経済用語として「共食い」の意味で使われ
る。
鳥畑与一静岡大学教授はアメリカのカジノ
研究で、カジノ・ホテルの周辺自治体の消
費が落ち込んでいる状況を分析している。
周辺自治体に住む人たちが本来消費すべき
ものを削ってもカジノに流れ、カジノ・ホ
テル側もカジノ以外の商品を買ってもらう
ためあの手この手をつくす。
周辺自治体の経済が落ち込み、その後カジ
ノの倒産である。自治体収入も一挙に減り、
財政危機を招く。
まさに経済のカニバリゼーションだ。
自民党のカジノ推進議員たちは、経済効果
をしきりに強調する。雇用も増え、税収も
増える、いいことだらけを宣伝する。
あのマカオなどの、きらびやかな、そして
巨額なお金に目がくらんでいる。
しかし、本音は金儲けではないか?
ギャンブルは富を生みださない。
中世のヨーロッパの封建領主たちは、住民
たちがギャンブルにはまり、働かくなって
国力が落ちていく。そんな状態では、敵に
攻め込まれ、滅びてしまうのでギャンブル
を「禁止」した、といわれる。
日本の江戸時代にも、村が賭博にはまり、
男たちが働かなくなって、すさんでしまっ
た経験をもっている。
刑法で禁止されている「賭博」を合法化す
るなどとんでもない。
自民党の数のおごりがここまできているの
か、と思う。
もう、選挙で審判を下すしかない。