紀伊半島には名磯と言われるところは数多くあるように思います。
一番よく知られている岬はなんといっても潮岬
30年以前は月に2回ほどは走って行ってました高速道路がないころは、
大阪から26号線を使い孝子峠を越えて長い距離を走っていきました
約250キロの道のり海岸べりをくねくねと走ってよく事故を起こさずにこの年まで
やってきたものです。
この潮岬での1番というか全国でも屈指の磯があります。
「コメツブ」
底物釣り師なら一度は上がってみたい磯です
私も何度か上がらせてもらいました、当時この磯に上がるのはベテランと言われる
強者が多く新米さんは上がることは無理でした
当時のこの磯の人気は大変なもので朝1番磯の周りに5隻から6隻の渡船が
取り巻き時間が来ると合図とともに一斉にこの小さな磯に突入するのです
船の着くところはごくわずかで其処をめがけて一斉に船着をするのです、
そして磯にとびのるのです、この時はピトン1本とカナズチだけ持って
場所とりです、この小さな磯にはポイントとしてとれるところが3人ぐらいしか入れない
渡船は後から釣り具一式持ってきてくれるのです、他の人を別の磯に渡してから。
小さな磯ですから少し荒れてきたらすぐに撤収です、今は亡き梁瀬さんと上がった時に
礒が荒れてきたのに船が来ず覚悟して磯のピトンに救命ロープを結んでそれを命綱にしよう
と用意までしたことがある、船頭に聞くと気が付くのが遅れたとのことで、
船が全速で来るのが見えたときに東側にある沈み礒を越えた波がドーンと上がったのを
見たときに流されたと思ったらしい、ずぶぬれになって磯に残っている2人を見て
ホッとしたと話していたが、名の通り小さな磯はそれだけに危険も伴うのです。
(写真の上側が東側の磯です)
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