昇格争いの直接対決で、ベガルタ仙台にもレノファ山口FCにもシーズンダブルを達成しました。しかし、前節ではブラウブリッツ秋田に苦杯をなめたように、昇格争いをしていない相手に簡単に敗れてしまう。試合は生き物だからこそ面白く、嬉しく、そしてやるせなく悔しいのです。
たかがサッカー、されどサッカー。
Jリーグとはいえ、J2で16年目を迎える弱小クラブを応援し続けてきたことは、馬鹿げていることと言われても構いません。たかがサッカーの無名の1クラブの勝ち負けに人生をかけて、喜怒哀楽を思い切り爆発させる。そのようなシーンが人生の中にあってもいいだろうと思えるような年齢にもなりました。50歳を過ぎて出会ったこのクラブと人生を共にすることも中々できることではないし、それはそれで乙なものだと今は考えられるようになりました。
では、気を取り直して、昨日の観戦記を簡潔に書きたいと思います。写真や試合の振り返りは後程です。
愛媛との対戦は、特にホームで勝てないことで秋田と似たような傾向値のチームです。秋田と同様に先に失点しては勝つことが難しくなる試合です。何としても先制しないといけない、先制できて相手が前がかりになって来れば、4バックの裏にスペースができて追加点が取り易くなるという好循環が生まれます。流れで崩せない時はセットプレーを糸口にしてゴールをこじ開けることも選択肢に入れておかないといけません。綺麗なゴールは要りません。どんなに泥臭くても格好悪くても1点は1点です。野球のようなグランドスラムも一発逆転もありません。
その大事な先制点を前半8分にCKから、田上のヘッドで奪うことができました。バーに当たってどっちに跳ね返るか分からなかった決してスマートなゴールではありませんでしたが、気持ちのこもったいいゴールだったと思います。
1点を先行して以降は、愛媛の両サイドを比較的抜くことができたので、裏を取ることを主眼に繋ぐこと、ドリブル突破、そしてロングボールと多彩な攻撃を繰り出すことができました。特にルカオの投入で愛媛の4バックはかなり混乱していたように感じます。「重戦車」と表現されるようにこの巨漢FWは高さと強さに注目を集めますが、足元が非常に上手いのでパサーにもフィニッシャーなれる希少な戦力です。ルカオ離脱中にチームが1つも勝てなかったことをみても、その存在感は以前よりも更に大きくなっています。2点目に繋がる岩渕へのラストパスは右足のアウトで送った実にテクニカルなキックです。その前にもこれを狙っていたので、スペースと相手の位置を見切れていたのかも知れません。ルカオが頭で流して神谷が押し込んだ3点目は神谷の技術が評価されますが、何といってもこの試合のMOMはルカオに尽きると思っています。
この日の入場者数は前節と比較してアウエーサポの人数の違いと3連休初日の土曜日のナイトゲームという好条件によるものかと思います。そんな中で結果を残せたら少しずつ今後への好循環として伝わっていくことでしょう。
神谷が移籍後初ゴールでヒーローインタビューを受けました。
恩返し弾でもあるこのゴールは本人としても嬉しいものだったでしょう。この1点で吹っ切れてパフォーマンスが好転すれば頼もしい限りです。あとは、結果が出せずに悩んでいるようにも見える一美に結果が出てくれるとチームにしても良い方向に行くように思います。
次節はアウェーでの水戸ホーリーホック戦です。今度はアウェーで中々結果を出せない難敵の北関東勢の一角です。この試合に勝って、勢いを取り戻してホームでV.ファーレン長崎を叩く。そして、その時点で3位に上がるという思惑はどうなるか分かりませんが、そこを狙える位置に立っていたいものですね。頑張りましょう。
ルカオ選手は7・8月のMVPにも選ばれてましたね。
また神谷選手は待望のゴールであったと思います。
神谷のゴールは気持ちのこもったものでした。あとは一美に移籍後初ゴールが生まれることを期待します。