水力発電の「電力輸出国・ブータン王国」が改めて教えてくれる「国民総幸福量・GNH」の驚き

2011年10月13日 22時36分02秒 | 政治
◆日本国民は、経済成長と国民総生産 (Gross National Product,GNP) を懸命に追いかけてきた。だが、「人間の本当の幸福とは何か」をつくづく考えさせてくれるのが、ヒマラヤの小さな国「ブータン王国」(首都・ティンプー)である。
 ○国土は、九州くらいの広さ(3万8400k㎡=かつては4万6500k㎡だったが、中国に侵略されて狭くなった)
 ○人口は、岡山市くらい(69万7000人=世界162位)  
 ○標高は、1200m~3000m(最高峰ガンカー・ブンスム7561m)
 ブータン王国ジグミ・シンゲ・ワンチュク国王(1955年11月11日~ )は1972年に16歳でワンチュク朝第4代ブータン国王に即位し、同年に、「国民全体の幸福度」を示す「尺度」として「国民総幸福量」(Gross National Happiness,GNH)または「国民総幸福感」を提唱した。
 この概念は、「GNP」で示されるような、金銭的・物質的豊かさを目指すのではなく、精神的な豊かさ、つまり幸福を目指すべきだとする考えから生まれたという。
 こうした事績からジグミ・シンゲ・ワンチュク国王は、開明的な国王として知られ、強大な国王の権限を徐々に縮小する民主化政策を進めた。2006年12月9日に勅令を出し、14日に長男のジグミ・ケサル・ナムゲル・ワンチュクに譲位した。
 ブータン政府は1990年代からの急速な国際化に伴って、ブータンで当たり前であった価値観を改めてシステム化しており、現在、「国民総幸福量の増加」を政策の中心に位置づけて、具体的な政策を実施し、その成果を客観的に判断するための基準として用いている。GNHは①心理的幸福②健康③教育④文化⑤環境⑥コミュニティー⑦良い統治⑧生活水準⑨自分の時間の使い方という9つの構成要素を指標にしていて、ブータン政府が2007年に初めて行った国勢調査の結果、「あなたは今幸せか」という問いに対し9割が「幸福」と回答したという。「世界一幸福な国」は、「デンマーク」であると言われているのとは、まったく違う観念と価値観が世界の中には、現実にあるという実例である。これは、実に大きな驚きだ。
 ブータン王国の主なる産業は、農業(コメと麦)と林業、観光。最大の輸出商品は電力である。国土がヒマラヤの斜面にあることを活かし、豊富な水力による発電を行い、インドに電力を売却(輸出)することにより外貨を得ている。医療は、国民、外国人ともに無料という。
◆時折しも、ブータン王国から、日本政府に朗報が届いている。第5代ジグミ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク国王が10月13日の結婚式の後、「王妃とともに新婚旅行を兼ねて訪日される」という知らせだ。国王は、第4代国王ジグミ・シンゲ・ワンチュクと第3王妃(4人の妃は実の姉妹)との間の長男で、実の弟妹が、それぞれ1人ずつ、異母弟が3人、異母姉が1人と異母妹が3人。
 米マサチューセッツ州のフィリップス・アカデミー、クッシング・アカデミー、ウィートン・カレッジに学び、英国オックスフォード大学のモードリン・カレッジに留学して、政治学修士号を取得している。また、父王と同様に隣国インドにも留学している。
 朝日新聞asahi.Comが10月13日午後3時、「ブータン国王夫妻来日へ 10月中にも『新婚旅行』」という見出しをつけて、以下のように配信した。
 「ヒマラヤの王国ブータンのワンチュク国王(31)夫妻が今月中にも国賓として来日することが決まった。国王は13日からジェツン・ペマ新王妃(21)との結婚の儀式を行い、来日が事実上の新婚旅行となる。今年5月に来日する予定だったが、東日本大震災の発生で延期していた。 ブータンは親日国。国王は大震災発生翌日の3月12日、被災者の安全を祈る式典を主催。18日には100万米ドル(当時は約8千万円相当)の義援金を日本に寄付した。皇室とも関係が深く、皇太子さまは1987年に、秋篠宮ご夫妻も97年にそれぞれ公式訪問した。89年の昭和天皇死去に際しては『日本の精神的指導者が亡くなり、とても残念』と、父のワンチュク前国王が喪主となり、国をあげて喪に服した」
◆ちなみに、ブータン王国が、インドに電力輸出しているという事実は、アジア地域の未来に明るい展望を与えている。
 これは、東邦生命の太田清蔵元社長(東京電力出身)が、かねてから計画していた構想だが、隣国ネパールを含めて、ヒマラヤ山系の豊富な水源が、標高1200m~3000mという高さが水力発電には、極めて有利であり、これがアジアのエネルギー問題を解決するとともに、ミネラルウオーターの供給源になるという壮大な構想である。こう力説していたのが、思い出される。
 「世界一高い山々で構成されたネパールは世界を救済する運命を持って居られます。世界に降るミネラルウォーターの4分の1はネパールに集中しておりり、日本製のゴム鉄土管でアラブ、アフリカ15億人、インド、パキスタン、バングラディッシュに15億人で世界の人口の半分の方々に供給することが出来、海水をろ過して人間が作った水とは全く違う、真水の美味しさと、農作物を熟成できる栄養素を持っております。20世紀までの電力の素は石油、石炭でしたが、あと20年で世界中の工業原料の元になる量が絶滅するため、ロボットの活動でダムに滞留されて崩壊させることができる工業技術は日本が持っており、8000メートルの山々を80階段の100メートルダム階段が可能であり、30階段ダムを一発電気で処理するようにできるようになった今日、普通のダムの80階段、10分の1の水力電気で普通のダムの80倍+100倍で90階段ダムが可能になってきました。東京の国連大学付属国際水力発電株式会社がネパールだけで普通のダムの80倍+10倍の90倍。発電所と配電所では交流で処理途中送電中直流100万ボルトの装置を30箇所のリレーステーションを世界に設置すれば国連大学付属国際水力発電1社だけで世界中の電力を無料で供給出来、各国の之までの電力会社は、全部取り崩し販売することができます。もったいない御恩返し、可哀想な人々を助けましょうと仰った明治天皇の御理想が地位と名誉と資産と収入が一番と言う自分勝手な世の中を変えさせていただくことになります」
 「20世紀までは石油、石炭、原子力が電力技術の中心でした。しかし石油、石炭を今のまま電力に使用すると、世界中の工業製品に使用する石油、石炭が後20年で世界から姿を消してしまいます。水力ダムは建設から50年でダムの中に、主流から流れてくる大石や大木材が溜まるので、水力ダム崩壊の原因となります。しかし、世界一の電力学者西澤潤一先生の言われる通り、これからは、日本のロボット技術を使えば、小石に砕いてくれます。ロボットをダムの大石や大木を小石に砕いて放水水路から海に流してしまうのです。こうすれば、山の高さに比例した水力階段ダムができます。川崎製鉄、関西製鉄、池貝鉄工などの力を総動員するのです。そうすれば、水力ダムは建設から50年で崩壊すると言うこれまでの思い込みは、間違いだったということになります」
 稀有壮大な空想か夢物語と思っていたけれど、ブータン王国がインドに水力で発電した電力を現実に輸出しているという話を聞けば、これは、決して非現実的な構想ではないと思えてくるから不思議である。

