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映画『東京家族』について

⑯ 『東京新聞 本音のコラム 鎌田慧氏(ルポライター)』

2015年03月12日 | The World News
 東京新聞には「本音のコラム」という小さな欄があり、私が特に注目しているのは、火曜日の鎌田慧氏(ルポライター)と木曜日の竹田茂夫法政大教授だ。
 この3月10日には「モノ扱い」というタイトルの鎌田氏のコラムが載ったが、そのなかで、おや、と思った一文があった。




 (※ 大きなサイズの写真は、この記事の一番下段にあります。)

 マーカーの、“派遣労働者の賃金は人件費には計上されない「物品費」扱いだった” という部分だ。
 これは厚生労働省の課長が「派遣労働者はモノ扱いだった」と発言したニュースに関するものだが、私は単に厚労省の、それこそ「本音」が出ただけの事だと思っていたが、どうやら違うらしい。
 
 製造業の会計に関する、今の私の大雑把な知識では、その一会計期間で売上から原材料費を引いたものが「売上総利益」(粗利)であり、そこから人件費や地代,家賃等の様々な費用を引いて「純利益」になり、それから配当や法人税を払う、というものだ。
 だから何故そうするのか分からないが、派遣労働者の賃金を人件費に計上せず、どの科目に入れても「純利益」には変化がないのではないかと思った。“物品費”が「原材料費」の事だったら、あるいは仕入れ分の消費税を戻す目的かとも考えたが、よく分からない。

 ただ、ここにも深い闇の世界がありそうなので、事実が判明したら、少しずつ追記していく





【2015.3.15 追記】

『東スポ Web 2015.3.10 とっくに「物扱い」されていた派遣労働者 (渡辺学)』

http://www.tokyo-sports.co.jp/blogwriter-watanabe/29783/


 “政府・与党と野党の攻防が激しい労働者派遣法改正案をめぐって、所管の厚労省の担当課長が派遣労働者について「物扱いだった」と発言したことが反発を呼び、昨年の通常国会と臨時国会で廃案になった同法案に逆風が吹きそうな気配になっている。

 これまでの報道によると、担当課長氏は人材派遣の業界団体の会合で同法案に触れて「これまで“期間がきたら使い捨て”という物扱いだった。(改正案によって)ようやく(派遣労働者を)人間扱いする法律になってきた」と話した。これを野党議員が問題視したのだが、昔から企業会計上は実態として物扱いがまかり通ってきたのではないか。

 あのグッドウィル・グループが社会問題化した7~8年前当時、派遣問題に詳しい経済ジャーナリストから「派遣労働者の給料は『人件費』でなく、物扱い」と聞いたことがある。企業が直接雇用した従業員へ払う給料(人件費)は消費税の控除対象とならないが、人材派遣業者との取引で相手方に支払うお金は控除の対象となる。その名目は「外注費」なり「物品費」なりで、つまるところ実態としては労働者への給料でも、人材供給を受ける側にとっては「人件費」という名目にはならない。こうした帳簿上の「物扱い」はその後も変わらないようで、2012年3月の参院財政金融委員会で大門実紀史議員(共産)が当時の野田佳彦首相にこう指摘している。

 「…その人件費を減らすためには、かといって人を減らすためには、かといって人を減らすわけにはいきませんから、給与よりも外注費にすると、経費にすると。消費税が増税されたら企業の経営者は何をするかというと、やっぱり給与所得者を派遣に切り替えていくと」

 この問題には別の面からの問題提起もあるようで、2年前に開かれた厚労省の研究会の議事概要にはこんな発言も出ている。

 「(非自発的に非正規雇用に就く者が増えないようにする、という意味での常用代替防止への)インセンティブということでいえば、派遣先における賃金や派遣料金の会計上の扱いに着目した仕組みは考えられないだろうか。人件費も物品費も同じ費用であるが、企業は人件費を少なく見せたいという意向があるため、直接雇用ではなく、物品費として計上できる派遣を使うというケースもある。人件費の割合が高いことにマイナスの取り扱いをしている行政の仕組み等があれば、是正するといったことも考えられる

