昭和55年ごろから58年ごろといえば全関西もまだまだがんばっていた、
三木会長から大内会長に引き継がれていたが磯つりも活性があるころです。
その当時に大内会長が読売新聞に連載された「釣り閑話」をまとめて本を出された。
(昭和58年11月)
その当時のキヤリアのある磯釣り師の方々(13人)がかかれたものですがそれぞれに
内容のあるものです。
今読み返すと(35年から)今のつりとはまるで違う世界の釣りのようですが、
あーそんなつりもあるのやなーと感心させられるところもたくさんあります。
その前人たちのお話を順番に取り上げていきたく思い書いて見ます。
寒ハゼも格別 大内正雄
紀ノ川での、寒ハゼのフルセ(2歳物)をいただいたことからのハゼつりをかかれておられます。
大内氏のハゼ釣りはウキ釣りで浮き下2ヒロ以上、エサが底についたときにちょっと誘いを
かけるとハゼが食いついてくる、玉ウキきがクルッと動き、つづいてスーット水中に消しこむ
そこをあわせるとガッン、とてごたえがある。
そのあとブルンブルンと体をふるわせながらあがってくる、その姿のかわいかったこと。
ハリを外そうと凍える指でハゼを握ったら、そのぬくもりが掌にジワリときた。
その感触がいまもわすれられない。 S55・1・31