Blog 81

映画『東京家族』について

『ススメ! 栃木部』 一葵さやか

2019年09月29日 | 映画『東京家族』
 本日(2019.9.28.)の『The Japan Times』は快挙である。
 トップページの大きなカラー写真と、最後の特集記事の双方で栃木県の話題が扱われているのだ!栃木愛にあふれる私としては感涙ものである。
 



『The Japan Times,2019.9.28.』

 写真の下の文章は、「古代の荘厳な宮中衣装の農業家たちは、栃木県高根沢町で金曜日、米の収穫をした。この米は、11月に行われる徳仁天皇の即位に関連する重要な儀式、大嘗祭で使われる。」と書いてある。そして写真のタイトルは「The Rice is Right」となっている。これは「R」の頭韻で語調を整えた、「適切な米、又は、申し分のない米」という感じの意味だろう。













 急に一葵さやか先生の漫画を貼ってしまったが、実を言うと、私はつい最近まで、関東地方に住んでいながら栃木県と群馬県の位置関係があやふやだった位に栃木について何も知らなかった。しかしこの夏の小金井と日光の旅行でそれは大きく変わった。











 私はこれまでこういった「キャラクターもの」には近づかないでいたが、観光協会で勧められたこれらの資料を読んで、今ではすっかり栃木の歴史と文化の虜である。

















 









『The Japan Times』の最終面の記事はこれである。















 










 『ススメ! 栃木部』の主要キャラクターである「中禅寺晃」にとっては、猿の写真が日光ではなく、山梨県の南アルプスであったことが少し残念であり、「解せない」ところであろう。



『ススメ! 栃木部(1)』 一葵さやか












 

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

山遊亭金太郎(昭和31年6月4日 ー 令和元年9月17日) 

2019年09月20日 | 映画『東京家族』
『日刊スポーツ』(2019.9.18)
https://www.nikkansports.com/entertainment/news/201909180000590.html
 
“落語家の山遊亭金太郎(さんゆうてい・きんたろう)さん(本名・佐藤敏弘=さとう・としひろ)が17日午後9時45分、急性骨髄性白血病のため、都内の病院で死去した。64歳。18日、落語芸術協会が発表した。

同協会によると、金太郎さんは、昨年8月に骨髄異形性症候群を患い闘病中で、今年2月に骨髄移植を受けた。病院内で落語会を開くなど順調に回復していたが、6月に急性骨髄性白血病を発症したという。

今年7月に入院している病院で医療関係者や入院患者向けに開催した落語会が最後の高座となった。

78年に故桂小南さんに入門して、桂南てん。84年に二つ目に昇進し山遊亭金太郎。91年に真打ちに昇進。

通夜は24日午後6時、葬儀、告別式は25日午前10時半。千葉県我孫子市我孫子1の14の10。アビコセレモア。喪主は妻佐藤きよ子(さとう・きよこ)さん。”


『@nifty ニュース』(2019.9.18)
https://news.nifty.com/article/entame/showbizd/12173-408499/


“落語家の山遊亭金太郎さん(本名:佐藤敏弘)が17日午後9時45分、急性骨髄性白血病のため、都内の病院で死去した。64歳だった。18日に落語芸術協会が書面を通じて報告した。

 落語芸術協会は「昨年8月骨髄異形性症候群病を患い以来闘病中でしたが、本年2月親族からの骨髄移植を受け、病院内で患者向けに落語会を開くなど順調に回復したのですが、6月急性骨髄性白血病を発症。このたび帰らぬ人となりました」と説明し「これからの円熟期を前にした訃報が悔やまれてなりません」と伝えている。

 山遊亭金太郎さんは、山形県小国町出身。1978年2月に故桂小南に入門「桂南てん」、84年9月にニツ目昇進「山遊亭金太郎」、91年10月に真打昇進。得意演目は「ねずみ穴」「百年目」「柴舟」「阿武松」「禁酒番屋」「ちりとてちん」などで、余芸として百面相など得意としてた。

 陸上自衛隊除隊後、東京で上方噺に取り組み「小南落語」として知られる二代自桂小南に入門、稽古(けいこ)の鬼と称される師匠のもとで修業を重ね、真打昇進の際、師匠の前名である「山遊亭金太郎」を襲名。以降小南落語の継承の要となった。

 明るい口跡で幅広い演目を口演する同協会で欠かすことのできないベテラン演者で、先輩・後輩からも愛され、慕われ、役員として協会のまとめ役にも尽力したという金太郎さん。2015年より公益社団法人落語芸術協会 監事就任。今年6月に理事に就任した。

 金太郎さん最後の高座は、今年7月8日、入院先の筑波大学付属病院内で医療関係者や入院患者向けに開催した落語会となり、演目「ぜんざい公社」。

 「お別れの夕べ」(通夜)は24日午後6時から、葬儀・告別式は25日午前10時30分から千葉・アピコセレモアで執り行われる。喪主は妻の佐藤きよ子さん。”























