継ぎはぎだらけの年金制度はすでに破綻しているので、思い切った「建替え」をすべきだ

2011年10月20日 23時41分55秒 | 政治
◆いままた日本の年金制度を根底から崩壊させかねない由々しき事態が起きている。厚生労働省が、企業と勤め人が折半で掛け金を支払っている「厚生年金」の支給開始年齢を現在「65歳」にまで引き上げようとしている最中に、「68歳~70歳」にまでさらに引き上げる政策を検討し始めているからである。これまでの「約束=契約=プロミス」を根こそぎ破るまさに「国家的詐欺」だ。こんな悪事を平気に行っていると、本当に、日本の社会保障は、崩壊してしまう。「コモンセンス(良識)」に相反することは、明らかである。ただし、「コモンセンス(良識)」とは何かを哲学的に突き詰めてはならない。これは、「感性」に関わることであるからである。
◆しかし、腹が立つのは、企業とサラリーマンが折半で負担した厚生年金の掛け金(年金保険税)をファンドマネージャーなどに運用を任せて、運用益を確保しようと画策したものの、その大半が、運用に失敗して、「大損」を被っていることから、厚生労働省が、失敗して大穴をあけた部分の穴埋めを企業とサラリーマンに付回ししようとしていることだ。あえて言うなれば、「博打の失敗」を「増税」で補い、「官僚の失敗」をウヤムヤにしようとしているのだ。国民有権者が大人しくしているのをいいことに、官僚は、だれも責任を取っていない。ひどい話である。
◆さすがに夕刊紙の日刊ゲンダイが10月21日付け紙面(5面)で、怒りを爆発させている。「巨額の積立金をパーにした」「年金制度破綻の元凶」「役人 特殊法人 特別会計」「直近の運用実績もボロボロ」という見出しが示しているように、さんざんである。
 厚生労働省は、厚生年金破綻の元凶を「超高齢社会における支給増」に求めているけれど、これは、「厚生官僚の失敗」を隠蔽する以外の何者でもないる。サラリーマンは、20代から営々として支払い続けた掛け金は、一体どこに行ったのかと怒り心頭である。はっきり言えば、「どんぶり勘定の無駄遣い」と「博打で摩った」のが、最大の失敗だった。
 ①「どんぶり勘定の無駄遣い」とは、特殊法人による福祉施設の乱立である。
 ●財団法人厚生年金事業振興団
 ●ウェルシティ(厚生年金会館)
 ●ウェルサンピア(厚生年金休暇センター、健康福祉センター、スポーツセンターなど)
 ●ウェルハートピア(厚生年金ハートピアなど)ー保養・老人ホーム。
 病院、看護専門学校ー東京厚生年金病院、大阪厚生年金病院、九州厚生年金病院、登別厚生年金病院、湯河原厚生年金病院、玉造厚生年金病院、湯布院厚生年金病院、東京厚生年金看護専門学校、 大阪厚生年金看護専門学校、湯河原厚生年金保養ホーム、玉造厚生年金保養ホーム、湯布院厚生年金保養ホーム。
 財務省から年金積立金の融資を受けた特殊法人や特別会計は、何100兆円規模で不良債権化して、回収不能になっている。これまでに、杜撰な赤字経営のため、破綻した施設は、少なくない。
 ②「博打で摩った」とは、厚生年金の運用の失敗である。証券会社やファンドマネージャーに預けて運用されていた積立金が、運用の失敗により、何100兆円規模で、失われているという。
 このツケは、厚生年金加入者が、際限なく支払わされている。支給年齢引き上げも、その手段の1つである。
◆年金制度は、公務員対象の共済年金、サラリーマン対象の厚生年金、個人事業者や一般国民対象の国民年金が、継ぎ足し継ぎ足しの形で積み重ねられてきたため、複雑になっている。
 しかし、戦後66年経て、これまでに何度も改正されてきたが、国民すべての幸福に所得面で保障する年金制度としては、矛盾だらけである。もう一本化すべきときがきているのに実現できないのは、発想が、現行制度の枠から抜け出せないからである。ここで参考になるのが、テレビ局の建物だ。ラジオからスタートした放送局は、手狭になる度に、建物を継ぎ足してきた。この結果、迷路のように入り組んだ内部構造になっていた。だが、これを大きく変えたのは、思い切った「建替え」であった。現在、各局の建物は、現代的な高層ビルになり、使い勝手のいいものになっている。
 私は、かねてから①年金制度の一本化②最低年金制度の導入による「65歳以上高齢者に月額20万円(年額240万円)支給-高齢者3000万人、総計72兆円③快適な住まいの保障⑤消費税25%実施⑥これまでに年金掛け金を支払った者に国債(5年、10年、15年などの償還、相続可能⑦支給された年金は、各年間か各年度で使い果たし、預金は禁止―という形に建て直すことを提唱している。

