オチノツボ

日々起こる出来事について雑感をただだらだらたらたら述べております。

春の終わりに

2004-04-18 | 地元
4月18日

 携帯を見たら、着信あり。誰やろと思って、伝言メモを聞くと、塾の先生から。珍しいな、何やろ。声を聞いた感じでは多分あんまりええことじゃないな。

 早速、塾に電話をかける。先生が出た。声が暗い。具合良くないんかなと心配になる。すると、今まで僕の家族と飲んでたとのこと。えっ?!そりゃ、珍しい。っていうか、親父とおかんと飲み屋に行ったことって、僕、無いで。親父さんも元気になったなあという先生の話を聞きながら、それはありがたいことやけど、伝言メモの様子からやと、それだけじゃないやろと思いつつ、話を続けていると、果たしてそうだった。前田のお父さんがガンで亡くなられたのだ。以前、前田本人から病気の事は聞いていた。父親の病状を淡々と話していた。その様子から、前田がすでに覚悟はしている感じはあった。そうか、とうとう来てしまったか。その時、柄谷行人が親友である中上健二に対して書いた追悼文を思い出した。中上もガンで亡くなっており、ガンについて柄谷はこう言っている。

 ガンは教育的である。本人にとっても、周囲の者にとっても。この長い過程を経験することは、死についての生半可な観念を解体する。

 この文を読んだのはかれこれ2年前になる。僕の母親が子宮ガンで入院していた時だ。母親のことを考えていた時、この文章が目に入った。結果として、僕の母親は子宮を全摘出することで助かったのだが、その時、僕はこう思った。「死」っていうのは身近なものだなって。普段、元気な僕らはそれに気づかないだけであって、実はいつでも自分の近くにある。そして、それは、ふとした拍子に現れてくる、決定的な形で。自分の一番身近な人がそうなるまで、そんなこと思いもしなかった。幸い、僕の母親は元気になってくれたけど、あの時、僕は確かに死を意識した。そして、その意識は消えずに、今も僕の心のどこかにある。とはいえ、今、前田がどんな気持ちでいるかはわからない。僕としては、ただただお父さんのご冥福を心からお祈りしたい。


レディオヘッド@幕張メッセ

2004-04-17 | 音楽・映画
 4月17日

 とうとう来た。何が?何がってレディオヘッドのライブである。チケットが手元に届いた時から今日をめちゃくちゃ楽しみにしてたのだ。どんな凄い音が聞けるんやろ。朝からワクワクが止まらない。ちなみにレディオヘッドはイギリスのバンド。学生の頃からずーっと聞いているバンドの一つだ。レディオヘッドの曲を聴いたことがある人だったら、「あんた暗いね」と思われるかもしれない。ただ聴いたことが無い人は是非一回聴いて欲しいなって僕は思う。

 ライブの会場は幕張メッセ。普段は展示会とかしてる所だ。今日はオールスタンディングなので、客の数もえらいことになってるはず。メッセまでは寮からは電車で行ったのだが、幕張に近づくにつれて、ライブに行く感じの人が増えてくる。やっぱ結構な人数だ。で、海浜幕張の駅に着いて、改札を抜けたら、もっとえらいことになってて、人がドドドッといる。周りの人もワクワクしてる感じで、つられて僕の期待もますます膨らんでくる。

 幕張の駅で友人と合流し、幕張メッセへ。中に入ると、ステージがドーンとあって、その前にお客さんが詰めている。表の様子に比べて、客は、まだ入っていない感じ。まあ、中に入ったのが開演40分前やから、単に僕らが早いだけなんやけど。で、とりあえずビールでも飲むかってんで、ビールを買いに行ったら、その売り場はえらい行列。けど、待ってる間にのどが渇いたんで、ビールを飲むには良かったかもしんない。で、またステージの方に戻ると、さすがに客は結構入っている。さあ、いよいよやでー。と思ってたら、なかなか始まらない。だんだんじれったくなってくる。

