今回取り上げるのは、気候変動に関するCOP15、コペンハーゲン会議の、主要国首脳会議での温家宝首相のスピーチである。
温家宝総理在哥本哈根気候変化会議領導人会議上的講和(全文)
2009年12月19日 来源:人民網-《人民日報》
講演の題目は;
《凝聚共識 加強合作 推進応対気候変化歴史進程》
● 凝聚 ning2ju4 凝集する。「凝聚共識 加強合作」は、地球温暖化への対応を早急に行わなければならないという世界全体の共通認識を結集し、協力を強化しよう、という呼びかけである。
● 進程 jin4cheng2 過程。プロセス。歴史進程:歴史的な過程。正に、京都議定書に続く地球温暖化防止の新たな目標設定は、将来振り返った時に歴史のひとコマとなるということだろうか。
[訳]共通認識を結集し、協力を強化し、気候変動に対する歴史的な一歩を進めよう
気候変化是当今全球面臨的重大挑戦。遏制気候変暖,拯救地球家園,是全人類共同的使命,毎個国家和民族,毎個企業和個人,都応当責無旁貸地行動起来。
● 遏制 e4zhi4 抑止する。食い止める
● 拯救 zheng1jiu4 救う。救い出す
● 責無旁貸 ze2wu2pang2dai4 [成語]自分が当然負うべき責任は、他人に押し付けるわけにはいかない。他に転嫁することができない責任。
[訳]気候変動は現在全世界が直面している重大な挑戦である。気候の温暖化を食い止め、ふるさとである地球を救うことは、人類共通の使命であり、全ての国家、民族、全ての企業、個人が、他に転嫁できない責任として行動しなければならない。
中国是近年来節能減排力度最大的国家。我們不断完善税收制度,積極推進資源性産品価格改革,加快建立能够gou4充分反映市場供求関係、資源稀缺程度、環境損害成本的価格形成机制。全面実施十大重点節能工程和千家企業節能計画,在工業、交通、建筑等重点領域開展節能行動。深入推進循環経済試点,大力推広節能環保汽車,実施節能産品惠民工程。推動淘汰高耗能、高汚染的落后産能,2006至2008年共淘汰低能効的錬鉄産能6059万吨、錬鋼産能4347万吨、水泥産能1.4億吨、焦炭産能6445万吨。截至今年上半年,中国単位国内生産総値能耗比2005年降低13%,相当于少排放8億吨二氧yang3化碳tan4。
● 稀缺 xi1que1 稀:まれ。少ない。“稀少(希少)” “稀罕”として使われる。“地広人稀”:土地が広く、人口が少ない。缺:不足している。欠けている。“缺少”として使われる。
● 机制 ji1zhi4 (機械の)メカニズム。構造
● 焦炭 jiao1tan4 コークス
● 截至 jie2zhi4 ~までに。“截止”で締め切るという動詞になる。“截至”が文頭に来ると、“截至本月(為)止”で当月までに~と後に続く形になるが、“報名截至本月(為)止)”とすると、申込は今月で締め切る、と、締め切るという動詞の意味となる。
[訳]中国は近年、省エネ、排出削減に最も力を入れている国である。私たちは絶えず税収制度を改善し、積極的に資源的製品の価格を改革し、市場の供給関係、資源の不足度合、環境損害コストを十分反映することのできる価格形成メカニズムを急速に打ち立てた。十大重点省エネ・プロジェクトと企業千社の省エネ計画を全面的に実施し、工業、交通、建築等の重点領域で省エネ活動を展開した。循環経済のテストケースを掘り下げて推進し、省エネ環境保護自動車を大いに普及させ、省エネ製品恵民プロジェクトを実施した。高エネルギー消費、高汚染の立ち遅れた生産力の淘汰を進め、2006年から2008年までで低エネルギー効率の製鉄生産能力6059万トン、製鋼生産能力4347万トン、セメント生産能力1.4億トン、コークス生産能力6445万トンを淘汰した。今年上半期までに、中国の単位GDP当たりのエネルギー消費は2005年比で13%低下し、これは8億トンのCO2排出減少に相当する。
中国是新能源和可再生能源増長速度最快的国家。我們在保護生態基礎上,有序発展水電,積極発展核電,鼓励支持農村、辺遠地区和条件適宜地区大力発展生物質能、太陽能、地熱、風能等新型可再生能源。2005年至2008年,可再生能源増長51%,年均増長14.7%。2008年可再生能源利用量達到2.5億吨標准煤。農村有3050万戸用上沼気,相当于少排放二氧化碳4900多万吨。水電装机容量、核電在建規模、太陽能熱水器集熱面積和光伏発電容量均居世界第一位。
● 辺遠地区 bian1yuan3di4qu1 辺地。辺境。「辺疆bian1jiang1」ともいう。「疆」は新疆ウィグル自治区の疆で、境界の意味。清朝末期に、初めて外交という概念が持ち込まれた際、新たに定められた国境なので、新疆という。
● 生物質能 sheng1wu4zhi4neng2 バイオマス・エネルギー。生物質:光合成作用を通じて形成される各種の有機体で、全ての動植物や微生物を含む。
