エピソード6 悪魔襲来1
ある日の事です。
引越しをしたFくん。
電話も替え、新しい生活を始めました。
ある日・・・
「F~、いるかぁ」
「!!!」
聞きたくない声がドアの向こうから聞こえてきます。
『居留守を使おう・・・』
Fくんはそっとトイレに入って嵐が過ぎ去るのを待ちました。
10分後・・・トイレから出たFくん。ホッと一安心。
ドアの向こうから、悪魔の声はもう聞こえません。
「やった、今日は1日平和でいられるぞ」
ところが・・・相手は悪魔です。
ふと窓を見ると・・・柵の向こう(ちなみにこいつのアパートは1階)に満面の笑みを浮かべたTちゃんがいました。
「・・・・」
「よぉ!お前いたんじゃねえか。ずーっとドア叩いてたり呼びかけたりしたんだよ」
『じ、地獄だ・・・地獄の万人がやってきた』
「いやさぁ、Nさんも来たいって言ってたんだけど、ほら、あの人酒乱だからさ、おまえに危害が加わるのはまずいかと思ってさ、適当にごまかしてきたからさ」
『いや、あんたのほうがよっぽど危険なんだよなぁ』
「あ、気遣いありがとうございます」
するとTちやん、突然真顔になって
「で、何で居留守使ったんだよ」
「!!!」
「ホラ、答えろ。コンニャロメ」
「あ・・・トイレです。トイレに入ってました」
「トイレ?トイレか」
「はい、トイレって防音じゃないですか。外のノックとかだと聞こえないですよ」
「本当か?」
「本当ですよ」
ま、トイレに入っていたのは事実です。Fくんは間違った事言ってません。
「まあ、お客を外に立たせておくのも何だろ?中に入れろや」
「えっ、これから出かけるんですよ」
「お茶ぐらい飲ませろや。それとも何か?俺を部屋に入れたくないとでも」
『わかってんじゃんか』
「いや、そんな事ないです。あ、お茶入れますから」
「そうだろ、そうだろ。ケーキ買ってきたんだよ。食おうぜ」
Fくんはついに悪魔を招き入れてしまいました。
この後、壮絶な修羅場が彼を待っているという事はTちゃん以外、誰も知らなかったのです・・・
この項続く・・・
ある日の事です。
引越しをしたFくん。
電話も替え、新しい生活を始めました。
ある日・・・
「F~、いるかぁ」
「!!!」
聞きたくない声がドアの向こうから聞こえてきます。
『居留守を使おう・・・』
Fくんはそっとトイレに入って嵐が過ぎ去るのを待ちました。
10分後・・・トイレから出たFくん。ホッと一安心。
ドアの向こうから、悪魔の声はもう聞こえません。
「やった、今日は1日平和でいられるぞ」
ところが・・・相手は悪魔です。
ふと窓を見ると・・・柵の向こう(ちなみにこいつのアパートは1階)に満面の笑みを浮かべたTちゃんがいました。
「・・・・」
「よぉ!お前いたんじゃねえか。ずーっとドア叩いてたり呼びかけたりしたんだよ」
『じ、地獄だ・・・地獄の万人がやってきた』
「いやさぁ、Nさんも来たいって言ってたんだけど、ほら、あの人酒乱だからさ、おまえに危害が加わるのはまずいかと思ってさ、適当にごまかしてきたからさ」
『いや、あんたのほうがよっぽど危険なんだよなぁ』
「あ、気遣いありがとうございます」
するとTちやん、突然真顔になって
「で、何で居留守使ったんだよ」
「!!!」
「ホラ、答えろ。コンニャロメ」
「あ・・・トイレです。トイレに入ってました」
「トイレ?トイレか」
「はい、トイレって防音じゃないですか。外のノックとかだと聞こえないですよ」
「本当か?」
「本当ですよ」
ま、トイレに入っていたのは事実です。Fくんは間違った事言ってません。
「まあ、お客を外に立たせておくのも何だろ?中に入れろや」
「えっ、これから出かけるんですよ」
「お茶ぐらい飲ませろや。それとも何か?俺を部屋に入れたくないとでも」
『わかってんじゃんか』
「いや、そんな事ないです。あ、お茶入れますから」
「そうだろ、そうだろ。ケーキ買ってきたんだよ。食おうぜ」
Fくんはついに悪魔を招き入れてしまいました。
この後、壮絶な修羅場が彼を待っているという事はTちゃん以外、誰も知らなかったのです・・・
この項続く・・・