 人件費の割合が高いと経営効率が悪いとみなされ、投資家=株主の評価が下がるのか。いずれにせよ、派遣労働者は以前から「物扱い」されており、「生身の人間をモノとして扱う社会に希望ある未来は見出せません」(熊本市議・那須円氏のブログ=13年10月)とかねて怒りの声が上がっていた。今回の厚労省課長発言については塩崎恭久大臣が謝罪しているが、帳簿上の「物扱い」も広く実態を調べていいのではないか。






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⑮ Zimbabwe's President Robert Mugabe turned 91

2015年03月05日 | The World News

  Zimbabwe's President Robert Mugabe turned 91 at Feb.21 and held a birthday bash. His daughter Ms.Bona was attending the party too.

 http://www.dw.de/mugabes-controversial-birthday/av-18287123


 “Lake Kariba” Sam Cristoforetti (Twitter)

 https://twitter.com/AstroSamantha/status/573032531219615747

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 『琉球新報』

2014年04月28日 | The World News
 
 
 4月28日なので、『琉球新報』のサイトを見ていたら、こんな記事があった。


    【オバマ氏発言で「誤訳」が独り歩き 日本のメディア】 

“ 24日の日米共同記者会見で、オバマ大統領が尖閣諸島問題について「事態をエスカレートさせるのは『重大な誤りだ』」と語った部分について、多くの日本メディアが「正しくない」と訳して報じている。公式の同時通訳で「正しくない」とされたため、そのまま使われている形だが、尖閣問題に関してオバマ氏が安倍晋三首相に直接指摘した重要な言葉が、「誤訳」のまま報道されているとの指摘も出ている。
 会見でオバマ氏は、米メディアからの「中国が尖閣に軍事侵攻したら米国は武力を行使するのか」という質問に対し、「日本の施政下にある領域に(日米安全保障)条約が適用されるという同盟の条件は、他の複数国との間の条約における標準的な解釈だ。われわれは単にこの条約を応用しただけだ」と説明した。
 その上で、「同時に私は安倍首相に直接言った。日中間で対話や信頼関係を築くような方法ではなく、事態がエスカレーションしていくのを看過し続けるのは重大な誤りだと」と述べ、首相に平和的解決を強く求めたことを明らかにした。
 共同会見では日本政府が通訳機を用意し、日本メディアは同時通訳を通してオバマ氏の発言を確認。同時通訳が「重大な誤り」を指す「profound mistake」を「正しくない」と訳したことを受け、本紙が記事配信を受ける共同通信などを含む多くの報道機関が、そのまま発言内容を報じた。
 沖縄の基地問題などを日本語と英語で積極的に発信している平和団体ピース・フィロソフィーセンター(カナダ)の乗松聡子代表は「オバマ氏が安倍首相に直接くぎを刺した言葉を、日本のメディアの多くは重視せず、正確に報じていない。読者、視聴者に誤解を与える」と話している。” 『琉球新報』 2014年4月27日

       http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-224391-storytopic-3.html





 記事にある「ピース・フィロソフィーセンター」に、より詳しい解説があったが、


       http://peacephilosophy.blogspot.jp/

 
 私も辞書で確認してみた。





【mistake】(名詞) 誤り,間違い,ミス, 『リーダーズ英和辞典 第3版』


 「mistake」に最もふさわしい訳語は、上記の3語だが、「多くの日本メディア」で報じられた、「正しくない」も、意味から言えば「mistake」の訳語として、間違いではない。
 しかし、オバマ大統領の原文には、「mistake」の前に「profound」が付けられている。この「profound」は、非常に含蓄のある言葉だ。



【profound】(形容詞)

① <人が>深みのある,造詣の深い;<学問などが>深い,深遠な.

②a <同情などが>心からの,深い,深甚な;<変化・影響などが>甚大な,深刻な.

 b <ため息が>深い,<病気などが>根深い,重度の;<眠り・沈黙などが>深い.

