北京以来の五輪に臨む男子バレーボール。かつて、1964年の東京大会で銅メダル、1968年のメキシコ大会で銀メダル、そして1972年のミュンヘン大会で悲願の金メダルを獲得した男子バレーですが、長期低迷が続いて来ました。かつての栄光を取り戻すことができるのか? その未来を占う五輪となりそうなのが、開催枠で出場する今回の東京大会です。
出典:https://www.youtube.com/watch?v=LXtuZ85_otA
ミュンヘン五輪の前には、アニメドキュメントとして、アニメと実写を組み合わせたドキュメントドラマが毎週放映され、男子バレーは金メダル獲得に向けて邁進しました。
男子バレーの人気は凄まじく、当時はissanもですが、野球部よりもバレー部に入る生徒の方が多いという過熱ぶりでした。今では、中学校のバレー部に入部希望の男子は殆どいないようで、地域で何校か集まってクラブチームを結成して、何とか競技人口の枯渇を食い止めているような状況と聞きます。高校のバレー部はそれなりに部員を集めて活動しているようですが、子供たちが積極的に選びたい競技からは外れてしまったと感じられ寂しさが募ります。
とはいえ、東京では男子バレーの存続をかけた戦いになることが予想され、選手たちは命を懸けて挑もうとしています。
W杯や世界選手権などの大会ではベンチ入り14人(リベロ2名までを含む)が認められており、Vリーグなどの国内リーグもそれに準じています。しかし、オリンピックは1種目のみが行われるわけではありません。全種目でMAXの選手構成にしていたのでは、大会全体が肥大してしまいます。インドアのバレーボールに関しては、1チームが12人での構成となります。リベロは1人というのが基本で、セッターを2人入れれば、アタッカーは9人ということになります。MBが3人、WSの内OHが3人から4人、OPが2人から3人というのが一般的な構成になります。
OHに入る選手は、パスヒッターとしてサーブレシーブの中心という役割も担いますから、後者に秀でた中心選手となります。OPはセッター対角で、いわゆるスーパーエースと呼ばれるポジションで決定力と破壊力を期待されます。ライトスパイカーとしても重宝されることからサウスポーの選手が求められることが多くなります。
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では、東京大会に出場する男子バレーメンバー12人です。丸数字は現在出場しているネーションズリーグでの背番号です。
【バレーボール 男子代表】
①清水邦広 (OP) パナソニック
②小野寺太志 (MB) JT広島
③藤井直伸 (S) 東レ
⑥山内晶大 (MB) パナソニック
⑪西田有志 (OP) ジェイテクト
⑫関田誠大 (S) 堺
⑭石川祐希 (OH) ミラノ
⑮李 博 (MB) 東レ
⑰高梨健太 (OH) 名古屋
⑲大塚達宣 (OH/OP) 早大
⑳山本智大 (L) 堺
㉑高橋 藍 (OH) 日体大
どうしても、海外勢と比較すると身長のハンディがつきまといます。かつて、日本男子は低身長を補うために、クイック攻撃や時間差攻撃、ダブルクイック、更には一人時間差や守備面ではフライングレシーブなどを世界に先駆けて開発しました。それらを駆使してミュンヘンでは世界一まで上り詰めましたが、その後は各国がそれらを取り入れてしまった為に、又しても身長のハンディが大きくのしかかってしまいました。
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かなり厳しい戦いになることは容易に予想されますが、世界を驚かす活躍で東京大会を沸かせてほしいと思います。
よろしくお願いします。