らないかみさんまで魅せられていました。
その年、NATOによるユーゴ空爆が始まったのですね。
「NATO STOP STRIKES」
早い所「誇り-ドラガン・ストイコヴィッチの軌跡」にとりかからなければ・・・
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