岩国矯正歯科クリニック(山口県)院長の矯正日記

院長が、健康・矯正に関すること、日々の出来事などを綴っています。

宅急便を考案した小倉昌男氏の苦労話

2014-04-29 13:09:37 | 日々のこと
宅急便を考案したのは、ヤマト運輸の小倉昌男氏です。時は、1976年(昭和51年)です。既に40年近く経ちます。通販を利用した購入機会が増え、現在では宅急便は社会に必須な存在にまで育ちました。その苦労話をまとめたのが、<小倉昌男 経営学>です。

戦前は日本一のトラック運送会社であったヤマト運輸。あくまで近距離路線の運送のみを手がけていました。戦後、産業復興に伴って成長した長距離路線の進出に乗り遅れ、苦境にあった際の活路こそ、宅急便でした。

二代目社長は、ターゲットを商業貨物市場から個人宅配市場に切り替え、宅急便以外を切り捨てオンリーワンの経営をして、郵便の独占市場に切り込んだのです。

彼は、宅急便という新業種を作ることを業態化と呼んでしました。営業の対象を絞り、サービスとコストにおいて競争相手に決定的な差をつけること目標にして、徹底的に効率化を図りました。

運輸業界では運輸省の規制が強く、企業の自由な経済活動が制限されています。その壁をものともせず、アイデアと胆力で宅急便の全国網を確立して、高収益を上げる話は、痛快です。

常に市場は変化し、求められているサービスや商品は変化しています。場合によれば、新しいサービスを提供して、需要を掘り起こすことも必要です。

絶えず変化する市場を注意深く観察して、企業にとっての正しい課題を見出し、方策を生み出し、解決していかなくてはいけません。それこそが企業家の務めです。さもなくば、企業は永続化できず、駆逐されだけです。

まさに、change or die です。この厳しさは、創業者魂と呼べるものですね。

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