● 沼気 zhao3qi4 メタンガス
● 光伏 guang1fu2 太陽能光伏発電系統(太陽光発電システム)のことで、太陽電池の半導体材料の「光起電力効果」(光伏効応:Photovoltaic effect)、つまり、物質に光を照射することで起電力が発生することを利用し、太陽光の輻射エネルギーを直接電気エネルギーに変換する、発電システム。
[訳]中国は新エネルギーと再生可能エネルギーの成長速度の最も速い国である。私たちは生態保護の基礎の上に、秩序立って水力電力を発展させ、積極的に原始力発電を発展させ、農村、辺境地区、及び条件の適した地区でバイオマス・エネルギー、太陽エネルギー、地熱、風力エネルギー等の新型の再生エネルギーを大いに発展させることを奨励した。2005年から2008年までに、再生可能エネルギーは51%増加し、年平均14.7%増加した。2008年に再生可能エネルギーの利用量は標準炭換算2.5億トンに達した。農村では3050万戸がメタンガスを利用し、CO2を4900万トン余り排出削減することに相当する。水力発電機の発電容量、原子力発電所の建設規模、太陽熱温水器の集熱面積、及び太陽光発電システムの発電容量は何れも世界第一位である。
中国有13億人口,人均国内生産総値剛剛超過3000美元,按照聯合国標準,還有1.5億人生活在貧困線以下,発展経済、改善民生的任務十分艱巨。我国正処于工業化、城鎮化快速発展的関鍵階段,能源結構以煤為主,降低排放存在特殊困難。但是,我們始終把応対気候変化作為重要戦略任務。1990至2005年,単位国内生産総値二氧化碳排放強度下降46%。在此基礎上,我們又提出,到2020年単位国内生産総値二氧化碳排放比2005年下降40%-45%,在如此長時間内這様大規模降低二氧化碳排放,需要付出艱苦卓絶的努力。我們的減排目標将作為約束性指標納入国民経済和社会発展的中長期規劃,保証承諾的執行受到法律和輿論的監督。我們将進一步完善国内統計、監測、考核辧法,改進減排信息的披露方式,増加透明度,積極開展国際交流、対話与合作。
● 艱巨 jian1ju4 きわめて困難である
● 艱苦卓絶 jian1ku3zhuo1jue2 卓絶:このうえなく。艱苦卓絶:想像を絶する艱難辛苦。「卓絶」はこのうえなく優れているという賞賛の意味にも用いられ、「英勇卓絶」は勇壮無比、の意味。
● 納入 na4ru4 納める。入れる。(抽象的な事物についていうことが多い)納入計劃:計画に取り入れる
● 規劃 gui1hua4 全体的な、長期にわたる計画や企画のこと。
● 披露 pi1lu4 披露する。公表する
[訳]中国には13億の人口がおり、一人当たりGDPは3000米ドルを超えたところであり、国連の基準で言うと、まだ1.5億人の生活が貧困ライン以下であり、経済発展、民生改善の任務はたいへん困難である。我が国は工業化、都市化を急速に進める重要な段階であり、エネルギー構造は石炭が中心で、排出量削減には特別な困難が存在する。しかし、私たちは終始気候変動への対応を重要な戦略任務としてきた。1990年から2005年まで、単位GDP当たりのCO2排出強度は46%低下した。この基礎の上に、私たちは更に、2020年までに単位GDP当たりのCO2排出を2005年比40-45%低下させると表明したが、この期間内にこのように大規模にCO2排出を低下させるには、想像を絶する困難な努力を必要とする。私たちの排出削減目標は拘束力のある指標として国民経済と社会発展の中長期計画に組み込まれ、承諾を保証したその執行は法律と世論の監視を受ける。私たちはより一層国内統計、モニタリング、審査方法を完全なものにし、排出削減を公表する方法を改善し、透明性を増し、国際交流、対話、協力を積極的に展開する。
応対気候変化需要国際社会堅定信心,凝聚共識,積極努力,加強合作。必須始終牢牢把握以下几点:
● 牢牢 lao2lao2 しっかりと。牢牢把握:しっかりと把握する。「牢」は元々家畜を入れておく柵のことで、ここから牢屋の意味が出てきているが、そこから派生し、堅固である、という形容詞、しっかりと、という副詞の意味が出てきた。
[訳]気候変動への対応には国際社会が確固とした自信を持ち、共通認識を結集し、積極的に努力し、協力を強化することが必要である。常にしっかりと以下のいくつかの点を把握しておかなければならない。
第一,保持成果的一致性。応対気候変化不是従零開始的,国際社会已経為之奮闘了几十年。《聯合国気候変化框架公約》及其《京都議定書》是各国経済長期艱苦努力取得的成果,凝聚了各方的広汎共識,是国際合作応対気候変化的法律基礎和行動指南,必須倍加珍惜、鞏固発展。本次会議的成果必須堅持而不能模糊公約及其議定書的基本原則,必須遵循而不能偏離“巴厘路線図”的授権,必須鎖定而不能否定業已達成的共識和談判取得的進展。
