JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「処女ゲバゲバ」

2025-02-28 | 映画(DVD)
「若松孝二 命日上映」

「処女ゲバゲバ」1969年 若松プロ 監督:若松孝二 脚本:出口出(大和屋竺)

組織のボスの女である花子に手を出した星は花子とともに、ボスが科した罰を受けることになった。花子は荒野に立てられた十字架にかけられ、星は三人の女と順番に寝るように命じられる。星は隙を見て荒野に逃げ出すのだったが...



昨年、Laura day romanceのライブ名古屋遠征の時、例によって朝、名古屋に入りさて夜までどのように過ごすか(事前にだいたいの予定は決めているのだが)調査していたら、ちょうどその日は若松孝二の命日らしく、シネマスコーレで命日上映と銘打って1回だけ「処女ゲバゲバ」が上映されるという。時間的にもちょうど良かったので当初の予定を変更して、本作16年ぶり鑑賞となった。シネマスコーレにも初めて行けて良かった。

ボスとかヤクザの世界のようだけど学生運動セクトの匂いの方が強い内ゲバ、ゲバゲバ。
拉致された男女。風吹きすさぶ荒野。アイマスクされ見えないので男は湖の近くだと言い、女は地下室だと言う。アイマスクで互いに見えないのを良いことに男が手足拘束されながらも女に痴漢するのが面白く、やがて互いに駆け落ちの相手(星と花子)と知りアイマスク拘束のまま乳繰り合うから仲間たちからからかわれて正面座位の形に縛られるw
荒野に立てられた十字架に磔される花子、パンティ一丁かと思うと違う、さっきのアイマスクw
ボスの命令で星がボスとなり混乱していくギャグ展開。



十字架脇のテントで女を一人づつ抱く事に。ノリノリ淫乱女は星に殺され星は逃走。
星に撃たれ花子の流血の一筋が絶妙なアート。
全裸疾走の星、シミーズ疾走の星、ズタ袋から蘇る星。
磔十字架をバックに記念撮影がシュール。背後から襲って来る星が写っている。



星のしっぽは何故生えた〜♪
とテーマ曲みたいに歌が入るけど、ちょうど前日YOU TUBEで町山智浩「憐れみの三章完全解説」見てたから、これもギリシャ悲劇におけるコロスの一種かと思ったら、その通りだと町山さん。当時日本てもパゾリーニの影響でATGとかでギリシャ悲劇流行ってたんですって。
そう言えば確かに神話的である。











名古屋シネマスコーレ
2024年10月17日

「処女ゲバゲバ」2008年鑑賞分



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