FMシアター『歌をなくした夏』④
前回の秋月さんの歌、
吹雪より
のがれ入りたる
トンネルに
Shigo の猶予の
如く雪降る
のShigo は、普通に考えると “after one's death” であるが、そうすると、喫茶店のマスターの言ったように意味がわからない。音で連想するのは「執行猶予」だが、ここでは 「death の猶予」ではないし、このトンネルが心象風景ではなく現実のトンネルだと仮定すると、せっかく外の吹雪を逃れて入ったトンネルだったのに、トンネルの中にも雪が降っている。外ではないから発見されるまでのタイムラグのことでもないだろう。ならば、ここで猶予されているのは「詩語」ではないか。これでもまだ意味は曖昧であるが、繰り返される二回目の雪は、詩語にできなかった雪、だから仕方なく直喩された雪が降る。または、現在では、「半分の成人式」というものがあるらしいけれど、それならば、4✕5=20 というのは単なる駄洒落の類であろうか。
“エリオットはイ短調の四重奏曲について書いていた。”
『さようなら、私の本よ!』
前回の秋月さんの歌、
吹雪より
のがれ入りたる
トンネルに
Shigo の猶予の
如く雪降る
のShigo は、普通に考えると “after one's death” であるが、そうすると、喫茶店のマスターの言ったように意味がわからない。音で連想するのは「執行猶予」だが、ここでは 「death の猶予」ではないし、このトンネルが心象風景ではなく現実のトンネルだと仮定すると、せっかく外の吹雪を逃れて入ったトンネルだったのに、トンネルの中にも雪が降っている。外ではないから発見されるまでのタイムラグのことでもないだろう。ならば、ここで猶予されているのは「詩語」ではないか。これでもまだ意味は曖昧であるが、繰り返される二回目の雪は、詩語にできなかった雪、だから仕方なく直喩された雪が降る。または、現在では、「半分の成人式」というものがあるらしいけれど、それならば、4✕5=20 というのは単なる駄洒落の類であろうか。
第54回 国立音楽大学
— 国立音楽大学 打楽器研究室 (@KunitachiDaken) August 29, 2023
打楽器アンサンブル定期演奏会
10月15日には、Xenakis 作曲のPleiadesから《PEAUX》
他に、#武満徹 作曲の #雨の樹 や #富貴晴美 先生による委嘱作品。
今年の #岡田知之 先生との共同企画では、#池辺晋一郎 作曲『SAFARI』という現代音楽プログラムで、名曲の数々をお届けします pic.twitter.com/JztQgZLz3E
“エリオットはイ短調の四重奏曲について書いていた。”
『さようなら、私の本よ!』