● 模糊 mo2hu 通常は、ぼんやりする、という形容詞だが、ここでは、うしろの原則につながり、ぼんやりさせる、あいまいにする、という動詞として使っている。
● 遵循 zun1xun2 従う。かしこまった表現で、遵循原則:原則に従う、という使い方をする。
● 偏離 pian1li2 正しいコースからそれる。逸脱する。後ろに“巴厘路線図”(バリ・ロードマップ)があるので、その路線図から道をそれる、というつながりとなる。
● 鎖定 suo3ding4 鎖につなぐように、きっちり定める
● 業已 ye4yi3 すでに。これもかしこまった文章表現。業已達成:すでに達成した、到達した。
[訳]第一、成果の統一性を保つこと。気候変動への対応はゼロから始まったのではなく、国際社会は既にこのために数十年奮闘してきた。《国連気候変動枠組条約》及び《京都議定書》は各国経済の長期の苦難に満ちた努力により得られた成果であり、各種の広範な共通認識が結集され、国際協力による気候変動に対応する法律的基礎、行動指針であり、より一層大切に、強固に発展させねばならない。今回の会議の成果は条約及び議定書の基本原則を堅持しなければならずあいまいにすることはできず、「バリ・ロードマップ」の権限授与に従わねばならずそれを逸脱することはできず、既に到達した共通認識と交渉により得られた進展を明確にしなければならず、それを否定することはできない。
第二,堅持規則的公平性。“共同但有区別的責任”原則是国際合作応対気候変化的核心和基石,応当始終堅持。近代工業革命200年来,発達国家排放的二氧化碳占全球排放総量的80%。如果説二氧化碳排放是気候変化的直接原因,誰該承担主要責任就不言自明。無視歴史責任,無視人均排放和各国的発展水平,要求近几十年才開始工業化、還有大量人口処于絶対貧困状態的発展中国家承担超出其応尽義務和能力範囲的減排目標,是毫無道理的。発達国家如今已経過上富裕生活,但仍維持着遠高于発展中国家的人均排放,且大多属于消費型排放;相比之下,発展中国家的排放主要是生存排放和国際転移排放。今天全球仍有24億人以煤炭、木炭、秸杆為主要燃料,有16億人没有用上電。応対気候変化必須在可持続発展的框架下統籌安排,決不能以延続発展中国家的貧窮和落后為代価。発達国家必須率先大幅量化減排并向発展中国家提供資金和技術支持,這是不可推卸的道義責任,也是必須履行的法律義務。発展中国家応根据本国国情,在発達国家資金和技術転譲支持下,尽可能減緩温室気体排放,適応経済変化。
● 不言自明 bu4yan2zi4ming2 =不言而喩 bu4yan2er2yu4 言わなくても明らかである。言うまでもない
● 秸杆 jie1gan3 穀物の粒を穂から取った後の茎
● 推卸 tui1xie4 責任を逃れる
[訳]第二、規則の公平性を堅持する。「共通だが区分のある責任」の原則は、国際協力により気候変動に対応する核心であり礎(いしずえ)であり、終始堅持しなければならない。近代工業革命後200年来、先進国のCO2排出は、世界の排出総量の80%を占める。もしCO2排出が気候変動の直接の原因だと言うなら、誰が主に責任を負わなければならないかは言うまでもない。歴史責任を無視し、一人当たり排出量と各国の発展レベルを無視し、最近数十年でようやく工業化を開始し、尚大量の人口が絶対的貧困状態にいる発展途上国がその対応義務と能力範囲を超えた排出削減目標を負担することは、全く道理に合わないことだ。先進国は今既に豊かな生活を送っているが、依然発展途上国よりはるかに高い一人当たり排出量を維持しており、かつ大多数が消費型排出に属している。それに比べ、発展途上国の排出は主に生存排出や国際移転排出である。今日全世界で24億人が石炭、木炭、穀物の茎を主要な燃料とし、16億人が電気の無い生活をしている。気候変動への対応は持続発展可能な枠組の下、統一して按配しなければならず、発展途上国の貧困や遅れをその代償にしてはならない。先進国は率先して大幅な排出削減を行い、発展途上国に資金と技術サポートを提供しなければならない。これは逃れることのできない道義的な責任であり、履行しなければならない法律的義務である。発展途上国はその国の国情に基づき、先進国の資金と技術移転のサポートの下、できるだけ温室効果ガスの排出の速度を緩め、経済の変化に適応しなければならない。
第三,注重目標的合理性。中国有句成語:千里之行,始于足下。西方也有句諺語:羅馬不是一天建成的。応対気候変化既要着眼長遠,更要立足当前。《京都議定書》明確規定了発達国家至2012年第一承諾期的減排指標。但従実際執行情况看,不少発達国家的排放不減反増。目前発達国家已経公布的中期減排目標与協議的要求和国際社会的期望仍有相当距離。確定一個長遠的努力方向是必要的,更重要的是把重点放在完成近期和中期減排目標上,放在兌現業已做出的承諾上,放在行動上。一打綱領不如一個行動,我們応該通過切実的行動,譲人們看到希望。
