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映画『東京家族』について

個人的メモ(74)

2022年10月30日 | 映画『東京家族』
天台寺

“かしこしな
いく世桂の
かげそへて
ながるゝ水の
月やすむらむ”

菅江真澄






“この天台寺は桂泉院といい、本堂のうしろに巨大な桂の大木があり、その脇に泉が湧いている。桂は、『古事記』の海幸、山幸の話にも、井戸の上の古木としてよい水を恵む霊木とされている。おそらく桂泉の信仰は、遠く縄文時代に遡るものであろう。”

『日本の深層』 梅原猛







音を観る
仏のおわす
御寺にて
丈六仏は
ただおだやかに










“この東北の旅で私がつくづく感じたのは、北上川の重要さである。私たち日本本島の中央部に住む人間は、川というものは日本列島を横断するものだと思っている。真ん中に山脈があって、そこから東西あるいは南北に川が流れる。私はついうっかりと、いままでそう思ってきた。実際日本の川は、多くそのように流れているのである。しかし北上川はちがう。それはまさに、東北地方を縦断する川なのである。”

『日本の深層』 梅原猛





“しかし、その北上川も七時雨山のあたりで尽きる。”

『同上』




















“神無月
岩手の山の
初雪の眉にせまりし朝を思ひぬ”

啄木









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個人的メモ(73)

2022年10月13日 | 映画『東京家族』
“「紅葉も
もう終わりね」”
と『頭文字D(イニシャル・ディー)』
レンタカー駆り
遠野を攻める


 と言うのは冗談であるが、色づき始めた遠野の山へ行ってきた。


“遠野郷は今の陸中上閉伊(かみへい)郡の西の半分、山々にて取り囲かこまれたる平地なり。新町村にては、遠野、土淵(つちぶち)、附馬牛(つくもうし)、松崎、青笹、上郷、小友(おとも)、綾織(あやおり)、鱒沢、宮守、達曾部(たっそべ)の一町十ヶ村に分かつ。近代或いは西閉伊郡とも称し、中古にはまた遠野保(とおのほ)とも呼べり。今日郡役所のある遠野町はすなわち一郷の町場にして、南部家一万石の城下なり。城を横田城ともいう。この地へ行くには花巻の停車場にて汽車を下り、北上川を渡り、その川の支流猿ヶ石川の渓(たに)を伝いて、東の方へ入ること十三里、遠野の町に至る。山奥には珍しき繁華の地なり。伝えいう、遠野郷の地大昔はすべて一円の湖水なりしに、その水猿ヶ石川となりて人界に流れ出でしより、自然にかくのごとき邑落(ゆうらく)をなせしなりと。されば谷川のこの猿ヶ石に落合うもの甚多く、俗に七内八崎(ななないやさき)ありと称す。内は沢または谷のことにて、奥州の地名には多くあり。”

『遠野物語』 柳田国男






“まず続石(つづきいし)、千葉家の曲がり家、そして遠野市立博物館を見て、駒形神社、早池峰神社、北川家のおしらさまという順序であった。”

『日本の深層』 梅原猛



 「北川家のおしらさま」は見ていないがその他、「遠野ふるさと村」や「デンデラ野」へも行った。どこも、さりげない荘厳さがあった。特に「猿ヶ石川」は普通の川ではない、妖気のようなものが漂っている感じがした。






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個人的メモ(72)

2022年10月04日 | 映画『東京家族』
YOASOBI の新曲























桂小南の弟子が、二ツ目に昇進。桂南楽と桂南馬。

















































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