久世浩司氏の<レジリエンスの鍛え方>を読みました。イーストロンドン大学のイロナー・ポニウェル博士の理論を紹介をしながら、丁寧に説明しています。レジリエンスとは、<困難な状況に耐え、素早く回復する能力>で、<再起><再生>の意味です。
レジリエンスを養う7つの技術があります。
<ネガティブ感情に対処する>
① ネガティブ感情の悪循環から脱出する技術:失敗の恐れや不安などのネガティブ感情は、<行動回避>につながる悪循環を生み出します。そのサイクルを断ち切るために気晴らしの方法をもつことが、第一の技術です。ネガティブ感情はその日に解消するために、運動、深呼吸、音楽を聴き演奏し、日記を書くことが有用です。
② 役に立たない<思い込み>を手なずける技術:<思い込み>とは、過去の体験により刷り込まれた信念・価値観(こころの癖)です。トラブルなどからの体験から生まれる刺激がきっかけとなり、思い込みから感情や行動につながります。
七つの思い込みを犬に例えたものと(ネガティブ感情)とを対比しています。批判犬(怒り・不満)、正義犬(嫌悪・憤慨・嫉妬)、負け犬(悲哀・憂鬱感)、あきらめ犬(不安・憂鬱感・無力感)、心配犬(不安・恐れ)、謝り犬(罪悪感、羞恥心)、無関心犬(疲労感)。
思い込みの犬と本来の自己との間に距離を置いて、追放か受容か訓練(てなずける)か選択肢から対処法を選びます。
<レジリエンス・マッスルと鍛える>
③<やればできる!>という自信を科学的に身につける技術(自己効力感を養う技術):その方法には四つあります。
a.実際に行い成功体験を持つこと(直接的達成体験、実体験)
b.うまくいっている他人の行動を観察すること(代理体験、お手本)
c.他者から説得的な暗示を受けること(言語的説得、励まし)
d.高揚感を体験すること(生理的・情緒的な喚起、ムード)
④自分の<強み>を活かす技術:<強み>とは、本質的で自分に活力を与え、最高の実力と成功に導く、内に存在する資質です。人類が持つ普遍的な6つの美徳と、24種類の<強みとしての徳性>を分類した自己診断ツールを紹介しています。
知恵(創造性、好奇心、向学心、柔軟性、大局観)
勇気(真情・誠実さ、勇敢さ、忍耐力、熱意)
人間性(親切心、愛情、社会的知能)
正義(公平性、リーダーシップ、チームワーク)
節制(寛容さ・慈悲深さ、慎み深さ・謙虚さ、思慮深さ、自己調整)
超越性(審美眼、感謝、希望、ユーモア、スピリチュアリティ)
⑤心の支えとなる<サポーター>をつくる技術:家族、友人、同僚、恩師などは、修羅場で精神的に折れそうになった心を支え、早期に立ち上がるために必要な叱咤激励をしてくれる有り難い存在です。
⑥<感謝>のポジティブ感情を高める技術:感謝の習慣を持つと、<幸福度を高める。ネガティブな感情を中和させる。体の健康につながる。思いやりが生まれる。前向きでいる。>という5つのメリットがあります。
<逆境体験を教訓化する>
⑦痛い体験から意味を学ぶ技術:辛い体験を乗り切ると、<生>への感謝の気持ちが増し、深い人間関係を得られ、自己の強さへの理解が進み、新しい価値観へ変化し、存在と霊的意識の高まり、という変化が、辛い体験をした後に見られる自己の内面の成長です。逆境をを俯瞰して、意味を探求することが有用です。
濃い内容ですので、本の中身を咀嚼して、実際の自分の生活に当てはめるには、時間が掛かりそうです。しかし、人生に荒波を乗り越えるためには、レジリエンスを鍛えることが必要であるのは真実であると思います。
レジリエンスを養う7つの技術があります。
<ネガティブ感情に対処する>
① ネガティブ感情の悪循環から脱出する技術:失敗の恐れや不安などのネガティブ感情は、<行動回避>につながる悪循環を生み出します。そのサイクルを断ち切るために気晴らしの方法をもつことが、第一の技術です。ネガティブ感情はその日に解消するために、運動、深呼吸、音楽を聴き演奏し、日記を書くことが有用です。
② 役に立たない<思い込み>を手なずける技術:<思い込み>とは、過去の体験により刷り込まれた信念・価値観(こころの癖)です。トラブルなどからの体験から生まれる刺激がきっかけとなり、思い込みから感情や行動につながります。
七つの思い込みを犬に例えたものと(ネガティブ感情)とを対比しています。批判犬(怒り・不満)、正義犬(嫌悪・憤慨・嫉妬)、負け犬(悲哀・憂鬱感)、あきらめ犬(不安・憂鬱感・無力感)、心配犬(不安・恐れ)、謝り犬(罪悪感、羞恥心)、無関心犬(疲労感)。
思い込みの犬と本来の自己との間に距離を置いて、追放か受容か訓練(てなずける)か選択肢から対処法を選びます。
<レジリエンス・マッスルと鍛える>
③<やればできる!>という自信を科学的に身につける技術(自己効力感を養う技術):その方法には四つあります。
a.実際に行い成功体験を持つこと(直接的達成体験、実体験)
b.うまくいっている他人の行動を観察すること(代理体験、お手本)
c.他者から説得的な暗示を受けること(言語的説得、励まし)
d.高揚感を体験すること(生理的・情緒的な喚起、ムード)
④自分の<強み>を活かす技術:<強み>とは、本質的で自分に活力を与え、最高の実力と成功に導く、内に存在する資質です。人類が持つ普遍的な6つの美徳と、24種類の<強みとしての徳性>を分類した自己診断ツールを紹介しています。
知恵(創造性、好奇心、向学心、柔軟性、大局観)
勇気(真情・誠実さ、勇敢さ、忍耐力、熱意)
人間性(親切心、愛情、社会的知能)
正義(公平性、リーダーシップ、チームワーク)
節制(寛容さ・慈悲深さ、慎み深さ・謙虚さ、思慮深さ、自己調整)
超越性(審美眼、感謝、希望、ユーモア、スピリチュアリティ)
⑤心の支えとなる<サポーター>をつくる技術:家族、友人、同僚、恩師などは、修羅場で精神的に折れそうになった心を支え、早期に立ち上がるために必要な叱咤激励をしてくれる有り難い存在です。
⑥<感謝>のポジティブ感情を高める技術:感謝の習慣を持つと、<幸福度を高める。ネガティブな感情を中和させる。体の健康につながる。思いやりが生まれる。前向きでいる。>という5つのメリットがあります。
<逆境体験を教訓化する>
⑦痛い体験から意味を学ぶ技術:辛い体験を乗り切ると、<生>への感謝の気持ちが増し、深い人間関係を得られ、自己の強さへの理解が進み、新しい価値観へ変化し、存在と霊的意識の高まり、という変化が、辛い体験をした後に見られる自己の内面の成長です。逆境をを俯瞰して、意味を探求することが有用です。
濃い内容ですので、本の中身を咀嚼して、実際の自分の生活に当てはめるには、時間が掛かりそうです。しかし、人生に荒波を乗り越えるためには、レジリエンスを鍛えることが必要であるのは真実であると思います。