● 千里之行,始于足下 qian1li3zhi1xing2, shi3yu2zu2xia4 [成語]長い距離を行くのも、足元の第一歩から始まる。物事が成功するのは、小さいことを積み重ねていってこそ成し遂げられる。千里の道も一歩から。
[出典]《老子》第六十四章:“合抱之木,生于毫末;九層之台,起于累土;千里之行,始于足下。”合抱之木,生于毫末:両腕でやっと抱きかかえられるような巨木も、最初は細い苗木であった。九層之台,起于累土:九層ある高台も、一籠の土を積み重ねることから作られた。何れも同じ意味である。
西方にも同様のことわざがあると、「羅馬不是一天建成的」(ローマは一日にして成らず)と言っている。
● 着眼 zhuo2yan3 着目する。目を向ける
● 立足 li4zu2 ~に立脚点を置く。~に基礎を置く
● 兌現 dui4xian4 約束を果たす
● 一打綱領 打:ダース。1ダースの綱領
[訳]第三、目標の合理性を重視すること。中国に「千里の道も、足下の一歩に始まる」ということわざがある。西方にも「ローマは一日にして成らず」ということわざがある。気候変動に対応するには長期的な視野に立たねばならないだけでなく、現在にもっと基礎を置かねばならない。《京都議定書》は先進国の2012年までの第一承諾期の排出削減目標を明確に規定している。しかし実際の執行状況からみて、多くの先進国の排出は減るどころか反対に増えている。現在、先進国が既に公表した中期の排出削減目標と協議された要求や国際社会の期待との間にはなお相当の隔たりがある。ひとつの長期的な努力目標を確定することは必要であるが、もっと重要なのは重点をここ数年や中期の削減目標に置き、既に行った承諾を実現することに置き、行動に置くことである。一ダースの綱領もひとつの行動に及ばない。私たちは的確な行動を通じ、人々に希望が見えるようにしなければならない。
第四,確保机制的有効性。応対気候変化,貴在落実行動,重在机制保障。国際社会要在公約框架下做出切実有効的制度安排,促使発達国家兌現承諾,向発展中国家持続提供充足的資金支持,加快転譲気候友好技術,有効帮助発展中国家、特別是小島嶼国家、最不発達国家、内陸国家、非洲国家加強応対気候変化的能力建設。
● 貴在~,重在~ 在:意義、責任、原因が~によって決まる。貴在、重在、何れも、~が重要である
● 小島嶼国家 xiao3dao3yu3guo2jia1 島嶼(とうしょ)国家。COP15で、ツバルが地球温暖化で国土の沈没の危機を訴えていたが、環境問題でこのことばが注目されている。「嶼yu3」で小さな島の意味。厦門島の対岸に鼓浪嶼gu3lang4yu3という小島があり、洋風建築が保存され、観光名所となっている。日本語でコロンス島と呼ばれるが、この「嶼」である。
[訳]第四、メカニズムの有効性を確保すること。気候変動に対応するには、着実に行動することが重要であり、メカニズムの保障が重要である。国際社会は条約の枠組の下、的確で有効な制度の配備をしなければならず、先進国が承諾を実現するよう促し、発展途上国に引き続き十分な資金援助を行い、早急に気候に優しい技術を移転し、発展途上国、特に島嶼国、最後進国、内陸国、アフリカ諸国が気候変動に対応する機能の建設を行うことを効果的に支援しなければならない。
最后,我要強調的是,中国政府確定減緩温室気体排放的目標是中国根据国情採取的自主行動,是対中国人民和全人類負責的,不附加任何条件,不与任何国家的減排目標挂鈎。我們言必信、行必果,無論本次会議達成什麼成果,都将堅定不移地為実現、甚至超過這個目標而努力。
● 言必信、行必果 yan2bi4xin1, xing2bi4guo3 [成語]言った以上は必ず実行し、行う以上は断固としてやる。
● 挂鈎 gua4gou1 関係をつける。つながりを持つ
● 堅定不移 jian1ding4bu4yi2 確固不動。しっかりして動揺しない。
[訳]最後に私が強調したいのは、中国政府が確定した温室効果ガスの排出速度を緩める目標は中国が国情に基づき採用した自主的な行動であり、中国人民と全人類に対し責任を持ち、如何なる条件も付加せず、如何なる国の排出削減目標とも関係がない。私たちは言った以上は必ず実行し、行う以上は断固としてやる。今回の会議でどのような結果が出ようと、揺らぐことなく、この目標を実現する、或いはそれを上回るよう努力する。
COP15は結果として、京都議定書に続く枠組みを決定することはできなかったが、アメリカ、中国がCO2削減目標を明確に打ち出したこと、また主要国が2020年までの新たな目標を打ち出した、という成果を上げることができた。ただ、その目標は、拘束力を持たないため、中国としては、それを必ず実現すると、強調した。
