岩国矯正歯科クリニック(山口県)院長の矯正日記

院長が、健康・矯正に関すること、日々の出来事などを綴っています。

天野篤順天堂大学教授のインタビューを読んで

2015-03-18 13:49:00 | 日々のこと
2015年3月21日付けの週刊東洋経済は、「医学部」「医者」ウラとオモテという題です。その中に、天野篤順天堂大学教授が、インタビュー「異質な者が医療界を変える」のページに登場しています。

本音で語っていますので、刺激的です。心臓外科への熱き思いが感じられます。

ー若い外科医が伸びるには。
どのレベル、どの方向を目指すか、自分で決めなければならない。僕と同じ方向を目指してもダメ。先を読み、特殊な領域の知識を身につけて周到に用意しておくことだ。

自分への投資も必要だ。・・・自分で年2万数千円~4万円の購読料を払って、外国の業界3大誌を買っていた。もらったものだと読まないから。学んだ中から新しい技術を生かせる場が出てくるか運だ。

オフポンプが主流になれば、俺は勝ち組になれると思った。運良く右肩上がりに技術が向上し、患者さんへの貢献が高くなった。

ーよく「はやい・安い・うまい」手術がよい手術だと言っている。
患者の負担が低く、医療資源の無駄がなく、かつ出来栄えのよい手術。工夫によって医療レベルを上げ、低コストで多くの質の高い医療を提供するのが正しい道だと思う。

ー今も病院に泊まりこんで働いているとか。
手術件数は年間450程度。時間の無駄がないよう、スケジュールを空けて手術を行う。・・・外科医を続けるかどうかは、僕ではなく、患者さんが決めること。自分の意志で突然やめることは背徳行為だ。10年後が見えないからこそ、やり残すことのないように今、太く燃えようとしている。

僕は医療界の中で異質かもいれない。でも、異質があって世の中を変えてきた。異質でいい、さっそうとしていればいいんだ、と若い人が思ってくれれば医療界も変わるだろう。

心臓外科の名医が、若い医師に熱いエールを送っています。目指す目標は、こんなに高潔な心掛けがなければ到達しないのだと、具体的に語っています。

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