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映画『東京家族』について

展覧会

2018年10月21日 | 映画『東京家族』
 この「ストラディヴァリウス展」は是非見ておきたかったが、会期が短いこともあり行けなかった。

 https://tsf2018.com/programs/exhibition/



 


 まあ、人気のある催しは大概混雑しており、展示品を鑑賞しているのか、人の背中を見ているのか分からないこともある。




 けれども次の機会があればいいな、と思う。









































『耳をすませば』柊あおい







































『サルトル全集 第十八巻 存在と無 第一分冊』
















消しときます ^Ⅲ^)






























































































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新宿梁山泊 第64回公演 『恭しき娼婦』(5)

2018年10月16日 | 映画『東京家族』
【書誌情報】



『サルトル全集 第八巻,劇作集 恭しき娼婦』(人文書院)

 昭和27年4月 5日 初版発行
 昭和50年3月20日 改訂重版発行



①『LES MOUCHES  蝿』 加藤道夫 訳

1943年「都市劇場」にて初演。


②『HUIS CLOS 出口なし』 伊吹武彦 訳

1944年5月「ヴェー・コロンビエ座」にて初演。


③『LA PUTAIN RESPECTUEUSE  恭しき娼婦』 芥川比呂志 訳

1946年11月8日 「アントワーヌ劇場」にて初演。




『サルトル手帖 <CARNET SARTRIEN> 9』  (附録の小冊子,「小論」と「サルトルの近況」)

 「状況」 野間宏



































伝説の「図書カード」!
^Ⅲ^)






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新宿梁山泊 第64回公演 『恭しき娼婦』(4)

2018年10月15日 | 映画『東京家族』

 公演当日、せっかく東京へ来たので、東京駅近くの店で少し買い物をして、芸術劇場のある池袋へは6時40分頃に着く予定で山手線に乗った。すると秋葉原駅で緊急停止信号があり、電車は止まった。しばらくして、「京浜東北線の御徒町駅で人身事故があり、山手線内回りと京浜東北線は全線停止し、復旧にはかなり時間がかかる」とアナウンスされた。電車の乗客たちは降りて他の交通手段を探す人も多かったが、車内で待つ様子の人もそれ以上に多かった。劇は7時開演なので、地下鉄を使って乗り継いでいっても間に合わないであろうから、私はやむなく改札を出て、タクシーで行くことにした。運転手さんに池袋までの料金を尋ねると、3~4千円だという。これは山手線が動いていれば不要な金額だったので参ったと思ったが、他に方法もないので乗ることにした。論理的ではないが、このお金は、もし駅の不幸な事故で亡くなった人がいるとしたら、その方の霊に供える香典だ、とも思った。車窓から、行き交う人々と街並みを眺め(ペルシア絨毯の路面店もあった)、運転手さんと「先日の台風では殆どの人が早くに帰宅したため、タクシーに乗る客は少なかった」「そういえばあの夜は、深夜2時ごろに建物が揺れるほど強い雨風が吹き付けて、私は海上で嵐に遭遇している船の様子を想像していたが、事実塩害が起こるほどの海風だったので、あながち自分の感覚も間違いではなかった」などと取留めのない話をしているうちに、7時少し前に池袋に着いた。料金は3,200円ほどだった。




 後日、新聞に小さい記事が載った。




『2018.10.12 東京新聞』

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新宿梁山泊 第64回公演 『恭しき娼婦』(3)

2018年10月14日 | 映画『東京家族』


























 『向日葵の棺』は図書館には入っていなかった。
 でも、それでよかったのかも知れない。確か「上野恩賜公園水上音楽堂」で観た公演の記憶は、今も鮮烈だからだ。座席は指定されず、「演出上、水をかぶるかもしれない」と注意され、ビニールシートを渡された前列で観た「雨」は、時を越えても降り止まない。


 今回の公演は、イラン,朝鮮半島,そして近未来に置き換えられた日本。
 (サルトルの原作はアメリカ,そしてフランス。)
 個人の時間と社会の仕組みはせめぎあい、縺れ、社会の異常なスピードが加速すれば、個人の運命は圧倒的に過酷となる。
 その暴風雨のなかで、人を支えるものは何なのか。
 立ち籠める霧を取り払う、「真実」を探し求め続ける演劇の自由と、優しい風の音。




















‘Sonata for Hitler’ -Alexander Sokurov's Documentary(1979)



















































 


 

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新宿梁山泊 第64回公演 『恭しき娼婦』 (2)

2018年10月13日 | 映画『東京家族』
――『青の歌』 
      アフマド・シャームルー 前田君江 訳


逃れられぬ午後の眠り
地下の夏部屋(houz-khane) のアーチのくぼみの中、
遥かのちの年月まで
         青に
祖国の意味を与える。


  ひとりぼっちのアミールザーデ
  その苦いアーモンドの眼が繰り返し描かれる
  タイルの六角の千の鏡に。


小さな噴水のささやきかける子守歌が
ペチュニアの眠たげな静止のうえを
                過ぎていった
遥かのちの年月まで
青に
  ふいに
     祖国の
        意味を与える。


  ひとりぼっちのアミールザーデ
  その苦いアーモンドの眼が繰り返し描かれる
  タイルの六角の千の鏡に。


日は
  忍び足で過ぎていった
銀の焼けつく剱から
        いちばん曲がった陰へと、
遥かのちの年月まで
繰り返される青に
       狂おしいほど
祖国の意味を与える 午後の眠りのアーチのくぼみと
戸惑う噴水の眠たげなささやき
渇いたペチュニアの沈黙のうえの
そして 幾千もの苦いアーモンドが
信じられぬほど繰り返し描かれる
タイルの六角の千の鏡の上
遥かのちに
遥かのちに
     熱い昼のさなかに
              ふいに
夏部屋(houz-khane) の遥かな記憶。


   ああ 無数のタイルのアーミルザーデ
   お前の青い涙!









































  


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