「言必信、行必果」、何事も、この精神で行動することが重要である。
温家宝総理在哥本哈根気候変化会議領導人会議上的講和(全文)
2009年12月19日 来源:人民網-《人民日報》
講演の題目は;
《凝聚共識 加強合作 推進応対気候変化歴史進程》
● 凝聚 ning2ju4 凝集する。「凝聚共識 加強合作」は、地球温暖化への対応を早急に行わなければならないという世界全体の共通認識を結集し、協力を強化しよう、という呼びかけである。
● 進程 jin4cheng2 過程。プロセス。歴史進程:歴史的な過程。正に、京都議定書に続く地球温暖化防止の新たな目標設定は、将来振り返った時に歴史のひとコマとなるということだろうか。
[訳]共通認識を結集し、協力を強化し、気候変動に対する歴史的な一歩を進めよう
気候変化是当今全球面臨的重大挑戦。遏制気候変暖,拯救地球家園,是全人類共同的使命,毎個国家和民族,毎個企業和個人,都応当責無旁貸地行動起来。
● 遏制 e4zhi4 抑止する。食い止める
● 拯救 zheng1jiu4 救う。救い出す
● 責無旁貸 ze2wu2pang2dai4 [成語]自分が当然負うべき責任は、他人に押し付けるわけにはいかない。他に転嫁することができない責任。
[訳]気候変動は現在全世界が直面している重大な挑戦である。気候の温暖化を食い止め、ふるさとである地球を救うことは、人類共通の使命であり、全ての国家、民族、全ての企業、個人が、他に転嫁できない責任として行動しなければならない。
中国是近年来節能減排力度最大的国家。我們不断完善税收制度,積極推進資源性産品価格改革,加快建立能够gou4充分反映市場供求関係、資源稀缺程度、環境損害成本的価格形成机制。全面実施十大重点節能工程和千家企業節能計画,在工業、交通、建筑等重点領域開展節能行動。深入推進循環経済試点,大力推広節能環保汽車,実施節能産品惠民工程。推動淘汰高耗能、高汚染的落后産能,2006至2008年共淘汰低能効的錬鉄産能6059万吨、錬鋼産能4347万吨、水泥産能1.4億吨、焦炭産能6445万吨。截至今年上半年,中国単位国内生産総値能耗比2005年降低13%,相当于少排放8億吨二氧yang3化碳tan4。
● 稀缺 xi1que1 稀:まれ。少ない。“稀少(希少)” “稀罕”として使われる。“地広人稀”:土地が広く、人口が少ない。缺:不足している。欠けている。“缺少”として使われる。
● 机制 ji1zhi4 (機械の)メカニズム。構造
● 焦炭 jiao1tan4 コークス
● 截至 jie2zhi4 ~までに。“截止”で締め切るという動詞になる。“截至”が文頭に来ると、“截至本月(為)止”で当月までに~と後に続く形になるが、“報名截至本月(為)止)”とすると、申込は今月で締め切る、と、締め切るという動詞の意味となる。
[訳]中国は近年、省エネ、排出削減に最も力を入れている国である。私たちは絶えず税収制度を改善し、積極的に資源的製品の価格を改革し、市場の供給関係、資源の不足度合、環境損害コストを十分反映することのできる価格形成メカニズムを急速に打ち立てた。十大重点省エネ・プロジェクトと企業千社の省エネ計画を全面的に実施し、工業、交通、建築等の重点領域で省エネ活動を展開した。循環経済のテストケースを掘り下げて推進し、省エネ環境保護自動車を大いに普及させ、省エネ製品恵民プロジェクトを実施した。高エネルギー消費、高汚染の立ち遅れた生産力の淘汰を進め、2006年から2008年までで低エネルギー効率の製鉄生産能力6059万トン、製鋼生産能力4347万トン、セメント生産能力1.4億トン、コークス生産能力6445万トンを淘汰した。今年上半期までに、中国の単位GDP当たりのエネルギー消費は2005年比で13%低下し、これは8億トンのCO2排出減少に相当する。
中国是新能源和可再生能源増長速度最快的国家。我們在保護生態基礎上,有序発展水電,積極発展核電,鼓励支持農村、辺遠地区和条件適宜地区大力発展生物質能、太陽能、地熱、風能等新型可再生能源。2005年至2008年,可再生能源増長51%,年均増長14.7%。2008年可再生能源利用量達到2.5億吨標准煤。農村有3050万戸用上沼気,相当于少排放二氧化碳4900多万吨。水電装机容量、核電在建規模、太陽能熱水器集熱面積和光伏発電容量均居世界第一位。
● 辺遠地区 bian1yuan3di4qu1 辺地。辺境。「辺疆bian1jiang1」ともいう。「疆」は新疆ウィグル自治区の疆で、境界の意味。清朝末期に、初めて外交という概念が持ち込まれた際、新たに定められた国境なので、新疆という。
● 生物質能 sheng1wu4zhi4neng2 バイオマス・エネルギー。生物質:光合成作用を通じて形成される各種の有機体で、全ての動植物や微生物を含む。
● 沼気 zhao3qi4 メタンガス
