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映画『東京家族』について

『対談集 谷垣 禎一の興味津々』 ②

2015年06月30日 | 映画『東京家族』
 現在国会に上程されている、他国(アメリカ)を武力で守る集団的自衛権の行使容認を柱とした『安全保障関連法案(戦争法案)』の審議に対する最良の論評は、「世に倦む日日」さんのツイッターだと私は考えている。

https://twitter.com/yoniumuhibi


 なぜなら、「世に倦む日日」さんは確かな法学のバック・グラウンドを持ち、其の上に現実に動く政治の現象を的確に、学問と実際の両面から捉えているからだ。
 しかし、なによりも重要なのは、そのオピニオンに私心が全くないことだ。



『アカシアの雨がやむとき』








(続く)






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『対談集 谷垣 禎一の興味津々』 (かまくら春秋社)

2015年06月18日 | 映画『東京家族』
 しばらく前に新聞広告に出たこの本を読んでみたら、なかなか興味津々である(笑)。





 11人の対話者と谷垣氏の対談集であるが、政治よりも文化の話題が多い。
 例えば、ある対話者の

 「そういえば、古典で落語もお好きだそうで。」

 という問いに谷垣氏は、

 「好きですねえ。林家彦六、三遊亭円生、柳家小さん……。彦六が正蔵のときに怪談「真景累ヶ淵(しんけいかさねがふち)」を円生とリレーでやったときはよかったですね。本当に怖かった。落語の黄金時代に、正蔵や志ん生を生で聴けてよかったなあと思います。」

 と答える。
 落語家の名前を挙げる順番をもう一度よく見てほしい。谷垣氏のなかでは、林家正蔵(八代目)が序列一位なのである。
 谷垣氏は現在の自民党の重鎮であるが、この部分に関しては私ともお話しが合いそうである(笑)。


 

 『林家正藏隨談』(青蛙房)


 その他、演劇研究家の河竹登志夫氏との対談で、戦前の演劇の脚本は全て検閲されており、それは明治五年の政令が終戦までずっと生き続けたからだ、と河竹氏は言う。それに答えて谷垣氏は、

 「法律を作る際は、のちのちのことまでよく考えなくてはなりません。」

 と答える。
 これは現在の政治状況にも直接繋がる歴史の認識なので、稿を改め、角度を変えて続ける。









 

 

 
 

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改訂版 『戦後70年 止めよう辺野古新基地建設!沖縄県民大会(2015.5.17)』

2015年06月17日 | 映画『東京家族』
※ 今までこのブログはテキストと画像だけで作ってきたが、今回はちょっと思うところがあり、遅ればせながら「ユーチューブ動画」の埋め込みや「リンク」を試してみた。
 この記事は当ブログの、“オリバー・ストーン監督が『2015.5.17.止めよう辺野古新基地建設!沖縄県民大会』 へ寄せたメッセージ(2015.5.20)”の改訂版である。



“うちなーんちゅ、うしぇーてぇー、ないびらんどー” 翁長雄志沖縄県知事




戦後70年 止めよう辺野古新基地建設!沖縄県民大会



平良 朝敬(島ぐるみ会議) (5:00~)

呉屋守将(辺野古基金共同代表) (12:30~)

大城紀夫(連合沖縄会長) (17:00~)

中山きく(白梅同窓会会長) (21:30~)

稲嶺 進(沖縄県名護市長) (28:30~)

安次富浩(ヘリ基地反対協議会) (35:30~)

松田藤子(大浦湾に新基地はつくらせない・二見以北住民の会) (41:30~)

佐藤優(作家) (47:00~)

古堅智美(沖縄国際大学) (53:00~)

オリバー・ストーン監督メッセージ(乗松聡子 訳) (59:00~)

鳥越俊太郎(ジャーナリスト) (1:01:00~)

翁長雄志(沖縄県知事) (1:10:00~)

アピール (1:23:30~)




【資料集】

「沖縄県知事の琉球語(佐藤優)」『2015.5.22 東京新聞』





『おもろさうし』 (岩波文庫)



せぢ 不可視の霊力” 上巻p.144,p.206

 














