岩国矯正歯科クリニック(山口県)院長の矯正日記

院長が、健康・矯正に関すること、日々の出来事などを綴っています。

うつ状態からの脱出法

2015-07-11 15:12:37 | 感動した書籍
筑波大学の宗像恒次教授の<見通しが立たない状況下で生き残る法>は、ストレスに満ちた社会でありがちな絶望的な状況から脱出するヒントに満ちています。

自己の遺伝子を残す行為(食事、セックス、愛される、自分を愛する、人を愛する)をすると、快感物質ドーパミンによって幸福感を得られるように生物学的に設計されています。

他者からドーパミンを得る資源(評価、賞賛、報酬など)によって報酬を追求する生き方は、偽りの自己(社会的自己)です。会社や組織において愛されたいと思うと、他者の評価や評判を気にして、自分を殺してそれに合わせようとします。無理やりそうするからストレスが発生し、溜まりやすいことになります。

自己からドーパミンを得る資源(自己満足、楽しさ、感謝、自信、愛おしさ、使命感など)によって報酬を追求する生き方は、本当の自己(本来的な自己)です。

プレッシャーというストレスとの戦いは、自己変革の試練という側面があり、自分を苦しめている偽りの自己(社会的自己)を本当の自己である(本来的な自己)へと成長させる大きな力として作用する好機です。

愛されたいという他者報酬追求型中心の生き方から、自分を愛し人を愛する自己報酬追求型中心の生き方へ変えることで、見通しが立たない状況から脱け出すことができます。

心の欲求の階層面から見ると、人から愛されたい欲求(慈愛願望欲求)、自分を愛したい欲求(自己信頼欲求)、人を愛したい(慈愛欲求)があります。

<人に愛され、自分を愛し、人を愛する>ことで、見通しが立たない状況を脱出し、自分を取り戻すことができます。

過去に果たせなかったことがあると、それを思い出し<今度もダメだろうと>思ってストレスを感じてしまいます。過去は過去のことであって、未来のことはどうなるか何も分からないのに、その未来が過去と同じようになると考えてしまう、脳の<思いぐせ>があります。この思いぐせが、私たちに不幸を招きます。

現実を捉えて知覚しているイメージは、実は脳が作り出した心象に過ぎません。そのイメージの意味さえ変えれば、現実認知が変わり、物事をポジティブに捉えてことができます。

雨が降ってきて、<傘がないから、どうしょう>と感じるのと、<これもまた風情があって情緒的だね>と感じるというこの差を知ると、脳の作り出すネガティブなイメージとポジティブなイメージとの例になると思います。

辛い時も、笑って、これも自己変革の試練だと思えば、心が軽くなります。

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