 いきなり客電が落ちた。ウォーッ!!えらい歓声だ。って僕もウォーッていっしょになって言ってんねんけど。メンバーが出てきた。一発目の曲は一番新しいアルバムの一曲目。彼らの曲の中ではアップテンポな曲だ。みんな飛びまくっている。隣の兄ちゃんは一緒に歌ってる、というか叫んでる。えらい兄ちゃんやな。でも、叫んでたのは最初の一曲目だけだった。別に兄ちゃんが疲れたからではない。単に、叫ぶような曲をバンドがやらなかっただけである。まあ、僕も音を聞くのに一生懸命で、それどころじゃなかったんやけど。

 ライブが終わった後、思わずため息が出た。一曲目から最後まではあっという間だった。時計を見たら2時間きっちりやってたけど、そんな感じはしなかった。いやぁー、すごいものが聞けた。すごいったっていろいろあるけど、僕が言ってるのは音。彼らのアルバムは打ち込みを使っている部分が多いから、ライブでちゃんとやれるのって感じだったのだが、しっかり再現していたのにはビックリしたし、いつのまにやら時間を忘れちゃう程圧倒された所もあった。うーん、今思い返してもすごい演奏やった。次はいつ来るかわかんないけど、またもう一回ライブで見てみたいな。

阪神ヤクルト戦@神宮

2004-04-16 | 野球
4月16日

 仕事を終えた後、先輩と一緒に阪神ヤクルト戦を見に行った。神宮球場は会社からはサクッと行ける。会社を出たのが6時半過ぎで、神宮に着いた時は6回の裏が始まっていた。スコアを見ると4対2で阪神が勝ってる。ええね、ええね。しかも放ってるのはエースの井川。こりゃ、今日はいただきやろ。次の回にそなえて、いそいそとジェット風船を膨らませることにする。6回を終え、7回の表。来たっ!ピューッ!ピューッ!そこかしこでジェット風船が飛びまくっている。気持ちいいもんやなあ。これ、間に合って良かったな。しかも、それに応えるように阪神が5安打で2点を追加して6対2になる。むふふ、ますます今日の勝ちは固いな。と思ってると、7回裏に1点を返されて6対3。どうにも井川の調子が良くない。簡単にランナーを出してしまう。後2回、何とか踏ん張れと願っている内に8回が終わる。9回表。サクサク2アウトを取られる。こらあかんわ。裏、しっかり守ってや。と思ってたら檜山が二塁打を放つ。おおっ、次はジョージやんか。こらー、一発頼むでー、という願いを込め、先輩と一緒にジョージと叫ぶ僕。で、ジョージ~!!って言ってると、あれ?古田立ってるやん。これって敬遠やん。あっちゃー、ムカつく。何してくれてんねん、ボケー!と思ってたら隣の先輩の野次がえぐくて、こっちが思わず冷静になる。まぁ、2アウトで一塁空いてたら、敬遠もしゃあないね、うんうん。次のバッターが打てばいいんだもんね、うんうん。とか言ってたらサクッとアウトで9回裏。こうなったら井川頼むぞ!完投やで~!!


 カキーンッ!!!


 えっ?!

 ツーラン?

 これで6対5??

 一点差やん!

 安藤出てきたやん!!ピシャッと抑えてくれよ~。

 って調子あんま良くないやん。中々1アウト取れへんやん。

 とか言ってたら、ウィリアムズも出てきたで、おい。

 しっかりやってや~。でも、気がついたら2アウト満塁でカウント2-3まできてるやん。押し出しで同点、一打逆転の場面。うっわー、見てられん。

 ウィリアムズが投げた。

 バッター見送った。どっちや!


 審判の手が上がった。アウトやっ!!