あきにそふて
ゆかばやすゑは
こまつがは
   芭蕉
















































 これは大きな考え違いかもしれない。寄席にふらりと立ち寄ればいつでも、楽しい噺を聴かせてくれるだろう、と期待しているのは。
 主体はどちらの側にしても、季節の風が変わるように速やかに、別離はある。
 二年前の三代小南襲名披露興行時の「目黒のさんま」、南なん師匠と演じ比べた「長命」、披露口上での新しい小南への激励、全てはもう、記憶にしか存在しない。
 しかし、だからこそ、日本の伝統芸能には襲名という仕組みがあるのではないか。
 通常の亭号である「三遊亭」ではない「山遊亭金太郎」という面白い高座名は、記事にあるように、師匠の二代目小南師の前名である。

 

 “金太郎という名は、以前に講談の先代貞丈師(一龍斎)の弟さん、今の貞丈さん(六代目)の叔父さんて方が、金馬師匠の家にいて、これを名乗っていたんです。 とってもいい男で、咄も上手だったそうです。ただ、酒が強くって、師匠も好きなんでその供をしながら馬鹿呑みしたんですね。それが祟って若死にしてしまったんです。 で、この金太郎が空いていたんで、私にいきなり金太郎という名をつけてくれたんですね。山で遊ぶ金太郎で、山遊亭金太郎、洒落た名前で。”

 『落語案内』(二代目)桂小南


 襲名というシステムが、過去から未来へと続く楽しい記憶の期待を醸し出す。















































あきのよを
うちくづしたる
はなしかな
  芭蕉



















































































 



























  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『鹿島紀行』

2019年09月16日 | 映画『東京家族』
 先日芭蕉自筆の絵を見た新鮮なショックの余波で、昨日はその紀行文を読んでいた。『鹿島紀行』は、私が居住するあばら屋の近くを芭蕉たちが通過する短文である。それであるから、出てくる地名が私にとっては非常に親しみ深い。貞享四年、一行は芭蕉と、二年後の元禄二年だったかに『おくのほそ道』に同行する曾良、そして芭蕉庵の傍に住む僧の三人である。江戸の芭蕉庵(現在の江東区)から水路、小名木川を伝って下総方面へ下る。当時はたぶん、某「鼠の国」がある埋立地はなかったであろうから、まっすぐに行徳へ着く。そこから徒歩でやはた(八幡)、かまがいの原(鎌ヶ谷)へ来る。ここは広大な野原だったようで、筑波山がよく見えたそうだ。そして日暮れまで歩き、利根川のほとりのふさ(我孫子市布佐)にて漁師の家で休ませてもらい、「月くまなくはれけるまゝに、夜舟さしくだしてかしま(鹿島)にいたる。」

 この「布佐」へ私は行ったことがないので、この秋の遠足は、『鹿島詣』後半の自転車旅行で決まりである(笑)。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

芭蕉 奥の細道330年展 (出光美術館)

2019年09月11日 | 映画『東京家族』



 私は水墨画が好きなのかもしれない、と分かってきた。
 春に観た茨城県立近代美術館の常設展で一番よかったのは、小川 芋銭(おがわ うせん) の『魚鳥と童子』に代表される、余白に感覚を遊ばせることを奨められるような絵だったし、今回出品されていた蕪村の大作、『山水図屏風』には、いつまでも絵の中に心をとどめておきたくなってしまうほど魅かれた。実際絵の前には椅子も設置されていたので、ずっと眺めていてもよかったのであるが、冷房を使わない私としては美術館の温度が低すぎた(笑)。しかし、先日旅行した栃木県の風景、あの水田や山並みを描くのならば水墨画しかない、と今日思った。山水画の大作は無理であっても、この「盆踊り画賛」(蕪村)のような小品なら、描けそうな気分になってくるから不思議である。



















 芭蕉の絵は初めて観た。『旅路の画巻』。しみじみと翁の詩境が伝わってくる、彩色水墨画である。




























 例えば、映画『天気の子』は、東京の風景を驚くほど細密に、稠密に描くことによって、却って世界全体が抽象化していた。ある人がある風景を見て絵筆に載せられるのは、究極的には線であり点であり、そして「詩」だけなのである。































































【栃木県下野市のおみやげ】

































【出光美術館のおみやげ】


芭蕉自筆短冊(レプリカ)









  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

モーニング・コート

2019年09月06日 | 映画『東京家族』
 可能性は殆どないけれど、世の中には万が一ということも在り得る。もし、モーニング・コートが必要な状況になったらどうしたらいいだろうか、と考え、ネットで少し検索してみた。






 




 モーニング・コートではないが、やはり『007』は、スーツのお手本と応用の好例であろう。






 






 買える買えないは別にして、デザイナーズ・ブランドでは「タキシード」はよくある代わりに、モーニング・コートは少ないようだ。






 







 ある程度の年齢なので、ポリエステルの安物というわけにもいかないだろうし…

https://www.amazon.co.jp/%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B0-000%E5%86%86%E5%BC%95%E3%81%8D%E3%80%91-%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%88-%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E4%BB%98%EF%BC%88%E3%82%A6%E3%82%A8%E3%82%B9%E3%83%88%E8%AA%BF%E6%95%B4%E6%A9%9F%E8%83%BD%EF%BC%89-%E8%A8%B3%E3%81%82%E3%82%8A-%E3%82%A2%E3%82%A6%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%88/dp/B076LGZW4V/ref=sr_1_2?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&keywords=%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%88&qid=1567695066&s=gateway&sr=8-2



















 と、あれこれ検討した結果、やはり「貸衣装」が一番良いであろうということに落ち着いた(笑)。










































































































































































































  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする