半沢直樹シリーズ第3弾＜ロスジェネの逆襲＞

池井戸潤氏の著書である半沢直樹シリーズ第3弾の＜ロスジェネの逆襲＞を読みました。第2弾の＜俺たち花のバブル組＞も一気に読み、単行本の＜ロスジェネの逆襲＞も入手した訳です。

ロスジェネとはロスト・ジェネレーションの略で、バブル組の次ぎの世代のことです。バブル崩壊後の不景気の時期、1994年から2004年の就職氷河期に就職した恵まれていない若者達のことです。

内容を詳しく書くと、読む楽しみがなくなります。詳しくは書きません。何せ逆転に次ぐ逆転。仕事の横取り、裏切り、内部告発、粉飾決算、マスコミの悪用による株式相場の操作。本当に仁義なき企業戦士の醜い闘いの連続です。

銀行、証券会社、企業に企業倫理というものがないという前提で話が展開する中、ヒーローである半沢直樹が大活躍する勧善懲悪の内容です。暴露されていく登場人物の悪巧みに気がつき、最後に笑うのが半沢直樹です。

名探偵の推理小説のように、解決の謎解きを半沢直樹がしていくのを驚きながら読むのは、娯楽として楽しい本です。半沢直樹シリーズ第4弾の＜銀翼のイカロス＞が週刊ダイヤモンドに連載流ですので、来年には単行本で発刊されるでしょう。