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映画『東京家族』について

梅原猛(2)

2019年01月23日 | 映画『東京家族』
昔年八月十五夜 
曲江池畔杏園邊 
今年八月十五夜 
湓浦沙頭水館前
西北望郷何處是 
東南見月幾廻圓 
臨風一嘆無人會 
今夜清光似往年  (白)


昔年(せきねん) 八月十五夜
曲江(きょっこう)の池畔(ちはん) 杏園(きょうえん)の辺(ほと)り
今年(ことし) 八月十五夜
湓浦(ぼんぽ)の沙頭(さとう) 水館(すいかん)の前
西北 郷を望む 何れの処(ところ)か是れならん
東南 月を見る 幾廻(いくたび)か円(まど)かなる
風に臨(のぞ)んで一(ひと)たび嘆(たん)ずるも人の会(かい)する無し

今夜の清光 往年に似たり























梅の花今盛りなり思ふどち かざしにしてな今盛りなり(萬葉集820)

わが園に梅の花散るひさかたの 天(あめ)より雪の流れ来るかも(822)

梅の花散らまく惜しみ我が園の 竹の林にうぐひす鳴くも(824)

春の野に霧立ちわたり降る雪と 人の見るまで梅の花散る(839)

梅の花夢(いめ)に語らくみやびたる 花と我(あれ)思(も)ふ酒に浮かべこそ(852)

霜雪もいまだ過ぎねば思はぬに 春日の里に梅の花見つ(1434)

咲き出たる梅の下枝(しづえ)に置く露の 消(け)ぬべく妹(いも)に恋ふるこのころ(2335)

遊ぶ内(うち)の楽しき庭に梅柳 折りかざしてば思ひなみかも(3905)

梅の花咲き散る園に我行かむ 君が使ひを片待ちがてら(4041)

春日野に斎(いつ)く三諸(みもろ)の梅の花 栄えてあり待て帰り来るまで(4241)

君ならで誰にか見せむ梅の花 色をも香をも知る人ぞ知る(古今集38)










  


  








  



  
































































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梅原猛(大正十四年三月二十日 - 平成三十一年一月十二日)

2019年01月16日 | 映画『東京家族』




   



『梅原猛書展』 
梅原猛 書 / 三浦景生 装画
平成十八年 彌生画廊







































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あけましておめでとうございます。

2019年01月02日 | 映画『東京家族』

あけましておめでとうございます m(_ _)m






花下忘歸因美景 樽前勸醉是春風  (白)


花の下(もと)に歸(かへ)らむことを忘るるは美景に因(よ)つてなり 樽(そん)の前に醉(ゑ)ひを勸むるはこれ春の風








朝(あした)咲き夕(ゆふへ)は消(け)ぬる月草の消ぬべき恋も我(あれ)はするかも (萬葉集2291)














わたくしどもはじつにいっぱいに青じろいあかりをつけて向ふの方はまるで不思議な縞物のやうに幾条にも縞になった野原をだまってどんどんあるきました。その野原のはづれの真っ黒な地平線の上では、そらがだんだんにぶい鋼のいろに変っていくつかの小さな星もうかんできましたしそこらの空気もいよいよ甘くなりました。 (ポラーノの広場)



















今日を限りに、またPCの電源を抜いておきます ^Ⅲ^)








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