エチオピア【Ethiopia】 アフリカ北東部の連邦民主共和国。「シバの女王の国」と称して世界最古の王国とされ、四世紀頃からキリスト教国となる。(後略)
『広辞苑 第六版』
※ エチオピアから一時帰国しているが、あまり知られていないせいか、船橋三番瀬国際空港は、成田に比べてガラガラである(笑)。
今回、思うところがあって、映画『珈琲時光』のメモを作っておく。
「古義人は、紙表紙の薄い本を二冊、スーツにはさんでトランクに入れて来たのだった。
千樫も幾冊か読んだことのあるモーリス・センダックの、しかし自分が知っている印象とは別の絵本“Outside Over There”と、こちらはなじみのセンダックのスタイルの、愛嬌のある怪物が表紙に小さくあしらわれた“Changelings”という小冊子。」
『取り替え子 チェンジリング』 大江健三郎 (2000年12月5日 第一刷発行)
誠心堂書店 (午後4時過ぎ)
ハジメのいる店内に、陽子が入って来る。
ハジメ 「おう」
陽子、本に気付いて、
陽子 「お!」
ハジメ 「これがねえ…」
陽子 「うん」
ハジメ 「話してた内容に、すごく、近い」
陽子 「オーゥ、“Outside Over There”」
それを読む陽子と、柱時計の音。
『珈琲時光』 侯孝賢監督 (2003年)
“飛び上がって喜んで、ウーウー悲鳴をあげて笑うだろうな。” 『狂人日記』 魯迅 竹内好 訳
“他们没有杀人的罪名,又偿了心愿,自然都欢天喜地的发出一种呜呜咽咽的笑声。” 『狂人日记』 魯迅
“もう英語で小説を読む暇のない吾良は、ムジールの顔写真のあつかいが面白い装幀を調べてみた後、窓の外に目をやって、紅葉が始まったばかりのハナミズキや、濃い赤の花をつけている秋咲きの薔薇を眺めていた。”
『取り替え子 チェンジリング』 大江健三郎