本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
枝野幸男経産相は、さいたま市大宮区の三菱マテリアル内に保管放置されている放射性廃棄物ドラム缶約4万本をはじめ全国2500か所ドラム缶55万本の最終処理の重要性を認識も把握もしていない

◆〔特別情報①〕
 枝野幸男経済産業相(衆院埼玉5区=さいたま市西、北、大宮、中央区)が、お膝元のさいたま市大宮区北袋町の住宅密集地にある三菱マテリアル内(かつて原子力の臨界実験装置があり臨界実験)で保管されている放射性廃棄物200リットルドラム缶換算39760本)が、最終処分場が決まらず、行き場がないまま-保管したまま放置されていることの重要性を認識も把握もしていないことがわかった。

つづきはこちら→「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」*有料サイト(申し込み日から月額1000円)

「板垣英憲情報局」はメルマガ(有料)での配信もしております。
お申し込みはこちら↓


板垣英憲の過去著書より連載しております↓
『自・社連合が小沢一郎への逆襲をはじめた』1994年7月30日刊



もくじ

第4章 自・社連合のキーマン・武村正義の危ない政治感覚
― ムーミン・パパのダーティ臭―
武村正義の危険な政治献金感覚

 さらに、武村正義は、就任早々の平成五年八月十日のNHK番組「新閣僚に聞く」のなかで企業献金について、
「性悪説はとらない。これさえ禁止すれば腐敗はなくなるとは思えない」
と発言して、企業献金に対する自らの感覚を表明している。

つづきはこちら→「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」*有料サイト(申し込み日から月額1000円)

四王天延孝陸軍中将の名著「猶太(ユダヤ)思想及運動」 No.138

第三章 ロシヤ革命と猶太

前回からの続き

第一革命に尽力したる米國のユダヤ財閥ヤコブ・シツフは臨時政府の歩み意に充たず、最早臨時政府は用なし、須く之を倒し、もつと彼が完全に把握出來る政権を以て之に代へようと決心した。人間ばいくらも居るのである、即ちロシヤ革命党の最左翼の大部分はユダヤ人であつた。

つづきはこちら→「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」*有料サイト(申し込み日から月額1000円)

メルマガ(有料)での配信もしております。
お申し込みはこちら↓


板垣英憲マスコミ事務所
にほんブログ村 政治ブログへ
ブログランキング

新刊本が増刷(4刷)となりました。全国一般書店にて好評発売中!



「孫の二乗の法則 孫正義の成功哲学」(PHP文庫)
板垣英憲著
(←amazonへジャンプします)

ソフトバンクを3兆円企業に育て上げた稀代の起業家・孫正義。その成功の原動力となったのが、自らの人生・経営哲学を「25文字」の漢字に集約した「孫の二乗の法則」である。これを片時も忘れないことで、孫は幾多の苦難を乗り越えてきた。では、私たちが自分の仕事や人生に活用するにはどうすればいいか。その秘訣を本書では伝授する。「孫の二乗の法則」を本格的に解説した唯一の書、待望の文庫化!(本書カバーより)
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする