岩国矯正歯科クリニック(山口県)院長の矯正日記

院長が、健康・矯正に関すること、日々の出来事などを綴っています。

解なき事態に耐え抜く力(negative capability)

2021-07-16 18:09:43 | 感動した書籍
2021年7月13日付け日経新聞に掲載されていた栗田香子ポナマ大学教授の記事に、negative capability(解なき事態に耐え抜く力)について説明してあります。私の知らなかった概念で、新鮮でした。

とかく現代では、positive capability(問題解決や物事の処理能力)を追求する傾向にあります。これとは対極で、negative capabilityとは「解なき事態に耐え抜く力」であって、苦境にあっても自分を失わない力です。

以下引用です。

『若い学生たちはともすると「正解」を探し、確実な答えに頼ろうとします。

だが、現実には絶対といえることは存在しない。

不合理に満ちた社会、予測不可能な人生において、精神を破壊せずに生きていく忍耐強さが現代社会にますます必要になってきています。』

パンデミックに襲われている各国で、どのように対処すればいいのか、模索しています。混迷しているのが、現実です。撲滅する正解が不明だからです。

ワクチンを打っても、半年もすれば抗体価はさがるし、世界各地で変異した新型コロナウイルスが次々と発生して感染力を増しています。

そんな環境下にあって、いかに安全に東京オリンピックを開催するか?
マスコミも政府の政策を批判するだけでなく、建設的な意見を報道しないのでしょうか?

まさに、人類にnegative capabilityがあるか、試されています。

 広島ブログ

コメント
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