各地区大会の代表決定戦が行われる予定だった15日(土)でしたが、雨のために全試合が中止され16日(日)と17日(月)に順延されました。ここで、県大会に出場する24校が出揃うことになります。
県大会は、4月22日(土)に開幕します。昨秋の県大会8強はシードされますので残る16校を決める地区大会になります。
issanの母校、西大寺は代表決定戦で岡山南と対戦します。直接甲子園に結びつかない春の大会とは言え、夏の県大会のシード8校を決める大会であり、一冬越してのチーム状況を把握する為にも、公式戦を1試合でも多くできることは大事なことです。まず、代表決定戦に勝って県大会に出場したいところです。
出典:https://www.okayama-hbf.com/uploads/202303/20230326_602960786641fcd767d38f.pdf
試合結果を地区ごとに確認します。
【東部】
◇4月16日(日)
就 実 340 010 001│9
興 陽 400 001 000│5
(就)頓宮・岡田・加藤-山根
(興)高橋・石原-藤原
明誠学院 000 000 0│0
岡山東商 411 010 X│7
(7回コールド)
(明)岸本・近藤・岸淵-小野
(東)片山拓・竹内-柴田
岡山南 101 003 000│5
西大寺 106 001 10X│9
(南)袖岡・山崎・弓元-山本嵐
(西)小椋・田中-谷全
東岡山工 110 100 005│8
岡山一宮 000 050 020│7
(東)行司・中田・水島・中田-今田
(一)福岡-坂口
御津・鷲羽・緑陽 003 003 0│ 6
岡 山 朝 日 046 004 X│14
(7回コールド)
(合)小野田・原・和泉屋-赤木
(朝)寺田-谷野
岡山城東 101 142 0│9
岡山操山 000 000 0│0
(7回コールド)
(城)那須・高原・國定-在本
(操)斉藤・清水・北條・平岡-田邉
和気閑谷 000 000 000│0
岡山商大附 103 000 00X│4
(和)藤田-定國
(商)角田-小野
【西部】
◇4月16日(日)
笠岡商 200 000 01 │ 3
興譲館 002 000 09x│11
(8回コールド)
(笠)兼高-村上
(興)山本空-村本
倉敷青陵 004 000 000│4
玉島商 101 104 00X│6
(青)松枝・宮田-西江
(玉)坂本・野上-宮野
◇4月17日(月)
倉敷翠松 000 000 000│0
倉 敷 000 200 01X│3
(翠)東島・家島-上田
(倉)坂本-大迫
高 梁 001 000 000│1
倉敷古城池 001 010 00X│2
(高)畑木-吉尾
(古)細井-佐竹
【北部】
◇4月16日(日)
津山商 000 100 050 │6
勝 山 000 000 043x│7
(津)坂部・澤谷-小坂田
(勝)山本俊・大倉-梶原
美 作 000 201 001│4
津山工 000 000 000│0
(美)片山-里見
(津)宍戸・岩村-芦田
西大寺は点の取り合いになった試合に打ち勝って県大会に進みました。かつて、昭和56年から7年連続で春か夏の甲子園に出場した岡山南ですが、近年は不振にあえいでいます。西大寺と岡山南の対戦で言えば、この黄金時代を作るきっかけになった試合があります。昭和56年夏の県大会準々決勝、西大寺は9回表まで「1-0」でリードしていました。しかし、9回裏に追いつかれ、延長10回にサヨナラ負け。9回表の攻撃時に投手がバントした際にボールとバットに挟まれて指を骨折したことが西大寺にとっての不運でした。この試合、岡山南の2年生エースだったのが川相昌弘で、後に中国地区No.1の右腕と呼ばれます。翌年の選抜では早実の荒木大輔と投手戦を演じました。
過去にも何度か述べたことですが、もし投手にバント時の骨折がなくあの試合に西大寺が逃げ切っていたら、川相昌弘氏のプロでの犠打世界記録もなかったかも知れません。その試合のイニングスコアです。
*1981年夏の県大会 準々決勝 第3試合
西大寺 000 000 100 0│1
岡山南 000 000 001 1│2
(延長10回)
勿論、当時は延長タイブレークなど全くなく、延長は18回まで行い決着がつかなければ引き分け再試合が行われていた頃です。この日は第1試合が延長13回まで行われており、長い1日だったことでしょう。
そんな今昔物語を思い出すほど、近年は低迷していた両チームですが、萱監督が就任して以降、少しずつ復活の気配を見せている我が母校と比べても、岡山南の凋落ぶりには寂しさを通り越して悲しさを感じます。
さて、思い出話はさて置きまして、各地区大会が終わりましたので、春季県大会出場校の26校が決定しました。以下の通りです。
【県大会出場校】
《秋季ベスト8》
・岡山理大附
・岡山学芸館
・関 西
・創志学園
・玉野光南
・おかやま山陽
・倉敷商
・倉敷工
《東部地区7校》
・岡山朝日
・東岡山工
・岡山東商
・岡山城東
・西大寺
・岡山商大附
・就 実
《西部地区7校》
・倉敷古城池
・倉 敷
・興譲館
・玉島商
・作陽学園
・笠岡工
・金光学園
《北部地区2校》
・勝 山
・美 作
組合せ抽選会は、4月19日(水)15:30~ 倉敷マスカットスタジアム会議室で行われます。
出典:https://www.okayama-hbf.com/uploads/202304/20230417_1199621367643d4735b1fdd.pdf
低迷の続く岡山の高校野球ですが、まずは春の県大会を見てみましょう。
私も同感です。臼井監督時代を知っている者としては今日の惨状は想像つきませんでした(今から考えれば二回しか甲子園出場がなかった1990年代はマシだったのですね………)。大変不謹慎ながら、「愚行枠」以外で次の甲子園出場はないと思います。本当は2013年春の岩国商、19年春の米子東、同年夏の広商のように自力で復活することを期待したいのですが………。
我が千葉県は今週末の22日から春の県大会が始まります。秋優勝で春の甲子園ベスト8の専大松戸が大本命ですが、13日に決まった組み合わせが新聞の地元欄に載っていないので、分かり次第続きを書きます。
当時は岡山東商の守り主体の野球が正当とされていたので、異端とされながらもファンが多かったと思います。
ただ、復活への道は険しく遠いですね。