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山田監督の新作

2015年06月14日 | 映画『東京家族』
 映画『東京家族』について、をテーマに書いているこのブログであるが、その序論の途中で何故か支線に迷い込んでしまい、なかなか本線に戻れない(笑)。
 そんななかで山田監督は、『東京家族』の次に『小さいおうち』を作り上げ、現在は新作の『母と暮せば』の撮影をされている。





 『2015.6.11 東京新聞』


 『小さいおうち』公開時のラジオインタビューでは次回作について、「喜劇のシナリオを書いている」と話されていたが、「長崎」が主題のこの映画が先になったようだ。

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「辺野古新基地建設を阻止」 ノーム・チョムスキー教授のメッセージ 『2015.5.29 琉球新報』

2015年06月03日 | ノーム・チョムスキー
 キューバ危機(1962年)において、米ソ両国が核兵器の撃ち合いをぎりぎりの地点で回避できたのには種々の要因があるだろうが、私は、フルシチョフがケネディよりも「大人」だったことが最大のそれだったと考えている。

 転じて現在のわが国を見ると、独自のロケット技術を持ち、核兵器に転用できる「原子力発電」に固執する日本は、実質的な核保有国であると言っても間違いではなく、岐阜県の核融合科学研究所では「水爆」に転用できる技術の開発,維持に余念がない。加えて今、フルシチョフ,ケネディよりも遥かに「Childish」な首相を戴いている。
 
 状況は極めて悪いが、それに市民側が抗う“最前線”が沖縄にある、とのメッセージを、今回チョムスキー教授は寄せた。





『2015年5月29日 琉球新報』

http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-243527-storytopic-3.html
チョムスキー氏「反基地に奮闘する県民、県政を強く支持」
2015年5月29日 11:40

 「世界最高の論客」と評される言語学者のノーム・チョムスキー氏は28日、名護市辺野古の新基地建設を阻止するため翁長雄志知事を支える県民について「沖縄の勇敢な人々は、想像を絶する大戦の大災害から人類を救う努力の中の最前線にいる」と称賛するメッセージを寄せた。琉球新報の取材に対し、返信した。
 チョムスキー氏はマサチューセッツ工科大学名誉教授で、米軍普天間飛行場の辺野古移設断念と即時閉鎖を求め、映画監督のオリバー・ストーン氏やマイケル・ムーア氏らと声明を発表した海外識者の一人。
 今回のメッセージで、チョムスキー氏は沖縄に集中する米軍基地について「沖縄の人々にとって明らかな脅威となっている」との見方を示した上で「沖縄は平和の島であるべきだ。辺野古基地やその他の米軍基地に反対し、奮闘している県民や沖縄県政を強く支持したい」とした。
 さらに、軍事基地が沖縄だけでなく世界にとっても脅威になっていると指摘。核廃絶を訴えた数学者バートランド・ラッセルと物理学者アルバート・アインシュタインの「ラッセル・アインシュタイン宣言」に触れ「われわれは今こそ『私たちは人類として、人類に訴える。人間性を心に留め、その他のことを忘れよ。さすれば道は楽園へと開ける。さもなければ、あなたの前には死の危険が横たわっている』という20世紀の偉人の言葉に耳を傾ける必要がある」とした。
 チョムスキー氏はこれまで本紙の取材に対し、米軍基地が集中する沖縄について「米国はこの地域(東アジア)の支配権を維持するため、前線として沖縄に基地を置き続けてきた。1962年のキューバ危機では、核兵器が配備されるなど沖縄は非常に危険な使われ方をされてきた」と指摘してきた。(松堂秀樹)



 そして、ここで言及されている『ラッセル・アインシュタイン宣言』から一語を選ぶとすれば、やはり
“humanity”であり、この言葉のもとに各人の教育,報道,学習が進んでいけば、我々はまだ、いくらでも、平穏な未来を選び取れる。



『RUSSELL - EINSTEIN MANIFESTO (1955)』

http://leo.aichi-u.ac.jp/~bando/lecture/2005/sogo_einstein/shodata/russeleinsteine.pdf

『ラッセル・アインシュタイン宣言 (1955)』

http://www.pugwashjapan.jp/r_e.html






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