● 光伏 guang1fu2 太陽能光伏発電系統(太陽光発電システム)のことで、太陽電池の半導体材料の「光起電力効果」(光伏効応:Photovoltaic effect)、つまり、物質に光を照射することで起電力が発生することを利用し、太陽光の輻射エネルギーを直接電気エネルギーに変換する、発電システム。
[訳]中国は新エネルギーと再生可能エネルギーの成長速度の最も速い国である。私たちは生態保護の基礎の上に、秩序立って水力電力を発展させ、積極的に原始力発電を発展させ、農村、辺境地区、及び条件の適した地区でバイオマス・エネルギー、太陽エネルギー、地熱、風力エネルギー等の新型の再生エネルギーを大いに発展させることを奨励した。2005年から2008年までに、再生可能エネルギーは51%増加し、年平均14.7%増加した。2008年に再生可能エネルギーの利用量は標準炭換算2.5億トンに達した。農村では3050万戸がメタンガスを利用し、CO2を4900万トン余り排出削減することに相当する。水力発電機の発電容量、原子力発電所の建設規模、太陽熱温水器の集熱面積、及び太陽光発電システムの発電容量は何れも世界第一位である。
中国有13億人口,人均国内生産総値剛剛超過3000美元,按照聯合国標準,還有1.5億人生活在貧困線以下,発展経済、改善民生的任務十分艱巨。我国正処于工業化、城鎮化快速発展的関鍵階段,能源結構以煤為主,降低排放存在特殊困難。但是,我們始終把応対気候変化作為重要戦略任務。1990至2005年,単位国内生産総値二氧化碳排放強度下降46%。在此基礎上,我們又提出,到2020年単位国内生産総値二氧化碳排放比2005年下降40%-45%,在如此長時間内這様大規模降低二氧化碳排放,需要付出艱苦卓絶的努力。我們的減排目標将作為約束性指標納入国民経済和社会発展的中長期規劃,保証承諾的執行受到法律和輿論的監督。我們将進一步完善国内統計、監測、考核辧法,改進減排信息的披露方式,増加透明度,積極開展国際交流、対話与合作。
● 艱巨 jian1ju4 きわめて困難である
● 艱苦卓絶 jian1ku3zhuo1jue2 卓絶:このうえなく。艱苦卓絶:想像を絶する艱難辛苦。「卓絶」はこのうえなく優れているという賞賛の意味にも用いられ、「英勇卓絶」は勇壮無比、の意味。
● 納入 na4ru4 納める。入れる。(抽象的な事物についていうことが多い)納入計劃:計画に取り入れる
● 規劃 gui1hua4 全体的な、長期にわたる計画や企画のこと。
● 披露 pi1lu4 披露する。公表する
[訳]中国には13億の人口がおり、一人当たりGDPは3000米ドルを超えたところであり、国連の基準で言うと、まだ1.5億人の生活が貧困ライン以下であり、経済発展、民生改善の任務はたいへん困難である。我が国は工業化、都市化を急速に進める重要な段階であり、エネルギー構造は石炭が中心で、排出量削減には特別な困難が存在する。しかし、私たちは終始気候変動への対応を重要な戦略任務としてきた。1990年から2005年まで、単位GDP当たりのCO2排出強度は46%低下した。この基礎の上に、私たちは更に、2020年までに単位GDP当たりのCO2排出を2005年比40-45%低下させると表明したが、この期間内にこのように大規模にCO2排出を低下させるには、想像を絶する困難な努力を必要とする。私たちの排出削減目標は拘束力のある指標として国民経済と社会発展の中長期計画に組み込まれ、承諾を保証したその執行は法律と世論の監視を受ける。私たちはより一層国内統計、モニタリング、審査方法を完全なものにし、排出削減を公表する方法を改善し、透明性を増し、国際交流、対話、協力を積極的に展開する。
応対気候変化需要国際社会堅定信心,凝聚共識,積極努力,加強合作。必須始終牢牢把握以下几点:
● 牢牢 lao2lao2 しっかりと。牢牢把握:しっかりと把握する。「牢」は元々家畜を入れておく柵のことで、ここから牢屋の意味が出てきているが、そこから派生し、堅固である、という形容詞、しっかりと、という副詞の意味が出てきた。
[訳]気候変動への対応には国際社会が確固とした自信を持ち、共通認識を結集し、積極的に努力し、協力を強化することが必要である。常にしっかりと以下のいくつかの点を把握しておかなければならない。
第一,保持成果的一致性。応対気候変化不是従零開始的,国際社会已経為之奮闘了几十年。《聯合国気候変化框架公約》及其《京都議定書》是各国経済長期艱苦努力取得的成果,凝聚了各方的広汎共識,是国際合作応対気候変化的法律基礎和行動指南,必須倍加珍惜、鞏固発展。本次会議的成果必須堅持而不能模糊公約及其議定書的基本原則,必須遵循而不能偏離“巴厘路線図”的授権,必須鎖定而不能否定業已達成的共識和談判取得的進展。
