「監督のタル・ベーラはすでに『映画』は終わったと考え、この作品を最後に引退するそうです。彼は言っています。“テクノロジーも、それによって生まれる作品もひとつのアートです。しかし、個人的にはそれをフィルム(映画)とは呼びたくありません。新しいデジタルの技術を使って映画を作るならば、その言語を見つけて欲しいです。”」
「もしかしたら、僕たちは映画が終わろうという時代に、映画作りをしようとしているのです。『東京家族』はフィルムで撮ります。編集もフィルムでやります。映画とは何か?映画作りとは何か?ということをしっかりふまえ、この時代の私たちの映画を作りましょう」
『ある晴れた日の東京家族』 犬童一心