 ヨッシャー、勝ったぞー!!大分ヒヤヒヤしたけど、とにかく勝った。いやぁヨカッタヨカッタ。今、考えたら最後ハラハラした分だけ楽しめたし。こりゃ、また応援しにこなあかんな。

もちもちの木

2004-04-15 | 飲み・食事
4月15日

 仕事を終えた後、会社の先輩後輩とラーメン屋に行った。店の名前は「もちもちの木」場所は埼玉。えっ?!会社、東京やん?というツッコミがありそうなのだが、先輩も越谷に住んでいるので、一回わざわざ越谷に戻ってから、その先輩の車でラーメン屋に行ったのだ。そもそもここがうまいということを言い出したのは後輩である。ちなみに後輩も僕を同じく寮暮らし。僕も先輩も行ったことの無い店だから、興味津々である。
 後輩のナビで、一路ラーメン屋を目指す。のは良かったのだが、後輩が場所をうろ覚えだったので、全然見つかんない。交差点の曲がる所を間違えてたことがわかり、何とか店を見つける。気づいたら30分ほど迷っていた。で、店に入った時は僕も先輩も最初のワクワクはどこへやら、ラーメン屋があったことにほっとした感じだった。
 店に入るとえらく混んでてちょっとびっくりする。平日の夜で、しかも車じゃないと来れないような場所なのに。こりゃーよっぽどうまいんやろう。期待がふくらんでくる。ラーメンが出てきた。味は最近流行っている和風だしの効いた味。うーん、こらうまいな。後輩が言ってただけのことはあるね。満足満足。また来なあかん、って俺、車無いやんっ!

アンダー プレッシャー

2004-04-11 | 音楽・映画
4月11日

 RadioheadのDVD「Meeting people is easy」を見た。Radioheadのライブが来週あるので、その前に見ておこうと思ったのである。これは6年前に撮られており、当時、1年かけて行ったワールドツアーの様子をずーっと収めているドキュメンタリー作品。今見ると、音が今とかなり違うので、懐かしい感じがしてしまう。が、この作品を見ていると、音がどうこう言うよりも、映像に惹きつけられる。そこには、世界中どこに行っても取材に追われる彼らの姿がある。ロンドン、ニューヨーク、ベルリン、東京・・・。お気楽な様子は全く無く、ひたすら疲れたメンバーの姿が映っている。この作品は字幕がついていないので、インタビュアーがメンバーに対して何を聞いているかほとんどわからないけど、メンバーの答えを聞いていると、すごく投げやりで、そういうやりとりにうんざりしている様子が強く伝わってくる。世界中の行く先々で全然知らん人と会い続けるというのは大変なプレッシャーなんやろな。ついそんなことを考えてしまう。それだけに、移動スタジオの中で自分達の曲を鳴らして、リラックスしている彼らの姿は強く印象に残った。

 来週の予習と思って気楽に見た自分が恥ずかしくなるほど、骨のある作品だった。

ドタバタドタバタ

2004-04-03 | 日々の雑感
4月3日

 朝、起きて時計を見たら6時。しっかり二日酔い。てか、ほとんど寝てないから、単に酔いが醒めてないだけやな。ふらふらしたまま、いそいそと昨日着てたスーツに袖を通す。うんっ?ふと携帯が無いことに気づいた。あれっ?ちゃんとあったはずやのに、どこいったかな。部屋中を探してみる。