● 模糊 mo2hu 通常は、ぼんやりする、という形容詞だが、ここでは、うしろの原則につながり、ぼんやりさせる、あいまいにする、という動詞として使っている。
● 遵循 zun1xun2 従う。かしこまった表現で、遵循原則:原則に従う、という使い方をする。
● 偏離 pian1li2 正しいコースからそれる。逸脱する。後ろに“巴厘路線図”(バリ・ロードマップ)があるので、その路線図から道をそれる、というつながりとなる。
● 鎖定 suo3ding4 鎖につなぐように、きっちり定める
● 業已 ye4yi3 すでに。これもかしこまった文章表現。業已達成:すでに達成した、到達した。
[訳]第一、成果の統一性を保つこと。気候変動への対応はゼロから始まったのではなく、国際社会は既にこのために数十年奮闘してきた。《国連気候変動枠組条約》及び《京都議定書》は各国経済の長期の苦難に満ちた努力により得られた成果であり、各種の広範な共通認識が結集され、国際協力による気候変動に対応する法律的基礎、行動指針であり、より一層大切に、強固に発展させねばならない。今回の会議の成果は条約及び議定書の基本原則を堅持しなければならずあいまいにすることはできず、「バリ・ロードマップ」の権限授与に従わねばならずそれを逸脱することはできず、既に到達した共通認識と交渉により得られた進展を明確にしなければならず、それを否定することはできない。
第二,堅持規則的公平性。“共同但有区別的責任”原則是国際合作応対気候変化的核心和基石,応当始終堅持。近代工業革命200年来,発達国家排放的二氧化碳占全球排放総量的80%。如果説二氧化碳排放是気候変化的直接原因,誰該承担主要責任就不言自明。無視歴史責任,無視人均排放和各国的発展水平,要求近几十年才開始工業化、還有大量人口処于絶対貧困状態的発展中国家承担超出其応尽義務和能力範囲的減排目標,是毫無道理的。発達国家如今已経過上富裕生活,但仍維持着遠高于発展中国家的人均排放,且大多属于消費型排放;相比之下,発展中国家的排放主要是生存排放和国際転移排放。今天全球仍有24億人以煤炭、木炭、秸杆為主要燃料,有16億人没有用上電。応対気候変化必須在可持続発展的框架下統籌安排,決不能以延続発展中国家的貧窮和落后為代価。発達国家必須率先大幅量化減排并向発展中国家提供資金和技術支持,這是不可推卸的道義責任,也是必須履行的法律義務。発展中国家応根据本国国情,在発達国家資金和技術転譲支持下,尽可能減緩温室気体排放,適応経済変化。
● 不言自明 bu4yan2zi4ming2 =不言而喩 bu4yan2er2yu4 言わなくても明らかである。言うまでもない
● 秸杆 jie1gan3 穀物の粒を穂から取った後の茎
● 推卸 tui1xie4 責任を逃れる
[訳]第二、規則の公平性を堅持する。「共通だが区分のある責任」の原則は、国際協力により気候変動に対応する核心であり礎(いしずえ)であり、終始堅持しなければならない。近代工業革命後200年来、先進国のCO2排出は、世界の排出総量の80%を占める。もしCO2排出が気候変動の直接の原因だと言うなら、誰が主に責任を負わなければならないかは言うまでもない。歴史責任を無視し、一人当たり排出量と各国の発展レベルを無視し、最近数十年でようやく工業化を開始し、尚大量の人口が絶対的貧困状態にいる発展途上国がその対応義務と能力範囲を超えた排出削減目標を負担することは、全く道理に合わないことだ。先進国は今既に豊かな生活を送っているが、依然発展途上国よりはるかに高い一人当たり排出量を維持しており、かつ大多数が消費型排出に属している。それに比べ、発展途上国の排出は主に生存排出や国際移転排出である。今日全世界で24億人が石炭、木炭、穀物の茎を主要な燃料とし、16億人が電気の無い生活をしている。気候変動への対応は持続発展可能な枠組の下、統一して按配しなければならず、発展途上国の貧困や遅れをその代償にしてはならない。先進国は率先して大幅な排出削減を行い、発展途上国に資金と技術サポートを提供しなければならない。これは逃れることのできない道義的な責任であり、履行しなければならない法律的義務である。発展途上国はその国の国情に基づき、先進国の資金と技術移転のサポートの下、できるだけ温室効果ガスの排出の速度を緩め、経済の変化に適応しなければならない。
第三,注重目標的合理性。中国有句成語:千里之行,始于足下。西方也有句諺語:羅馬不是一天建成的。応対気候変化既要着眼長遠,更要立足当前。《京都議定書》明確規定了発達国家至2012年第一承諾期的減排指標。但従実際執行情况看,不少発達国家的排放不減反増。目前発達国家已経公布的中期減排目標与協議的要求和国際社会的期望仍有相当距離。確定一個長遠的努力方向是必要的,更重要的是把重点放在完成近期和中期減排目標上,放在兌現業已做出的承諾上,放在行動上。一打綱領不如一個行動,我們応該通過切実的行動,譲人們看到希望。
