3日目も1回戦4試合が行われました。おかやま山陽が登場するのは第3試合です。
第3日(8/8)
▽1回戦
花巻東-宇部鴻城
前橋商-クラーク国際
日大山形-おかやま山陽
大垣日大-近 江
岡山勢は近年、甲子園で目立った成績を残せておらず、特に東北の私学勢には全敗と相性が良くありません。今大会も初戦が東北の私学ということで、嫌な感じが拭えませんでした。
今大会のおかやま山陽のベンチ入りメンバー20人の内、県外出身者は4人。その内、藤井と田内の2人は福山市出身なので、浅口市の学校に通うのであれば岡山市内から通うより遥かに近いですから県外生といっても、野球留学というにはちょっと違う気がします。純粋に県外生となると山口出身の飯田と東京出身の光岡の2人ということになるのでしょうか? 春夏通算で3度目の甲子園とはいえ、県外から甲子園出場を目指して生徒が集まってくる強豪校ではないので、メンバーのほとんどが県内出身者なのは普通なのだと思います。昨日の試合で話題となった焔硝岩央輔は岡山市内の操南中出身で、ちなみに岡山市内や赤磐市内だと焔硝岩という姓は多くはありませんが時々見かけます。備前市や総社市で頓宮(オリックスの頓宮は備前市出身)という姓が普通にあるのと似ています。2番手投手で登板した三宅一誠は赤磐市の桜が丘中出身。鬼滅の刃に登場するキャラのようだと盛り上がった焔硝岩、世界の「イッセイミヤケ」と漢字は違いますが同じ名前の三宅、キャラが先行しそうな中でしっかり活躍しました。
【おかやま山陽 甲子園ベンチ入りメンバー】
1 | 井川 駿 | 右/右 | 3年 | 真備中 | |
2 | 土井研照 | 右/右 | 3年 | 勝山中 | |
3 | 飯田大貴 | 右/右 | 3年 | 桑山中(山口) | |
4 | 藤井潤政 | 右/右 | 3年 | 大門中(広島) | |
5 | 田内真翔 | 右/右 | 2年 | 精華中(広島) | |
6 | 渡辺颯人 | 右/右 | 3年 | 真備東中 | 主将 |
7 | 入江航平 | 右/右 | 3年 | 児島中 | |
8 | 山﨑徠夢 | 右/右 | 3年 | 昭和中 | |
9 | 湯浅健太郎 | 左/左 | 3年 | 倉敷南中 | |
10 | 西野彰人 | 右/右 | 3年 | 矢掛中 | |
11 | 三浦尊神 | 右/右 | 2年 | 鴨方中 | |
12 | 焔硝岩央輔 | 右/右 | 3年 | 操南中 | |
13 | 吉永隆人 | 右/左 | 3年 | 倉敷福田中 | |
14 | 赤沢広大 | 右/右 | 3年 | 倉敷福田中 | |
15 | 岡本京介 | 右/左 | 3年 | 玉島北中 | |
16 | 横山大樹 | 右/右 | 3年 | 連島中 | |
17 | 石井沓抹 | 右/右 | 3年 | 鴨方中 | |
18 | 三宅一誠 | 右/右 | 2年 | 桜が丘中 | |
19 | 世良直輝 | 右/右 | 3年 | 倉敷北中 | |
20 | 光岡優月 | 右/左 | 3年 | 三鷹四中(東京) |
高校野球と野球留学については様々な意見があるでしょうが、私は特に否定的な気持ちはありません。それでも県内出身者が多い方が地元の応援を貰いやすいのは間違いありません。
かつて強かったころの関西はメンバーを全員県内出身者で固めていたことも多くありました。それに対して夏に準優勝した時の岡山理大附は半分が県外出身者でした。野球をやることに違いがあろうはずもないのでそういうところを色眼鏡で見ることはやめたいものです。
では、3日目の1回戦4試合の試合結果です。
第3日(8/8)
▽1回戦
宇部鴻城 000 000 001│1
花巻東 000 310 00X│4
(宇)浅田・松成・山口・吉村-岡本壮
(花)小松・葛西・中屋敷-小林
クラーク国際 001 000 150│7
前 橋 商 001 000 000│1
(ク)新岡-麻原
(前)坂部・清水・川端・須田-米山・宮西
日大山形 110 000 000│2
おかやま山陽 000 305 01X│9
(日)菅井・佐藤大・本田-高橋
(山)井川・三宅・三浦-土井
大垣日大 013 000 300│7
近 江 000 002 000│2
(大)山田・矢野-高橋
(近)北川・宮川・河越・西山-塚脇
⚾花巻東の関係者の皆さんには申し訳ないのですが、私は特に佐々木鱗太郎に興味がないのでそういう注目はありませんでした。ただ、近年弱体化の著しい中国勢として宇部鴻城がどういう戦いを挑むのかに関心がありました。結果は力負けでした。10三振を奪われた打線の沈黙が敗因です。佐々木はこの試合のようなコンパクトな打撃を続けるなら少し好感が持てるようになるかも知れません。
おかやま山陽は先発メンバーに右打者が8人という打線ですが、畳の上で裸足でスイングする練習を続けているのでスイングスピードが非常に速く、150km/h程度のピッチャーなら苦も無く打ち返すでしょう。佐々木朗希によく似た投球フォームの日大山形の菅井が相手でしたが、序盤こそ緊張でバットが振れなかったものの、慣れてくると相手のミスに乗じて逆転、6回にはビッグイニングを作りました。投手陣も10安打を打たれたものの2失点に抑えました。おかやま山陽は春夏通じて甲子園初勝利。県勢としては2019年の岡山学芸館以来の初戦突破です。
4日目も1回戦4試合が行われます。
第4日(8/9)
▽1回戦
鳥栖工-富山商
日大三- 社
市和歌山-東京学館新潟
立命館宇治-神村学園
高校野球の見どころは序盤、各校の初戦の戦い方にも多くあります。
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