・・・無い。

もう一回探す。

・・・・・・やっぱり無い。

 これはやばい・・・。タクシーで落としたかな。とか考えてるうちに結構な時間になってる。とりあえず会社に行かんと。

 事務所に入ると昨日一緒に行ってた先輩から、あれからどうだったと聞かれる。そう、先輩は花見を終えた後、僕を置いてサクサク帰っちゃったのだ。ということで、3時まで飲んだことと携帯を落としたかもしれないという報告をする。最初の話しはハハハと笑っていた先輩も携帯の話しを聞いた途端、えらく心配してくれ、笑ってもらえると思ってただけにこっちが恐縮してしまう。一回携帯鳴らしたかと聞かれ、まだ鳴らしてないことに気づく。あちゃー、部屋でかけりゃよかったんや、やっぱりだいぶ酔ってたな。携帯にかけてみる。・・・留守電。そや、思い出した。昨日の時点で携帯の電池が切れてたんだ。うーん、ついてない。タクシー会社にも電話をしてみる。携帯の落し物は無いですよとの返事。うーん、どこいったんやろう、マイ携帯。先輩の「案外寮にあるんじゃないのー」てな言葉が心に響く。というか、寮にあってもらわな困るんは僕やん。もう一回部屋を探すか。
 実は今日の午後、別の先輩から、これまた別のお客さんの花見に呼ばれていた。今年は3回も花見ができるなあと浮かれていたのだが、そんなこと言ってられなくなった。ということで、しっかり先輩に謝って、仕事が終わった瞬間、寮に戻る。部屋についてもう一回探す、・・・あれっ?充電器置いてある棚の裏って見てないな。えーっと・・・、うーん、あるやん、携帯。しかもちゃんと充電されてるやん。さっき留守電になったんは、部屋の受信状態が良くないからってだけやん。発見するまで1分やん。これやったら花見行っときゃ良かったやん。やんやんって思ってるうちにいつの間にか寝てるやん、俺。
目が覚めると3時。どうやら一時間くらい寝たようだ。早速外出の用意をする。今日はドームで阪神-巨人戦が見れるのだ。一緒に行くのは今日花見に行ってはる先輩と。つまり、花見をして酔い酔いになってから、野球を見ようという素敵な計画だったのだ。素敵とか言いながら、それをあっさり壊したんは僕やけど、ま、こうしてちゃんと起きたし、許してもらおう。
 ドームに行くと、一回の裏を終えた所。先発投手、巨人は高橋、阪神は、なんと福原だ。伊良部やと思ってただけに、ちょっとびっくりする。が、この福原が良い。序盤、もたついた所はあったけど、徐々に良くなっていて気がついたら7回をしっかり投げていた。打つ方はといえば、なんといってもジョージ!!生まれて初めて見ました、満塁ホームラン。打った瞬間、行ったーって感じでレフトスタンドに。レフトスタンドで応援してたんで僕らも興奮しまくり。先輩だけじゃなくって、前後に座ってる阪神ファンとメガホンを叩き合いまくる始末。いやー、すごい。
 結局、阪神がそのまま5-1で勝利を収めた。その後、朝のことはどこへやら、すっかりいい気分になって懲りずにビールを飲んでる僕がいた。ま、携帯もあったし、阪神も勝ったし、よかったよかった。


お花見 アゲイン

2004-04-02 | 飲み・食事
4月2日

 会社の先輩と花見に行った。前回の花見は社内でやったけど、今回はお客さんが催してくれたお花見。で、お前も来いということでご指名がかかったのだった。

 会場は草加。お客さんの工場の近くにある公園。公園には提灯がかかっていて、桜の花が綺麗に映えている。うーん、桜も満開やし、結構結構。が、飲み始めると風がピューピュー吹いてかなり寒い。酒を飲んでも全然体があったかくなんない。うー、やっぱり夜はまだまだ寒い。背筋が震えてきた。去年やった花見でえらい風邪を引いたことをふと思い出す。こりゃ、早々に切り上げやんとな。っていう時にお開きとなった。時計を見ると飲み始めてから3時間くらい経っている。寒い寒いといいながら、結局普通に飲んでたってことか。

 まだまだ花見は終わらなかった。というか、酒は止まらなかった。その後、僕とお客さんと、後、花見に来られていたお客さんの奥さんでカラオケスナックで飲みなおして、楽しいなーと思いつつ寮に戻ったら朝の3時を回ってた。明日は年に一度の土曜出勤日。やれやれだ。


さらばさらばさらば

2004-04-01 | 日々の雑感
4月1日

 後輩を見送るため東京駅に行った。後輩が遅れてきたこともあり、話す時間はほとんど無かった。けど、僕が彼に言いたかったことは送別会の時に言ってあるから、そんなことは別に気にならなかった。結局、最後に握手だけして別れた。ま、またどっかで会うこともあるやろ。その時、彼がどう変わっているか、自分がどう変わっているかが楽しみやな。