③a ≪文語≫ 深い a ~ abyss.

 b 腰を低くかがめた<お辞儀>;うやうやしい.  『同上』






 ホワイトハウスのサイトに公開されている原文の文脈を見て、原意に最も近い語に訳すのは各人の力量であるが、「profound mistake」の訳を「正しくない」とするのは、完全なる(意図的な)誤訳である。





 全く、こんな落書きも出てくる道理である(笑)。



 『MEDIA CONTROL』 NOAM CHOMSKY (SEVEN STORIES PRESS)















“Ridiculous the waste sad time
Stretching before and after.”
  「Burnt Norton」 T.S.ELIOT
































                  
 

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⑬ “Pacifist”

2014年04月17日 | The World News

 『田中龍作ジャーナル』に載っていたが、長谷川三千子という、埼玉大名誉教授,NHK経営委員だという人物が、この4月15日に、日本外国特派員協会で会見したそうだ。
 


 http://tanakaryusaku.jp/2014/04/0009133



 人がどんな思想を持っていようと構わないが、オリバー・ストーン監督を小馬鹿にした発言があった一点で、私はこの人物を看過しない。


 話は跳ぶが、江戸時代の歌舞伎などは、時代を移した物語で、時の力への批判を暗示し、人々の喝采を得たこともあるようだ。真正面からの対峙も貴いが、現代における映画や芸能は、あらゆる方向から発生する心のさざ波を掬い取り、時には笑いに転化する力を呼び起こす可能性がある、非常におもしろい時代に入ったとも言える。















「It's a beautiful night.」

「Yeah,I love this place at night.
The stars...
There's no right or wrong in them.
They're just there.」

「That's a nice way of putting it.」


~ ≪ADAGIO FOR STRINGS≫ Samuel Barber

――『PLATOON』 Oliver Stone



 

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⑫  「若田さん、首相や米大使と交信 仕事ぶり紹介」

2014年04月11日 | The World News
(イ) 「若田さん、首相や米大使と交信 仕事ぶり紹介」 『2014.4.11 東京新聞』


   http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014041001001796.html





“ 国際宇宙ステーションで日本人初の船長を務める若田光一さん(50)が10日夜、官邸の安倍晋三首相やキャロライン・ケネディ駐日米大使と交信し「今後1カ月ぐらい船長任務が残っているが、この調子で努力して頑張っていきたい」と、順調な仕事ぶりを紹介した。
 安倍首相は、少年のころに映画「2001年宇宙の旅」を見たことに触れ「日本人のキャプテンとして活躍している方と話せるとは夢にも思っていなかった。本当にうれしい」と呼び掛けると、若田さんは「世界の地上管制局の素晴らしい支援のおかげで順調に仕事を続けている」と話した。”






(ロ) 「『東京新聞』から、3月の広瀬隆氏の記事、2本。」 【原発立地自治体住民連合】


   http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2014031702000123.html  (2014.3.17)


   http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2014032502000162.html  (2014.3.25)






(ハ) 「広瀬隆氏 講演会(2012.12.14) 【IAEAについて学ぶ】」 (ふくしま集団疎開裁判ブログ) 

   
   http://fukusima-sokai.blogspot.jp/2012/12/blog-post_2793.html



   (54:00 ~ 57:30)

『Dr. Strangelove How I Learned to Stop Worrying and Love the Bomb』












(ニ) 〔追記〕


【(日本政府の)答弁書】 原発再稼働に関する質問主意書(原発立地自治体住民連合) 2014年04月11日 17:07 (参議院議員 山本太郎ホームページ)



    http://taro-file.net/archives/5249162.html



【質問主意書原文】



    http://taro-file.net/archives/5043280.html



【答弁原文】



    https://docs.google.com/file/d/0BzVo_zyseXFcTjIyNzFicEZabDg/edit?pli=1






















“Man has no understanding.”

――『PLANET OF THE APES』








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