本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
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もくじ

第4章 自・社連合のキーマン・武村正義の危ない政治感覚
― ムーミン・パパのダーティ臭―
クリーンイメージの裏に漂うダーティな臭い

 武村正義は、昭和六十一年七月の衆参同日選挙に、自民党から衆議院選挙に立って当選し、安倍派に属した。
 リクルート疑獄事件の際、衆参一年生議員による「ユートピア政治研究会」を結成した。平成五年六月、自民党を離党し「新党さきがけ」を結成し、同年八月に発足した八党派による細川連立政権で、内閣官房長官に就任した。

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四王天延孝陸軍中将の名著「猶太(ユダヤ)思想及運動」 No.136

第三章 ロシヤ革命と猶太

前回からの続き

 愈々三月革命勃発の前の三月五日の前記佛國大使の手記を見ると軍から帰って來る傷兵、病兵、休暇兵等は甚だ不不穏な意見を述べる。彼等は信仰を失ひ無神論を吐く(註既記宗教破壊の努力参照)段々髪不敬、背神まで来る。此等の連中はインテリやユダヤ人の所へでいるしたことが判った。田舎町の至る所に活動写真が設備され、ここで見せられる人凌らひ強盗、暗殺などの光景は単純な百姓の頭に色々の影響を與へた(テオフハーン僧正の言)

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