新!編集人の独り言

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紅夜叉は利用された

2007-03-07 12:35:55 | Weblog
もはや終電も去ってしまった新横浜に、約一万人の観客が取り残された。
始発を待つ覚悟を決めた者、タクシー待ちの行列に並ぶ者・・・
どこからともなく、北斗コールや神取コールが聞こえる。
地べたに座り込み、みんな興奮気味にプロレスの話しをしている。
その中を、宍倉はやはり北斗-神取戦に考えながら歩いていた。
会場に乗って来ていた車は後から来た山本編集長に乗られてしまった。
でも、プロレスのことを考えながら始発を待つのも悪くはない。
ここにいるのは歴史的大会を共有した、一種の仲間みないなものだから・・
宍倉はそんな事を考え、路上のプロレス者達を見回した。
  「よお、あんた週プロの記者だろ?」
「ああ、そうだけど・・君達も今日の試合のお客さん?」
  「ああ、じゃネェよ!終電無くなるんだったら、そう書いとけよ、コラ!」
「そんな事を言われても・・主宰者に言ってくれよぉ・・」
  「知るかボケ!おうオッサン、タクシー代貸せや、こら」
「ちょっと、君達、落ち着いて、落ち着いてくれよぉ・・」
様々な想いが交差する中、伝説の横浜大会は明け方、始発が走るまで続いた。

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