もうすぐ終わるのに気づいて、サントリーミュージアムで開かれている「ダリ展」へ一人地下鉄に乗って行ってきた。
降りるのは地下鉄中央線の大阪港駅。通った事は何度かあるが降りた事は全くない。で何の予備知識も無かったから降りてみて驚いた。
海遊館があるやん!
道理で。駅からミュージアムまで歩いてる中、周りを見渡すとカップル or 家族連れだらけやし。さすが三連休の最後。一人で歩いているヤツなんかいやあしない。
ミュージアムに到着。早速切符を買おうと思ったら行列が出来ている。ダリって人気あるんやなあとか思いながら、行列の最後に加わる。約20分後、ようやく切符を買えた。よし、これで溶けた時計とご対面じゃ~い!
と思った途端、また驚かされた。
展示場はミュージアムの5階にある。そこまで行くにはエレベーターに乗るしかない。
そのエレベーターを待ってる人達でホールが溢れかえっていたのだ。どう考えても切符買う行列より長いやん。とほほ。切符を買った以上並ぶしかない。てか、ここまで来て帰れやんけど。
一時間近く並んでようやくエレベーターに乗り込む。あっという間に「5」で扉が開く。よっしゃ、ようやくダリの世界に突入じゃ~い!!!
と思ったら肩透かし。絵の前に群がる人・人・人。どの絵の前にも人がウジャウジャしていて、ゆっくり絵を見ることなんか無理!な状況。それでも、前のおばちゃんの頭越しに絵を眺める。が、絵の世界に浸る前に、カップルに横から押されたりして、全然あきませんでした。まあ、最後の方は熱心に見てる人が少なくなって、気になった絵はしっかり見れたからええものの、最後までウジャウジャモードやったら「金返せ!」の連呼やったね。
とかブゥブゥ言っててなんだが、展示会は面白かった。ダリさん、頭の中がどうなってたら、こんなわけわからん構図とか変てこなオブジェが出てくるのと素直に驚かされた。でも、見に行って一番面白かったのが、背景のトーンだった。意外だが(って思ってるのは僕だけかもしれないが)、グニャ~と溶けた時計の背景にある雲の模様。さりげない静物画の背後に塗られた墨。これが素晴らしかった。絶妙なトーン。この明るさじゃないと絵が映えないっていうのがよくわかった。こんな事は教科書や画集を見ているだけでは絶対にわからない。
というのが理解できただけでも、この展示会に行って良かったなと思う。この展示会、5/12から名古屋で開かれるので近い方は是非!