● 千里之行,始于足下 qian1li3zhi1xing2, shi3yu2zu2xia4 [成語]長い距離を行くのも、足元の第一歩から始まる。物事が成功するのは、小さいことを積み重ねていってこそ成し遂げられる。千里の道も一歩から。
[出典]《老子》第六十四章:“合抱之木,生于毫末;九層之台,起于累土;千里之行,始于足下。”合抱之木,生于毫末:両腕でやっと抱きかかえられるような巨木も、最初は細い苗木であった。九層之台,起于累土:九層ある高台も、一籠の土を積み重ねることから作られた。何れも同じ意味である。
西方にも同様のことわざがあると、「羅馬不是一天建成的」(ローマは一日にして成らず)と言っている。
● 着眼 zhuo2yan3 着目する。目を向ける
● 立足 li4zu2 ~に立脚点を置く。~に基礎を置く
● 兌現 dui4xian4 約束を果たす
● 一打綱領 打:ダース。1ダースの綱領
[訳]第三、目標の合理性を重視すること。中国に「千里の道も、足下の一歩に始まる」ということわざがある。西方にも「ローマは一日にして成らず」ということわざがある。気候変動に対応するには長期的な視野に立たねばならないだけでなく、現在にもっと基礎を置かねばならない。《京都議定書》は先進国の2012年までの第一承諾期の排出削減目標を明確に規定している。しかし実際の執行状況からみて、多くの先進国の排出は減るどころか反対に増えている。現在、先進国が既に公表した中期の排出削減目標と協議された要求や国際社会の期待との間にはなお相当の隔たりがある。ひとつの長期的な努力目標を確定することは必要であるが、もっと重要なのは重点をここ数年や中期の削減目標に置き、既に行った承諾を実現することに置き、行動に置くことである。一ダースの綱領もひとつの行動に及ばない。私たちは的確な行動を通じ、人々に希望が見えるようにしなければならない。
第四,確保机制的有効性。応対気候変化,貴在落実行動,重在机制保障。国際社会要在公約框架下做出切実有効的制度安排,促使発達国家兌現承諾,向発展中国家持続提供充足的資金支持,加快転譲気候友好技術,有効帮助発展中国家、特別是小島嶼国家、最不発達国家、内陸国家、非洲国家加強応対気候変化的能力建設。
● 貴在~,重在~ 在:意義、責任、原因が~によって決まる。貴在、重在、何れも、~が重要である
● 小島嶼国家 xiao3dao3yu3guo2jia1 島嶼(とうしょ)国家。COP15で、ツバルが地球温暖化で国土の沈没の危機を訴えていたが、環境問題でこのことばが注目されている。「嶼yu3」で小さな島の意味。厦門島の対岸に鼓浪嶼gu3lang4yu3という小島があり、洋風建築が保存され、観光名所となっている。日本語でコロンス島と呼ばれるが、この「嶼」である。
[訳]第四、メカニズムの有効性を確保すること。気候変動に対応するには、着実に行動することが重要であり、メカニズムの保障が重要である。国際社会は条約の枠組の下、的確で有効な制度の配備をしなければならず、先進国が承諾を実現するよう促し、発展途上国に引き続き十分な資金援助を行い、早急に気候に優しい技術を移転し、発展途上国、特に島嶼国、最後進国、内陸国、アフリカ諸国が気候変動に対応する機能の建設を行うことを効果的に支援しなければならない。
最后,我要強調的是,中国政府確定減緩温室気体排放的目標是中国根据国情採取的自主行動,是対中国人民和全人類負責的,不附加任何条件,不与任何国家的減排目標挂鈎。我們言必信、行必果,無論本次会議達成什麼成果,都将堅定不移地為実現、甚至超過這個目標而努力。
● 言必信、行必果 yan2bi4xin1, xing2bi4guo3 [成語]言った以上は必ず実行し、行う以上は断固としてやる。
● 挂鈎 gua4gou1 関係をつける。つながりを持つ
● 堅定不移 jian1ding4bu4yi2 確固不動。しっかりして動揺しない。
[訳]最後に私が強調したいのは、中国政府が確定した温室効果ガスの排出速度を緩める目標は中国が国情に基づき採用した自主的な行動であり、中国人民と全人類に対し責任を持ち、如何なる条件も付加せず、如何なる国の排出削減目標とも関係がない。私たちは言った以上は必ず実行し、行う以上は断固としてやる。今回の会議でどのような結果が出ようと、揺らぐことなく、この目標を実現する、或いはそれを上回るよう努力する。
COP15は結果として、京都議定書に続く枠組みを決定することはできなかったが、アメリカ、中国がCO2削減目標を明確に打ち出したこと、また主要国が2020年までの新たな目標を打ち出した、という成果を上げることができた。ただ、その目標は、拘束力を持たないため、中国としては、それを必ず実現すると、強調した。
「言必信、行必果」、何事も、この精神で行動することが重要である。